治療例 「上顎前突・下顎叢生」

上顎前突(出っ歯)と下顎叢生(ガタガタの歯並び)を透明なフレームを装着すことで矯正する「マウスピース矯正」で治療した例。

模型写真

治療説明

20代 女性

上顎・下顎 両方

上の前歯が出ているのを治したい。

治療期間 12ヶ月

マウスピース矯正では歯を抜かないで済む程度しか歯並びを改善できないと思われているかもしれませんが、歯を抜いた方が良い場合もあります。

今回の患者さんは上の前歯の突出、簡単に言えば出っ歯の改善を希望して来院されました。

初診時の写真を見ると確かに、上の前歯が約5mmほど飛び出ています。

模型などで分析した結果、この飛び出した歯を引っ込めるためには下の前歯の歯並びも改善しないといけないと分かりました。一番下の模型写真を見てもらうとわかると思いますが、この状態ですでに上下が噛み合っていて、上を引っ込めると下の前歯とぶつかって咬めなくなるからです。

費用の面から片側だけを希望される方がいますが、どうしてもかみ合わせの関係で上下しないといけないことはよくあります。

今回もしっかり説明させていいただき、納得して頂きました。

さて、下の前歯の歯並びを改善となった時に、どうしてもスペースが足りません。

模型分析の結果、歯を抜かないで改善は難しいという結果になりましたので、内側に入っている歯を1本抜かせていただきました。

上の歯は1番目から3番目まで非常に個性的な形をしていて、1本でも欠けると見た目に違和感がありますが、下の歯の場合は、1番目と2番目は似ていることもあり、4本が3本になってもあまり違和感を感じることはありません。

当医院では終了時の予想模型を必ず作って、ある程度、矯正終了時のイメージをしやすくしています。今回もそれをお見せしながら説明をして納得してのスタートとなりました。

この予想模型はとても大切だと当医院では考えています。綺麗になったのに、思っていたのとは違うというのは辛いですからね。

さて、下の前歯を1本抜歯して、下がある程度並んできてから上の歯並びを改善していきました。

スタートしてからちょうど12ヶ月後に終了となりました。

終了時の写真を見てもらうとわかるように、非常に綺麗な歯並びになり、とても満足していただきました。下の前歯も1本少なくなってはいますが、歯科関係者で無い限り気がつくことは無いと思います。

この歯並びだとマウスピース矯正では無理かなって自分で判断せずに一度相談してみてはどうでしょうか?意外に出来るかもしれませんよ!