コゲチャセマルケシキスイ
Amphicrossus japonicus Reitter, 1873:
上翅は中央部で最大幅となる.♂は上翅の中央部に一対の毛束をもつ.
青森県ではブナ,ハクウンボク,ミズキ,サワグルミの樹液から得られた(下山,1971).福岡県ではナラ類Quercus spp. の樹液に多いが,腐ったタケノコからも得られた(城戸,2017).
モウソウチクの切り株から流れ出た,イーストが繁殖した樹液に幼虫が群がるのが観察されている(林,1986).
本属の他種と同様に,樹液に集まるが,蚊の幼虫を水中で捕食したことも報告されている(Kovac et al., 2007).
林長閑(1986)甲虫の生活 幼虫のくらしをさぐる.築地書館,177 pp.
Kovac, D., Jelínek, J., Hashim, R. & Wiwatwitaya, D. (2007) Transition from bamboo sap to water: Aquatic habits in the sap beetle Amphicrossus japonicus (Coleoptera: Cucujoidea: Nitidulidae). European Journal of Entomology, 104: 635-638.
下山健作(1971)青森県のケシキスイムシ科.昆虫学評論,23(1): 45-58.
秋山・立河(1994)広島県産ケシキスイ科の記録.比婆科学,(162):67-70.
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大桃定洋・佐藤光一(2003)栃木県自然環境基礎調査 とちぎの昆虫 II. 栃木県,248-255.
斎藤修司(2017)福島県のヒゲボソケシキスイ科およびケシキスイ科の現状, InsecTOHOKU, 41: 2-15.
YHCC = Yasuhiko Hayashi Coleoptera Collection