ゾウリムシが持つ魅力の波
原生動物園コラム
ゾウリムシが持つ魅力の波
著者:久冨理*
(写真提供:早川昌志氏**)
原生動物園 Vol. 1 P. 21-22 (2010)
PDF形式で全文をダウンロード
Keyword:
ゾウリムシ、鞭毛・繊毛、継時波
Introduction:
このコラムは7付きのちょうど半ばに書いたもので、もうそろそろ梅雨が明け、夏が本番を迎えようとしている頃でした。夏といえばやはり海で、海水浴場でサーファーたちがいくつもの大小様々な波に乗って楽しむ姿が思い浮かびます(といっても、私は泳ぐのがかなり苦手なので、サーフィンに対してのあこがでは無いのですが)。
私は現在、単細胞生物のゾウリムシを使って、分子レベルで繊毛がどのように制御されて運動を行っているかについての研究をしています。この研究においては、ゾウリムシの他に、緑藻クラミドモナスや、ウニの精子の鞭毛が用いられています。
*) 富山大学
(C) Protozoological Garden and Community of Young Protozoologists in JSProto All Rights Reserved.