MTS形式とは、SONYやPANASONICなどのハイビジョンビデオカメラで使われるAVCHD規格の動画ファイル拡張子で、高画質・高音質で映像を記録できるが、ファイルサイズが大きく、再生・編集には対応ソフトが必要になることが多く、編集・再生環境が限られる撮影向けフォーマットである。私は一眼デジがPANASONIC派なので、動画の長時間撮影を行うとMTSになる(短時間であればmp4撮影モードもある)。アップロードしたり論文に付属する場合はmp4に変換せざるを得ないが、圧縮することになるのでせっかくのきれいな映像の劣化を避けられない。
普段は映像ファイルをDVDメディアに焼くことはないが、先日一眼デジで撮影した子供の動画をDVDプレイヤーで観られるようにする必要があり、mp4に変換せずにMTS品質のままDVDに焼けないのかChat GPTに相談しながら四苦八苦の末、無料ソフトのみで成功できたので手順を書き留めておく(Blu-rayディスクドライブは必要)。再エンコードをしないこの方法により、「DVDなのにBlu-rayみたいなメディアディスク」を自家製で作ることができる。
MediaInfoで映像ファイルのプロパティを確認
MediaInfoをインストールし、動画のプロパティからAVCHD 互換かどうかを確認する。代表的で安全な条件は1080/59.94i/29.97p(Progressive Segmented Frame (PsF)含む)か、1080/23.976pか、720/59.94p、かつLevel 4.1 以下、かつビットレートがおおむね18 Mb/s以下。ただし、対応範囲は機種により多少広い場合がある。今回のMTSは、1080/29.97pでAVC High@L4と12.8 Mb/sというプロパティで、条件をクリア。
tsMuxer でAVCHD folderに映像ファイルを出力
tsMuxeR (Transport Stream muxer)をサイトからダウンロードする。インストールメディアではなく .exeを直接走らせる形式。「Input files」でMTSを読み込み(複数ファイルを並べたい場合はjoinボタンで追加、AddではなくJoinだと1ファイルにまとまる)、「Tracks」で映像H.264と音声AC-3にチェックし、「General track options」のChange level を念のため 4.1にする。Outputメニューの選択肢を「AVCHD folder」にし、フォルダを指定して「Start muxing」を押せば、出力先に BDMV と CERTIFICATE フォルダができる。
ブランクDVDの条件
AVCHD/BDMV を焼く場合、PCデータ用(for DATA)およびDVD-R(単層)か DVD+R DL(良質)を最優先。今回用いたのはかなり古いMitsubishi DHR47H1(PCデータ用・単層)。
録画用 / CPRM” 系は非推奨(家庭用レコーダーで録画する人向け)。なおDVD-R DLは、2層間の切り替え (Layer Break)がシビアなため、構造が複雑なBDMV/AVCHDは不具合が生じやすい。
BurnAware FreeとBlu-rayディスクドライブでDVD作成
Blu-rayディスクドライブ(私のはLBD PVA6U3VBK)に条件を満たしたブランクDVDを挿入する。BurnAwareを起動し、先にデータタブ(表示がカテゴリーの場合)のデータディスクメニューを選んで、オプションのUDFタブからファイルシステムバージョンの設定を2.50に変更する。書き込み速度は2~4xに設定。その設定のまま、マルチメディアタブ(表示がカテゴリーの場合)からBDMV/AVCHDのボタンを押す。BDMV + CERTIFICATEをドラッグアンドドロップして、書き込みスタート。
以上のプロセスにより、一眼デジで撮影した高画質MTS映像を再エンコードなしでメディア化でき、実質的な画質劣化なしでPANASONIC DMR-BRW/BW550で再生が可能になった。