ここでは、昆虫採集に用いる基本的な採集道具について紹介します。トラップについては別のページで紹介します。
<捕虫網>高い場所の花をすくうこともあるので、7~8m程度の竿を準備しておくと良いです。竿やフレームは、釣具屋で購入可能です。網は、昆虫用品店で購入できます。網を購入する際に、メッシュものは網目から逃げる可能性があるので、微小甲虫を採集する場合には不向きです。
<殺虫管>
<ビーティングネット>
<吸虫管>主に微小なコウチュウ目の種類等を対象として、効率的にサンプリングする器具です。体長が2mm程度の微小なコウチュウ目の種類は、小さいので指やピンセット等でつまみにくいことや、つまめても潰れてしまうこともあります。また、ケシキスイ類など集団をつくるものを採集するには、指でつまんでいては非効率過ぎるため、吸虫管を使用します。口で吸うタイプのものは、誤飲等を防ぐためにもフィルターをとりつけることをお勧めします。吸虫管には、電動式もあります。
<食器用水切カゴ>篩やバットの代わりに用います。2段構造になっているので、上のカゴの部分で篩い、下のバットの部分で落下物を観察する際に便利です。観察しやすさからは白色のものが良いです。使用例としては、キノコや倒木をほぐして篩として使用したり、キノコや樹液に集まる虫を採集する際に下でバット替わりに受けて採集したり、果物等を用いたベイトトラップからコウチュウ目を採集する時等に用います。その他、落葉落枝を篩う際にも篩として用いることもできます。