2019年度 論理学上級II @CAPE主催公開セミナー

(追記3月22日)

配信のみでの論理学上級、ぶじ終わりました。たくさんの方にご覧いただいて、少なくともそれだけは配信のメリットかなと思います。

講義の様子は以下のYouTubeのリンクからアーカイブが見られますので、ぜひどうぞ。

(追記終わり)

(追記3月20/21日)

配信は次のURLで行います。クリックするだけで見られます。チャット欄で質問をいただければリアルタイムで返せると思います。

YouTube配信3月21日 https://youtu.be/CGjikv5m6Ys

YouTube配信3月22日 https://youtu.be/bRE0L08kh6I

時間はいずれも13:00-18:00 (適宜休憩、キリのよいところで終わります)

動画は自動的にアーカイブされるので、後日でもご覧いただけます。

Zoomの並行利用についてはまだ試行段階ですが、ミーティングは開いておきます。

Zoomミーティング3月21日 https://zoom.us/j/530949377

Zoomミーティング3月22日 https://zoom.us/j/560668527

区切りのいいときに質疑応答の時間を設ける予定です。そのときに使います。

レジュメはこちらからダウンロードしてください(3月22日改訂)。

配信のトラブルなど生じた場合は、ツイッター@takuro_onishi から連絡します(ハッシュタグは #論理学上級 )

(追記終わり)

(追記:3月13日)

たいへん残念ながら、教室での講義を取りやめることになりました。ウェブで配信はいたします。詳しくは以下をご覧ください。

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3月14,15日に予定していた論理学上級Iは、新型肺炎の感染拡大防止の観点から、教室での講義を取りやめ、ウェブ配信のみに切り替えます。あわせて講義時間も変更し、両日とも13:00-15:00, 15:30-17:30の2コマとします。3月21,22日の論理学上級IIも同様に、ウェブ配信のみで行います。こちらは時間変更はありません。

私たちは当初より、本講義における感染拡大のリスクは小さいだろうと考え、教室講義の実施を予定してきました。しかし昨日12日、京大文学研究科より、3月16日(月)から文学研究科の教室・会議室の使用を禁止する旨の通達が出されました(期間は4月7日まで)。14,15日は形式的には使用禁止期間の開始前ではありますが、同通達の趣旨を踏まえて本講義も教室講義を取りやめることにいたしました。

直前での決定となり、参加を予定されていた方々にはご不便をおかけいたしますが、なにとぞご理解、ご容赦いただきますようお願い申し上げます。

矢田部俊介・大西琢朗

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(追記終わり)

(追記:3月6日)

感染症流行の影響でいろいろなイベントが延期・中止となっていますが、このセミナーは小規模のため感染のリスクはそれほど高くないと判断し、当初の予定通り開催する予定です。ただし、風邪の症状が見られる方は参加をご遠慮ください。また、参加者全員で手洗い消毒などを徹底し、予防に努めましょう。ご協力のほど、どうぞよろしくお願いします。

(追記終わり)

一昨年、昨年と講義させてもらった論理学上級を今年も開講させていただきます。様相論理の完全性定理をやります。完全性定理というのはとても重要でおもしろいんですが、ふだんの授業ではなかなかそこまでカバーできず地団駄を踏んできたので、この機会にやってしまおうという魂胆です。様相論理を選んだのは、古典命題論理だとちょっとかんたんすぎて、古典述語論理だといろいろと面倒な話が多いからです。様相論理はちょうどいい感じの難しさで、完全性定理のおもしろさを感じてもらえるのではないかと思っています。前提知識の要求水準がわりと厳しめな気もしますが、どうぞお気軽に起こしください。以下要領です(こちらはCAPEの公式ページ)。

日時: 2020年3月21日(土)13:00-18:00、22日(日)13:00-18:00

場所: 京都大学文学部第8講義室(map34番の建物 地下1階。3/14,15に行われる「論理学上級I」と場所が異なるため注意)

受講対象者

哲学・形式言語学・計算機科学を専門とする大学院生以上を受講者として想定していますが、どなたでも参加することが可能です。ただし、古典命題論理までは履修ないし自習済みであることが授業の前提となります。

受講は無料、登録不要ですが、受講希望者は事前に以下の連絡担当まで連絡をお願いします。

連絡担当:大西琢朗 takuro.onishi⭐︎gmail.com(⭐︎→@)

授業詳細

完全性定理は証明論とモデル論の一致を述べる定理である。その証明をきちんと理解することで、証明論とモデル論をそれぞれ単独で考えているときには気づかないような、興味深い洞察を多く得ることができる。この講義では、様相論理の完全性定理を議論する。証明は、カノニカル・モデルを使った標準的なアプローチで行う。この証明法は、様相論理以外の論理にも簡単に応用可能な、汎用性の高い方法である。その応用例もいくつか見ることで、さまざまな非古典論理の証明論とモデル論について、一定の広い展望を得ることができる(はずである)。

前提知識:真理値表の計算はすらすらできる。可能世界意味論についてもある程度知っている。集合論の記法を使った数学的な証明に慣れている、少なくとも眺めたことはある、程度。

授業スケジュール

3月21日(13:00-18:00)

1. 様相論理のモデルと証明

2. 極大無矛盾集合

3. カノニカル・モデル

3月22日(13:00-18:00)

1. 理論(とくにprime theory)

2. 応用:直観主義論理

3. 応用:関連性論理

参考文献

・小野寛晰 (1994)『情報科学における論理』第4章.

・G. Restall (2000) Introduction to Substructural Logics, Ch.11.