第32回いわき情報技術研究会
研究会を下記にて開催いたします。
ふるってご参加ください。
(参加費無料・事前連絡無用・普段着・駐車場あり。)
日時:6月14日(土)13:30-16:00
場所:いわき明星大学 地域交流館3階 学友会室
1.講演(※順不同)
1-1.講演「IT技術者を『うつ』から守る」
講師: 林 洋一 先生
(いわき明星大学心理学科教授、臨床心理士)
概要:
『筑波病』という言葉があります。
それは、最先端の研究機関が数多く存在している筑波研究
学園都市で、 研究者が次々と自殺したことによって作られ
た ものです。
また、自殺に至らなくてもうつ病に罹患したり、うつ状態
に陥る研究者・技術者は少なくありません。
『うつはこころの病気』という言葉があります。
しかし、実はそれほど生やさしい病気ではありません。
ここでは、臨床心理学の立場から、うつの予防について
お話 します。
=== 報告 ===
★つくば病
筑波学園都市に住む研究者の中に、精神的環境不適合が
目立ち、後に自殺者が多発する事態に至った。
「これがつくば病」ないしは「筑波シンドローム」と
呼ばれる ものである。(大橋、1990を一部改編)
★知的労働者の精神健康
教育研究機関で働く動労者において精神的健康度を悪化
させる要因は「質的負荷(仕事の行き詰まり、複雑で困難
な 仕事、これまでの経験では対処できない仕事)」と「対人
関係 の困難(人間関係のトラブル、意思疎通が良くない、
苦手な 人がいる)」であり、質的負荷の影響が大きい。
また、精神的健康度を改善させる要因としては、
「達成感」が 大きく影響している。
★メンタルヘルスの鍵としてのうつ病対策
日本の自殺者数は、平成10年以降、14年連続して3万人
を越える状態が続いていたが、24年は2万7,858人であり
9年以来、15年振りに3万人を下回った(内閣府)
(男性19,273名、女性8,585名)だが、自殺者が多いの
は 厳然たる事実であり、背景にうつ病があることも確か
で ある。
★うつ病発生のメカニズム
進化医学からの説明(NHKスペシャル 病の起源 第3集
うつ病~防衛本能のもたらす宿命~)
天敵、孤独、記憶、言語が扁桃体の暴走を招き、うつ病を
発症させる。
★うつ病抑制のメカニズムとその崩壊
▼うつ病のない人々の発見
狩猟採集生活を集団で送っている人々には、うつ病の人が
いない。
①獲物を独り占めせず、皆で公平に分配する。
②悩みが少ない(明日の幸せは明日にならないと分からない。)
(③生活は規則正しく、積極的に運動する。)
しかし、時代は移り変わり・・・
▼貧富の差の発生(メソポタミア文明)
①農耕社会への移行(穀物を貯蔵できる)
②権力と富に差が生じる(公平性の破壊)
公平性、苦悩、ストレスの多発⇒扁桃体の暴走
★ストレスの発生のメカニズム
うつ病の発生には生物学的脆弱性と同時に、ストレス
(物理・科学的、心理社会的)が強く関わっていること
がわかっている。
★うつ病になりやすい性格
(HP:「うつ病克服サラリーマンの体験記」
http://utu-kokufuku.com/character/character/ )
①几帳面 ②真面目 ③責任感が強い
④曲がったことが嫌い ⑤必要以上に気を使う
⑥相手の考えばかりを尊重する ⑦完璧主義
⑧極端な理想主義 ⑨周囲の視線が気になり、被害妄想
になりやすい。
( http://allabout.co.jp/gm/gc/302130)
1.頑固
2.几帳面、完璧主義
3.まじめ
★IT技術者になぜうつが多いのか?
①競争が激しく、常に「成果」が求められている。
②納期が厳しく定められていて、時間的余裕がない
(結果として、心身の負担が大きくなる)
③うつ病になりやすい性格傾向を持っていたり、完全主義
的な考え方をする人が少ない。
④人間関係の円滑さを欠き、周囲のサポートを上手く得る
ことができない(家族、同僚、上司、友人など)
★うつから身を守るために
①規則正しい生活と適度な運動を心がける
②自分のストレスを知り、うまく対処する
③人間関係を振り返り身近な人を大切にする
(家族・友人など)
④「完全主義は災い」、「人生はニャンとかなる!」と
考える。
1-2.新会社紹介:起業の経緯と事業内容
講師:今 弥市 氏
(Fox System Engineering代表)
=== 報告 ===
▼FOX SYSTEM Engineering合同会社
について
株式会社ではなく、合同会社としての企業。
これは株式の公開がなく、規模がちいさいのであれば、
こちらの方が良いと判断。登録費用も安い。
外国では合同会社の立ち上げの方が多いが、日本では
株式会社でないと信頼度が比較的低く受け止められる
傾向がある。
▼経緯
FDKに勤務していたが5年前にいわき撤退に伴い
退社。
福島コンピューターシステムに所属した後、新会社を
起業し、現在に至る。(6/1登記)
▼Consequence
事業紹介
システム開発・構築・コンサル
各種セミナーイベントの企画および制作実施
ソーシャルメディアの運用・活用
▼INPORTANT
会社という枠を取り除くと、自分に何が残るのか?
⇒一部上場企業でも将来キャリア形成に保証はない。
どのような人生を過ごすか?
▼Action
情報収集だけでなくセミナーに参加し自分を高める。
例)Read For Action(読書会)
ここで出会った本を紹介
・2022--これから10年活躍できる人の条件
(PHPビジネス新書)
・Business Model YOU(翔泳社)
・SNSでのMentor Goombah
▼SNSでのつきあいかた
実際にあった人としか基本的にはSNSで付き合わない。
2.業界動向紹介/報告(追加)
*都合により内容を変更いたします。
(2014.6.13 AM11:05)
変更内容につきましては、当日の研究会にてお知ら
せいたします。
2-1.「タブレットPCを導入した教育現場の事例と
課題について」
「自治体のオープンデータ活用 事例と課題
について」
講師:西本 圭志 氏
(株式会社 東日本計算センター)
(変更)
2-1.ふくしまのITスキルアップコミュニティ
「エフスタ!!」のご紹介
講演:中野 修三 氏
(株式会社 東日本計算センター)
=== 報告 ===
①エフスタとは?
ITスキルアップのコミュニティで、2010年に県内の
有志で設立。
「福島のスタイルを変える」⇒「エフスタイル」⇒
「エフスタ!!」とコミュニティ名になる。
②効果
最新のトレンドが学べる様になった。
エンジニアの出会い(お互いを刺激しスキルアップ)
メディアの取材。
③運営費
参加費500円(学生は無料)
④特徴
自己紹介
⇒コミュニティなので、自己紹介が最初
おやつタイム
⇒ふくしまの銘菓でショートブレイク
ライトニング トーク
⇒持ち時間5分ぴったりのスピーチ
⑤活動
2009年11月開始。
2013年、2014年は月に1,2回の勉強会を実施。
⑥直近のイベント紹介
『エフサミ2014 - ふくしまITサミット』
日時:2014年7月12日、13日 10:00-18:00
(7月11日に前夜祭)
場所:Wiz専門学校 国際情報工科大学校
詳しくは以下のバナーを
クリック!
●開催者コメント:
エフサミはITで福島を盛り上げる県内最大のITイベントです。
ITで作る未来は無限大です。
未来は光り輝いています。
社会人のみなさん、ふくしまで最新のITを学び、感じてください!
学生のみなさん、ITで盛り上がるふくしまを感じてください!
未来をつくる子供たち、ITって楽しいを触れて感じてください!
そして世界を、未来を変えていってください。
ITで福島を元気に!ITに携わる人、志す人、利用する人に贈る
ITイベントです!
⑦団体のホームページ
3.活動報告
3-1.勉強会活動報告
ロボット教室 活動報告
講師:尾形 一英 氏
(株式会社 東日本計算センター)
=== 報告 ===
①勉強会の経緯
2012年3月に一般社団法人 福島県情報産業協会
(FIIA)が開催した小学生向け初級ロボット教室に
参加し、参加した子供がロボットを完成した時の反応
に感銘を受け、いわき情報技術研究会でもやれないか
と思ったのが背景。
②福島県情報産業協会(FIIA)の紹介
目的は、福島県内における情報関連技術の利用促進・
水準向上ならびに人材の育成・普及・啓蒙を行い、
地域社会の電子社会促進と、福島県における経済
および社会の発展に寄与すること。
福島県内のICT企業、メーカー(支社等)、大学等、
46団体が所属。
3つの運営委員会(社会貢献、人材育成、連携交流)
「ロボット教室」は、社会貢献委員会の活動のひとつ
③FIIAのロボット教室
2013年12月21日 9:50-15:00に棚倉町で実施した
ロボット教室について状況を説明。
(写真付のプレゼン資料にて)
スタッフ6名に対し、参加した子供が16名。
2012年3月3日 ロボット教室(郡山市緑ヶ丘公民館)
の様子も紹介。
④いわき情報技術研究会でのロボット教室(案)
教材選択
候補1:ロボカップ(\10,070-)
⇒C-Styleのプログラム。パラメータの変更
でプログラミングが可能
⇒小学校、中学校、親子向け
候補2:レゴマインドストリーム(\59,000-)
⇒高校、大学向け
候補3:ラピロ(\38,000-)
⇒頭部にRaspberry Pi(別売)を
組み込む。
⇒高校、大学向け
⑤(検討課題)運営資金について
補助金(FIIAも補助金申請している)や参加
費用、協賛金(協賛企業への呼びかけなど)が
考えられるが現状は検討段階。
⑥その他
浜通りにロボット研究開発拠点などを整備する
「福島・国際研究産業都市(イノベーション・
コースト)構想」がある。
本勉強会では、
ロボット教室の活動を通じて、ICTへの興味を
持ってくれる子供、学生が1人でも多く情報技術
を学び、業界へ入ってくれる事を後押ししたい。
4.その他
講演のリクエスト(自薦、他薦、テーマ)、
又は告知などございましたら、メールや
会合時にお知らせください。