樹液に集まる小さなムシたち
樹液にあつまる昆虫といえば、カブトムシやクワガタムシを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?実は、そこにはたくさんの小さな”ムシ”たちが生息しているのです。ここでは、その小さなムシたち、とくに、コウチュウと呼ばれるグループにスポットを当てて、紹介します。
ふだんは見えているようで見えていなかったムシたち。その存在に気付くと、生き物の世界のおもしろさに引き込まれるはずです!
上の写真のムシたち。では、くわしく見てみましょう...
オオキスイムシ科のなかま
日本からは2属3種が知られていますが、このうち樹液に集まるのはオオキスイ属Helotaのなかまです。この属の種類は、”だるまさんが転んだ”のような、止まったり動いたりの不思議な動きをします。樹液の主役であるカブトムシ、クワガタムシ、そしてスズメバチ等からは見向きもされないオオキスイ。完全に気配を消しているように見えます.実は、動きを認識されないような、不思議なメカニズムをもっているのかも?しれません。また,ヨツボシオオキスイとムナビロオオキスイは同所的に見られますが,どのようなすみ分けがあるのでしょうか?
ヨツボシオオキスイ
レア度★
ムナビロオオキスイ
レア度★★★
ケシキスイ科のなかま
コゲチャセマルケシキスイの仲間は、ほぼ水生昆虫と言って良いほど、樹液の中に浸かって摂食しています。カの幼虫を捕食することも報告されていますが、樹液の中で何かを濾しとって摂食している様子も観察されていることから、酵母等の菌類も摂食しているのかも?知れません。また、これらは飼育していると容器全体が酵母か何かで覆われてしまうことから、何か播種もしているのかも?しれません。
ヨツボシケシキスイは、樹液の王様と言える種類です。ケシキスイのなかでは最も有名で、目にする機会も多い種類でしょう。本種はオスの大あごが拡大することが知られており、オス間で闘争もすることが知られています。
ホソコゲチャセマルケシキスイ
レア度★
コゲチャセマルケシキスイ
レア度★
ナガコゲチャケシキスイ
レア度★
ナミモンコケシキスイ
レア度★
ルイスコオニケシキスイ
レア度★
オオキマダラケシキスイ
レア度★★★
キマダラケシキスイ
レア度★★
クロキマダラケシキスイ
レア度★★
ヨツボシケシキスイ
レア度★
モンチビヒラタケシキスイ
レア度★
モンチビヒラタケシキスイ
レア度★