日時: 2012/06 /16 15:00-17:00
通信手段:Skype
参加者:木幡洋子、森田英嗣、天野由貴、杉浦良二 、木幡智子
1.研究活動報告
森田 豊中市の学校図書館についての紹介。
新しい学校図書館基盤整備を行い、学校図書館の役割について
学術情報センター、読書センター、教員支援センターの強化を行っている。
形になってきたところで視察に行くことを提案。
天野 6月から大学図書館に転属になったこともあり、これまでの実践をまとめる予定。
探究学習の理論を学位論文としてまとめる。
杉浦 日本学校図書館学会で司書教諭免許制度について発表し論文にまとめた。
今年度の全国学校図書館協議会大会で発表予定。
日本学校図書館学会ではIFLA図書館学についてまとめて発表する予定。
木幡洋子 雑誌学校図書館4月号、5月号に韓国学校図書館紹介の記事を発表。
日本教育法学会で学校図書館研究会について宣伝。
韓国に特化した研究を続行しているが、中国人留学生との文献購読も行っている。
2.研究発表:木幡 智子
「フィンランドオール市での情報社会における学校図書館プロジェクトと研究の紹介」
【参考資料】
Kurttila-Matero, Eeva; Huotari, Maija-Leena; Kortelainen, Terttu. “A New Operational Culture: The Case of the School Library in the Information Society Project in the City of Oulu, Finland”. Global Perspectives On School Libraries. Marquardt, Luisa; Oberg, Dianne eds. De Gruyter Saur, 2011, p.57-70, ( IFLA publications, 148).
これまで、公共図書館政策の充実から学校図書館を必要としなかったフィンランドにおいて学校図書館を設置する動きがある。
そのひとつとして、フィンランドオール市での「情報社会における学校図書館プロジェクト」を紹介した参考資料の紹介を行った。
このプロジェクトによる学校図書館活動の変化、校長や教員の意識の変化をみるために活動理論が用いられた。
また、この変化が持続可能であるかについて、人の配置なければ困難だろうという提言を行っている。
本研究との関係においては、学校図書館を学校運営文化の中に位置づけ、
「学校図書館を必要としない学び」という学校運営文化から
「学校図書館を必要とする学び」という学校運営文化へと変化させるという観点について
考察を行う必要があるのではないかと考える。
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質疑応答では、活動理論の有効性についての説明がなかったために、それで何ができるのか、
何が明かになったのかという点について説明の不十分さが問題になった。
また、活動理論学会という学会があり、現在、日本では関西大学山住勝弘氏を中心に活動が行われている
という補足説明があった。
3.申請書についての意見の概要
1)審査員が誰によるかで評価が異なるので気にすることはないのではないか
2)学校図書館研究の意義をメンバーがそれぞれの領域で訴えていくことが必要
3)2年間くらいの申請で基盤研究Cで応募した方が採択されやすのではないか
4)東京の根本グループの研究が先行しているので独創性が低いとされたのではないか
*科研の検討については7月~8月に再度行う予定。
4.愛知県立大学紀要への投稿について
投稿の意思表示は7月27日まで
原稿の締切は11月9日
5.合宿の開催について
2012年8月11日15:00~12日にかけて合宿を予定。
場所は愛知県立大学。