音楽は実に数学的にできています.ならば,数学を使って,音楽を分析してみませんか?
あるいは分析した結果をもとに,音楽の自動作曲に挑戦してみませんか?
音楽と数学とコンピュータが出会うとき,そこには様々な夢が広がっています.
このテーマは音楽好きな人にちょうどよいテーマです.
上の映像はゼミ生が作ったクラシック音楽の分類表示システムの画面例です.3次元空間上に配置しています.
このシステムは,コンピュータにクラシック音楽を分析させたところ,その作曲年代は入力しなかったにもかかわらず,コンピュータが曲を作曲年代順にならべて出力するという興味深い結果を出してくれました.この結果については情報処理学会で発表しています.
上の画像は学生が作った演奏に合わせる映像です.
下の楽譜は,ゼミ3年生が作った自動作曲システムが出力した音楽の一部です.この作曲システムは楽典や作曲法などはまったくコンピュータには教えず,ただ既存の音楽の特徴だけをコンピュータに学習させ,似たような音楽を作曲させるというものです.現在主流となっている人工知能の「学習」という概念だけで簡単に作ったシステムです.現在のライブラリを使えば,さらに高度なことが簡単に出来ると考えられます.(※作曲をテーマにする場合は事前に相談してください.注意事項があります.)