キーボード操作とタイピング
6.1 キーボード操作の基本 (未完成)
■特殊キーのうち,よく用いられる「Enter」 「Esc」 「Shift」 「Ctrl」 「Alt」 「Tab」 「Back space」 「Delete」の位置を確認せよ.
「Shift」 「Ctrl」 「Alt」は左右に1つずつ(小型キーボードの場合は右側が省略されることもある)
「Tab」は Alt+Tab の他,WWWブラウザ上での項目間移動で用いる( Tab で次の項目へ移動,Shift+Tab で前の項目へ移動).
Shift+[CapsLock/英数] ・・・ Caps Lock(大文字入力固定)の状態になる(■LED表示の変化を確認).
Caps Lock状態ではShift無しで大文字,Shiftを押しながらだと小文字.
再度「Shift+[CapsLock/英数] 」でCaps Lock解除(■LED表示の変化を確認).
★使う機会は少ないが,押し間違い等で Caps Lock状態になってしまったとき,混乱せず落ち着いて解除できることが重要.
6.2 タイピング練習
JUMP → 「タッチタイピング習得法」 「タイピング試験実施要領」
タッチタイピング(タッチメソッド) :キーボードを見ないで打つこと.IT化社会において必須の技能(俗に「ブラインドタッチ」とも言いますが,これは英語としては正しくないようです).
ホームポジションの確認 ・・・ 左手: A , S , D , F 右手: J , K , L , ;
■ F と J のキー上の印を確認 (これにより人差し指の位置が手探りでわかる)
各指の分担の確認:
( スペースキー は 親指 )
タイピング練習ソフトの利用
主に「美佳のタイプトレーナー もぐらたたき編」(MIKAMOGU)および「Type-S」を利用します.
(★以下で紹介しているタイピング練習ソフトの自宅での利用法については,最後にまとめて説明しています)
「美佳のタイプトレーナー もぐらたたき編」(略称「MIKAMOGU」)
実習室内のパソコンではデスクトップ上のショートカット・アイコンより起動(ダブルクリックまたは右クリックで「開く」を選択).
ランダムに表示されるアルファベットをタイプすることによって練習.1セット60文字を打ち終わると,所要時間とミスタッチ数が表示される.
まず「初級」でキーの配置と指の分担を確認しながら練習. 打つべきキーが反転表示されるので,モニタ上で容易に位置を認識できる.絶対に手元を見ないこと! (この段階では何より,「手元を見ずに打つ感覚」を体得することが重要!)
ある程度キーの配置を覚えたら「中級」へ.初級と違い当該キーは反転表示されないが,キー配置は表示されているのでモニタ上で探し,絶対に手元を見ないこと!
ほぼキーの配置を覚えたら「上級」へ.キー配置は表示されないが,約2秒待てばモニタ上に当該キーの位置が表示されるので,絶対に手元を見ないこと!
★初心者はまず MIKAMOGU でアルファベット26文字を完璧にマスターすること!
【目標】「上級」「全段」で「ミスタッチ0回かつ50秒以内」を 容易に達成できる こと(「常に達成できる」必要はありません!).
「目的」はあくまでキーの位置を覚えて正しい指遣いで確実に打てるようになることなので,練習の際は速度は気にせず,「ミスタッチ0」を優先させて,意識的にゆっくり打つこと.
「速く打つ」ことを意識するほど,上達が遅れます. ミスタッチする度に速度を落とす よう心掛けましょう.
ゆっくり打ってもミスタッチが無くならない場合は,初級からやり直すこと.キーボード配列の視覚的イメージを頭の中に確立することが重要なので,初心者は「初級」「中級」に充分時間をかけましょう.
「ミスタッチ0」を達成した後も,スピードを上げるのではなく,「連続してミスタッチ0を維持できる回数」を向上させていきましょう.
1秒1文字ずつ,すなわち「60秒」を1つの目安にしてください.60秒前後で迷わず確実に打てれるようになれば,「やや速めに打つ」ことを意識するだけで,「50秒以内」も自然に達成できます. (60秒を「目標」にしてしまうと練習量が不足しがちなので,敢えて厳し目に目標設定しています).
★目標値をクリアした後もType-Sと併用して繰り返し練習すること!(正打率を上げる効果があります)
実習室内のパソコンではデスクトップ上のショートカット・アイコンより起動(ダブルクリックまたは右クリックで「開く」を選択).
まず「キーボードの正しい打ち方」と「文字の打ち分け方」で基本を確認.さらに「段階的練習」へ.
「総合練習」「タイピング速度の計測」は,MIKAMOGUで(遅くてもよいので)ミスタッチ0で打てるようになってから進むこと.正しいタイピング法をある程度身に着けてからやらないとほとんど意味がないばかりか,悪い癖がついて能力が後退してしまう危険性が高い.
【Windows Vista/7/8 へのType-Sのインストールについて】
★日常的な練習ツールとしては以上2つだけで充分ですが,以下も必ずやること.
MIKAMOGU と Type-S の中間的なソフト.ランダムに並べられた英単語を打っていく方式で,苦手な文字・ミスしやすい文字をチェックする機能あるので,時々やってみて結果を確認すること.
「P検 無料タイピング練習」などのタイピング練習サイトも利用してみるとよいかもしれません.
タイピング練習ソフトの自宅での利用について
各ソフトの作者がネット上で配布しているファイルは,ファイルの圧縮形式やインストーラーのOSへの適合の問題により,そのままでは利用できない可能性が あるので,自宅利用のためのファイル一式を用意して授業で配布しています(実習室のパソコンのCドライブ→「ファイル配布」フォルダ→「タイピング練習ソ フト」フォルダ). これらのファイルは,USBメモリから各自のパソコンに フォルダごと まとめてコピーしてください(せっかくフォルダに入れて整理してあるのだから,バラバラにしないように!).
Type-Sはインストール作業が必要なので,インストール実行ファイル「setup.exe」をダブルクリックしてインストールしてください. インストール場所等は初期設定の通りでOK.インストールすると,自動的にデスクトップ上にショートカットアイコンが生成されます.
MIKAMOGUとタイプウェルは,実行ファイル(拡張子「.exe」)のダブルクリックにより直接起動できますが,起動を容易にするために,デスクトップ上にショートカットを作成しましょう.
デスクトップ上へのショートカット作成手順: 実行ファイル上で右クリック→「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」
タッチタイピング習得法 (↓↓↓必ず最後まで目を通せ↓↓↓)
タッチタイピングの目的は「速く打つ」ことではなく,「楽に打つ」こと. 目がキーを探している間,思考は中断します. 即ちタッチタイピングとは,視線の移動を最小限に抑えることにより,脳を最大限効率良く使うための技術です。
ホームポジションを常に意識し,指の分担を厳守せよ!
ホームポジションはその名の通り,指の起点となる位置.ホームポジション以外のキーはホームポジションとの位置関係で覚える.
打ち始める前にまずホームポジションを確認し,指を正しく配置.
打ち終わった後はすぐに(完全に覚えるまでは一打ずつ)指をホームポジションに戻すこと.特に使っていない方の手は4指すべてホームポジション上に置かれているように!
指の独立が悪い人(特に薬指,小指)は,無理に一つの指だけ動かそうとせず,4本の指を揃えたまま平行移動させる感覚で打つとよい.
Shiftキーを用いて大文字や記号を入力する際に,左右のShiftキーを正しく使い分けること.
★必ず同時に押すキーと逆側のShiftキーを用いること.
特に右Shiftキーはタイピングにおける1つの急所.ホームポジションから遠いため慣れるまでは難しいですが,スムースなタイピングのためには絶対に必要です!
親指の重要性を認識せよ!
左右の親指はスペースキー手前側付近に固定し,これを支点と考えて他の指を動かす.
親指とホームポジションの位置関係を手に覚えさせれば,ホームポジションの把握が容易になります!
スペースキーは必ず親指で打つこと.他の指を使うべき理由があるでしょうか?ありません!
ShiftやEnterを打つときも,親指を固定したまま小指を伸ばすようにすると位置が把握しやすく,ホームポジションに戻るのも楽.
正確さの重視を徹底せよ!
実際のタイピングではミスタイプする度に修正しなければならないので,正打率95%未満でいくら速く打てても実用上は役に立たず,無意味.
ゆっくり確実に打つ練習こそ有効.練習の際は,なるべく速度を気にしないこと.
「速く打つ」ことを意識してしまうとなかなかミスタッチが減らず,結果的に速度はあまり上がりません.逆に正打率が上がれば速度は自然に上がります.あくまで正打率優先!
正打率が95%を割ったら意識的に速度を落とすこと.ゆっくりすぎると思われるぐらいの速度で一打ずつキーの位置(ホームポジションとの位置関係)を確認しながら打つ練習が効果的.
ノートパソコンなど,キーストロークが浅いキーボードで練習する場合も,キーをしっかり押し込むことを意識して練習すべし.
まず使用頻度が圧倒的に高いアルファベット26文字+「,」「.」 について,手元を見ないで完璧に打てることが重要.
アルファベットでも手元を見たくなるようであれば,MIKAMOGUでの練習を徹底すること.
人差指は担当するキーが多いため,「T」「B」「Y」「N」あたりは特にミスタッチしやすいキーだと思われます.ホームポジションとの位置関係をしっかり意識しながら打ちましょう.
「;」「 / 」「?」等はやや使用頻度が下がるが,打ちやすい位置にあるので,徐々に習得すべし.
数字やその他の記号が出てきたら手元を見て良いが,タイピング試験の際は,比較的使用頻度の高い「 " 」「 ' 」もあらかじめ場所を確認しておくと有利.
その他の注意・上達のコツ
長時間ダラダラやるより,短時間(指の疲労を感じない程度)の練習を定期的に繰り返すのが効果的.
1回10~15分程度でも良いので,しっかり集中して,毎日練習すると効果が大きいようです(アンケートで同様の意見多数).
パソコンが必須の道具である以上,早く習得するほど活用できる場面が増え,メリットが大きいはずです.試験の為,単位の為ではなく「自分の為」の練習であることを認識して,motivationを高めてください.
タイピング練習以外でも,日頃からパソコンで文字入力を行う際には「正しいタイピング法」を常に意識し,習慣付けましょう.
ホームポジションを意識するだけでも大違い.まず ホームポジションに指を載せ,親指をスペースキーに添えてから打ち始める ことを徹底しましょう.
特に長文を打つ際はタイピング練習のつもりで!
MIKAMOGUでの練習は合格基準を達成した後も継続すること.特に,Type-S の成績がなかなか上がらないと感じた場合は,MIKAMOGU での練習に時間を充分割くこと.さらに「タイプウェル英単語」を併用しましょう.
Type-Sにおける正打率がなかなか上がらない場合,ミスタッチしやすい「苦手な文字」が必ずあるはず.MIKAMOGUや「タイプウェル英単語」でチェックし,その文字を意識的に丁寧に打つようにすると良い.
[苦手な文字]+[その文字に対応するホームポジションの文字]を交互に打つ練習も効果的(例:「Q」が苦手な場合,AQAQAQ…と打つ).
★習得が遅い人はほぼ100%,上記の注意のいずれか(大抵は複数)を守っていません. タッチタイピングは習得すれば必ず役に立ち,人生にとってプラスになります. そして正しい方法でコツコツ練習すれば誰でも習得できます. 最終的にはほぼ全員が合格しますが,間違った方法で(より多くの時間を費やして)練習した結果,ギリギリ合格基準をクリアしたとして,何の意味があるでしょうか.
あなたの人生観が問われています.