奈良県桜井市の纒向遺跡にある「卑弥呼の墓」ともいわれている古墳です。
別名箸中山古墳とも呼ばれ、全長280mの最初の巨大前方後円墳といわれています。
帆立貝のような短く先端が開いた前方部を持つことから纒向型前方後円墳と呼ばれ
付近の石塚・矢塚・ホケノ山・勝山・東田大塚も同一形状で、纒向古墳群となっています。
古墳北側は「箸中大池」として ため池100選に選ばれています。
宮内庁より第七代孝霊天皇の皇女「倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめ)」の墓に
治定されて「大市墓(おおいちのはか)」とされています。
また京都府向日市にある五塚原古墳は、箸墓古墳と同じ形状で
3分の1の規模で3世紀後半頃、作られていることが最近判明しました。
同様に大阪府枚方市にある禁野車塚古墳も2008年の調査で全長120mの
相似墳と発表され、築造も同時代の3世紀末~4世紀初頭に造られた
可能性が出てきています。