著者 田中 雄一
4.8 5つ星のうち 30 カスタマーレビュー
ダウンロードノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)無料PDF田中 雄一 - 内容紹介 真珠湾攻撃、太平洋戦争開戦の2年前の1939年、満州国とソビエト連邦の国境地帯で発生した「ノモンハン事件」。見渡す限りの草原地帯で、関東軍とソビエト軍が大規模な軍事衝突に発展、双方あわせて4万5000人以上の犠牲を出した。関東軍を率いたのは、弱冠37歳の青年参謀・辻政信と、その上司・服部卓四郎。大本営や昭和天皇が無謀な挑発を厳しく戒めるのをよそに、「寄らば斬る」と大見得を切った辻によって、日本軍は想定外の「戦争」へと突入していった――。事件から80年、いまも装甲車や塹壕が放置され、人骨が散在するノモンハンの現場を徹底調査、さらにアメリカに残る旧軍人らのインタビューテープを発掘して、事件の深層を立体的に浮かび上がらせた同名番組を書籍化。 内容(「BOOK」データベースより) 第二次大戦日本軍大敗北の「序曲」が、ここにある。村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』のモチーフになった満州北辺の戦争。「作戦の神様」「陸軍きっての秀才」と謳われた参謀・辻政信に率いられた関東軍は、なぜソ連・モンゴル軍に大敗を喫したのか。この悲惨な敗戦から、なぜ何も学ばなかったのか。NHKスペシャル放送時から話題沸騰の名作!辻政信が書き残した「遺書」の内容とは。 商品の説明をすべて表示する
以下は、ノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 2018年8月15日放映のNHKスペシャル『ノモンハン 責任なき戦い』制作者の書いた新書本。NHKではこの19年前の1999年8月17日にも特集番組『ドキュメント・ノモンハン事件~六〇年目の真実』を制作しており、こちらは制作者の鎌倉英也により『ノモンハン隠された戦争』として刊行されている。(NHK出版2001年。以下『隠された戦争』と略)『隠された戦争』と本書の違い。〇『隠された戦争』はロシア軍事史公文書館によるノモンハン戦争関係文書の公開開始という状況でモスクワ取材を行い、持ち帰った文書が中心となっているが、本書では、アメリカで新たに発掘したという150時間にも及ぶ旧軍人(本書に出てくるのは大尉以上)の肉声の音声記録が中心になっている。〇『隠された戦争』では題名の通り、ノモンハン戦争直前に終結、完成したもう一つの戦争ースターリンによるモンゴルのソ連衛星国化のための指導者とラマ僧大粛清が比較的詳しく展開され、ノモンハン事件自体も現地取材とソ連史料を中心に再現されており、ある意味ではソ連・モンゴル視点のノモンハン戦争史であった。〇本書ではモンゴル大粛清は7頁ほどで終わり、ソ連側史料も出てくるが、大部分は日本側史料で、上述の軍人テープ、既刊文献、生存元兵士や軍人遺族への取材等であり、日本側視点の、古典的内容の、ノモンハン戦争史である。〇『隠された戦争』では日本人戦死者に対する戦争責任についてあまり言及がなく、最後になって、特定個人への責任追及は単純すぎる、権力の顔はそれを選んだ各個人の顔、自国民の死だけではなく「他者」の死への視点も重要という論理が展開される。本書は『責任なき戦い』という題にあるように、過去の本同様に、日本軍敗北、日本人死傷者多数の責任を問題とする本である。私的感想〇分量適切で、話言葉の引用が多く、読みやすい本である。〇101歳の生存元兵士へのインタビューは貴重である。テレビは彼が石段を登り、ノモンハン戦死者の慰霊碑に水を注ぐ所で終わっていた。演出もあるとは思うが、感動的なラストだった。〇田中克彦『ノモンハン戦争』(2009年)は、過去の日本人ノモンハン戦争史を「日本軍内部のうちわ話の域にとどまっていた」と批判する。その意味では本書も「150時間にも及ぶ旧軍人(本書に出てくるのは大尉以上)の肉声の音声記録」という「日本軍内部のうちわ話」を材料とする本である。しかし、戦争の経過に直結する以上、「日本軍内部のうちわ話」は重要である。テレビでは各軍人の肉声が聞けて、大変興味深いテープであった。〇辻政信の次男へのインタビューに成功できたのもよかったと思う。当然のことながら、家族から見た辻政信は尊敬できる、優しい父親である。〇戦争責任については、辻家族に遠慮しながらも、「ことノモンハン事件に関しては、その局面をひとつひとつ分析していくと、辻の影響力はやはり大きく、主導的な役割を果たしてきたと言わざるを得ない」と通説寄りのおおむね妥当な見解となっている。〇辻は実質的権力の奪取という点では傑出した才能があり、その辻にノモンハンという絶好の舞台が提供されてしまい、関東軍も参謀本部も普通の軍人ばかりで、辻の疾走を止められなくなってしまったと思われる。各将校の証言は無責任と言えば無責任だが、本音を語っているともいえる。辻信仰もあっただろう。〇自決させられた井筒中佐への次男への取材や、小沼中佐の極秘調査書の取材も興味深いが、レビューが長くなったので略 恥ずかしながら「ねじまき鳥クロニクル」を読むまでノモンハンに全く興味がありませんでした。その後周辺の本を10冊ほど読み、ありえない真珠湾への転進を理解しました。本書はNHKの同名番組を作った人の本のようですが、一次資料が多く読み甲斐がありました。歴史は必然性から動くと解釈していますが、トップ同士の話し合いも大きく影響するのかなと思いました。個人に責任を押し付ける組織という図式も描けますが、有意義な番組を作っているようなNHKですが、受像機を持っているという理由だけで受信料を奪うNHKの提供する情報をどこまで信じていいのか悩むところです。同時配信を始めたら受信料を払いたくない人はインターネットも閲覧できなくなりますよね。ここに自由な報道は存在しえるのでしょうか。話がそれましたが、讀む価値はありますし、もっと一次資料を集めてほしいと思います。 Tags:ノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)PDFダウンロードノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)PDFノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)のePubノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)ダウンロードノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)オーディオブックノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)ダウンロードブックノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)発売日ノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)試し読みノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)ネタバレノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)amazonノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)downloadノモンハン 責任なき戦い (講談社現代新書)kindle