著者 AnthonyT. Tu
4.3 5つ星のうち 5 カスタマーレビュー
ダウンロードサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るEbook ePub - 内容(「BOOK」データベースより) 化学テロ、生物テロにどう対応するか?サリン事件の教訓を活かせ!獄中の死刑囚が著者に語った事件の裏側。毒物学の世界的権威がテロの闇に光を当てる。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) Tu,Anthony T. 杜祖健。1930年台湾の台北市に生まれる。1953年国立台湾大学理学院化学系卒業。1954年に渡米。スタンフォード大学でPh.D.(化学)取得。コロラド州立大学名誉教授。順天堂大学客員教授。動物毒、特にヘビ毒タンパク質の構造と生理活性の相互関係のラマン分光法による研究が専門。2009年「我が国における危機管理学の発展に寄与」の功労で旭日中綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以下は、サリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るで最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 サリン残留物の土壌からの検出をサジェストした科学者の著書。事件当時は在米で、松本サリン事件後、地下鉄サリン事件前に米軍からの資料を科捜研に渡す役割を負ってくれた。本は化学式が多く記載されているが、化学の話以外にも、裁判がほぼ終了し全てが出そろった状態での事件の概要、正確な薬品名、化学兵器、生物兵器の概要と教団が作っていたものの解説、最高裁死刑確定直前からの中川との面会での話など、まとまり、専門性の高さからも非常に有用な本。 本書はサリン散布事件の内容を追ったというよりは毒としてのサリン、その製造工程やプラント建設、サリン分解物の同定方法などを毒科学者としての立場から詳細にまとめたものである。サリンは有機リン酸系の農薬につながる化学物質であり、アセチルコリンを分解するエステラーゼを特異的に阻害して神経伝達物質としてのアセチルコリンの作用が強まり、その結果、縮瞳などを特徴とする初期症状から死に至る猛毒ガスである。私の専門の薬理学の講義の中でもコリン作動性薬物の項目で時間があれば雑談的に話をするというものであった。 著者はサリン製造方法がどのようにオウム真理教で取得され、プラント建設までに至ったのかを調査し、さらに拘留されている犯人とのインタビューも交えて解説している。このインタビューはよく許可されたものと思うと大変貴重である。そこには犯人がその頭脳を生かしてサリンをプラント製造レベルまでにまとめあげる過程が明らかになっており、宗教的洗脳(?)が驚くようなことを実行する原動力になることが如実に示される。大学での知識習得と技術的実践がどうしてこのような方向に向いてしまったのか、宗教あるいは学理的な教えの一方的な面の怖さであろう。さらにオウム真理教が初めてサリンを散布した松本サリン事件の際、周辺の土壌にサリンの分解物が浸透したわけであるが、そのサンプル解析にあたり、アメリカ軍より情報提供があったなど当時の秘話も含まれている。土壌中のサリン分解物の測定方法など、軍としては相当に機密性の高い情報でありよくそれを伝えたと思う。 サリンそのものに焦点を当てた本書は大変興味深く一読を薦めたい。 Tags:サリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るPDFダウンロードサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るPDFサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るのePubサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るダウンロードサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るオーディオブックサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るダウンロードブックサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫る発売日サリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫る試し読みサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るネタバレサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るamazonサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るdownloadサリン事件: 科学者の目でテロの真相に迫るkindle