投稿日: Jul 10, 2013 3:0:49 PM
天井が高い白い部屋、正面のドアまで5メートルくらい、大きい部屋。
大きな鏡のついた洗面台とたくさんのタオルとバスローブが入った衣装棚、ここ、バスルームなの?
あと、2人くらい、入っても全然大丈夫よね・・・
洗濯いたしますので、お召し物を
え、例え女同士でも、人前で裸になるとかww
と、躊躇していると、スノウさんの手が私のワンピースのボタンを外し始める。
お帰りまでに、全てお返しします。まもなく、取りに来ますので
全部 脱げと・・・
プールの脱衣所だと覚悟を決めて、脱ぎ始めるとスノウさんも脱ぎ始める。
雪のように白いとか、在り来たりの表現だけど、陶器のように白い肌が、鏡に映ってる。
それに形がいい大きすぎる乳房と女らしいライン。
やだ、薄っぺらい身体と比べられたくない
残りもさっさと脱ぎ、逃げるように奥の部屋に入ると何もない部屋。
全てが鏡張り、鏡面仕上げの壁、床、天井。
無限にコピーされた全裸の自分。
私・・・そう、これが私・・・思い知らされる
なんだか、惨め
これって、いじめ?
・・・あ、メガネ、外せばいい
ここって、シャワー室?
流石にお客さまといっしょというわけにはいかないのか、スノウさんは入ってこない。
突然、熱いシャワーが身体に降り注ぎ、同時に薔薇の香りが広がり、蒸気で鏡が曇る。
これで、自分を見なくて済む
けど、薔薇の香り、強くない?
なんか、息苦しい
足がもつれる・・・あれっ、私、倒れるww
目が見えない・・・気絶した?
静かにドアが開く物音、スノウさんが入ってきた気配。
まもなく、シャワーが止まり、慌てて走り去る足音。
えと、開けっぱなしよね・・・
全裸なう(泣)
誰かが入ってくる。多分、スノウさんと・・・ヤダ
布かなにかがかけられ、巻き取るように抱き上げられる。
軽々と・・・軽々と・・・。
ああん、女性じゃない
どこかの部屋に運ばれて、寝かされた。・・・多分ベット、ふかふか。
何かをされるとか、そういう緊迫感が湧かない。
ふかふかで気持ちいい。
男の人の声・・・くぐもって聞き取れないけど、ご主人の声。
少し離れた所で話している?
相手はスノウさん。
色々、指示をしているみたいな・・・
・・・印・・・
・・・印って、何?
私に女性の手、きっとスノウさんの手が触れ、鎖骨あたりまで、私を包んでいる布を動かす。
何かを確認したかったのか、ご主人の気配は、一瞬だけ近づくとすぐに遠ざかった。
そう、気配。焚き火に当たるような炎のイメージ。
ご主人が近づくとそう感じた。
そして、最後の指示が済んだのか、ぱたんとドアが閉まる音がするとご主人の気配は消えた。
入れ替わりに、誰か入ってくる。
第4章 終わり