測定や編集したい顕微鏡写真と、同じ顕微鏡・同じ倍率でマイクロメーターを撮影した写真を用意する。起動したImage Jのツールバーの上に写真をドラッグすると、Image Jで写真を開くことができる。
二枚の写真を開いたら、マイクロメーターの写真から、ピクセルと実際の距離との相対基準を取る。拡大ツールで任意の倍率に上げて、直線ツールで任意のスケールの距離に直線を渡す。Shiftキーを押しながらやれば、直線に角度が生まれない。線が引けたら、Analysis(画像解析)タブ→Set scale(実サイズを設定)を開く。Distance in pixelsに引いた線のピクセル値が出ており、その下のKnown distanceに線を引いたスケールの値を入れる(例えば10μmだったら10)。Known distanceの二つ下のUnitに距離の単位を入れる。マイクロメートルの場合はumと入れる。最後に、この相対基準を共通基準とするために、Globalのボックスにチェックを入れてOKを押す。
次に、計測をしたい写真を表示させ、直線ツールで測りたい距離に直線を渡して、Ctrl+M(あるいはResults、画像解析を実行)を押すと、Lengthに引いた直線の相対距離が出る。さらに、この測定(線を引いてはCtrl+M)を繰り返して、Results(結果)タブのSummarize(結果の集計)を押せば、繰り返した測定値の平均や標準偏差が算出される。この手法を使えば、測りたい箇所を何度も計測して、より偏りの少ない距離を測ることができる。
スケールバーは、Analysis(画像解析)タブ→Tools(ツール)→Scale bar(スケールバーを追加)を選択すると、設定した相対距離に基づいたスケールバーが現れ、距離やバーの位置、色・フォントなどを自由に設定できる。