正誤表と講評

P4 6行目 誤用:分岐分類学 → 分岐学 (丸山宗利さん、ご指摘ありがとうございました)

P5 脚注3 適応放散についての典拠と文章を変更一つの単系統分類群が比較的短い進化的時間に分化してさまざまなニッチに進出し、それに伴い形態的にも著しく多様化している状態をいう(『生物学辞典(東京化学同人)』より)。

  適応放散には分岐にかかる時間が短いことが重要であり(丸山宗利さん、ご指摘ありがとうございました)、初版で引用していた岩波生物学辞典にはそれが記述されていなかったので、東京化学同人の生物学辞典の記述に変更。参考までに、Dolph Schluter (森誠一・北野潤 訳) (2012) 『適応放散の生態学』は、「急速な系統分岐を遂げつつある系統群において、生態的多様性および表現型多様性が進化すること」とある(P14)。こちらのほうが端的でよいかも。

P23 図2・1 レジェンドに追加腹部末端から伸びる太い二本は産卵管を守る産卵管鞘。

P30 図番号を新たに挿入:紡錘状の繭(口絵1f)

P42 図2・7 レジェンドが丸まま誤植(掲載図を一枚抜いたことに起因)、正しくは松山市(東温市の隣)と弘前市の調査年の月ごとの気温変動。

P43 1-2行目 表現の不要反復:キマダラクモヒメバチZatypota maculata は、冬季に小さな孵化幼体で越冬するニホンヒメグモParasteatoda japonica に寄生するが、このクモは冬季に非常に小さな幼体で過ごすので、越冬する孵化幼体が小さすぎてハチが寄生できず

P44 9行目 改訂:どこの雑誌もあるだろう

P57 図3・1 編集段階で生じた種数表記ミス:ジョロウグモ科5属61種、コガネグモ科

P72 図3・8 表現様式の統一、誤同定および左右が逆(後者二つ馬場友希さん、ご指摘ありがとうございました):フクログモの一種(右,馬場友希博士提供)とヤマトコマチグモ(コマチグモ科)の葉巻住居(左,高田まゆら博士提供)

P79 図3・14 キャプションに追加:縦糸(大瓶状腺糸)・枠糸(大瓶状腺糸)

P79 図3・14 キャプション捕獲域の下に追加らせん状の捕虫糸は、横糸sticky spiral(鞭状腺糸と集合腺糸)

P83 図3・16 表現様式の統一(左,谷川明男博士提供)

P93 2行目 改訂:九七頁 → 九

P98 図4・6 Theridion evexumは和名が既出ハマキヒメグモ

P113 13行目 改訂:あるいは初めから起こりえないかもしれない

P259 11行目 語弊回避のため挿入:私のところへインドネシアに長期滞在したいと

まるはなのみのみ(2015年10月28日),読書メーター六本脚湿地帯中毒(2015年12月2日),友の会読書サークルBooks科学技術の備忘録(2015年12月26日),shorebird 進化心理学中心の書評など(2016日1月24日), 日本生態学会ニュースレター No.40 12-13 辻和希先生(琉球大学)による書評(2016年9月)