015 谷津によって小崖の高さが異なる理由の説明図
花見川流域の小崖地形 その15
2013.04.28記事「カシミール3Dでみる花島小崖と芦太川交差部の地形詳細」で、芦太川本川谷津と支川谷津を切る小崖の比高が異なる理由のモデル(仮説)を文章で説明しました。
そのモデルをポンチ絵で作成しましたので、掲載説明します。
1 断層発生前
断層発生前に水量の多い谷津と水量の少ない谷津がある場合を比較します。
2 断層発生
断層が発生し、断層崖が水量の多い谷津にも、水量の少ない谷津にもできます。
3 水量の多い谷津では、断層活動が活発でなければ、断層崖を下方侵食してそのまま流下する
水量の多い谷津では、断層活動が活発でなければ、断層崖を下方侵食してそのまま流下するが、水量の少ない谷津では下方侵食エネルギーが少ないので、断層崖を乗り越えて水が流下できなくなるという現象が発生します。
4 断層活動が活発になると水量の多い谷津でも断層崖を下方侵食できなくなる
断層活動が活発になると水量の多い谷津でも断層崖を下方侵食できなくなります。その結果、水量の多い谷津(芦太川本川谷津)では小崖の比高は小さく、水量の少ない谷津(芦太川支川谷津)では小崖の比高は大きくなります。
なお、断層崖でダムアップしてしまい、下流に水が流れなくなると、ミニ湖沼ができます。
花見川流域にはその跡が沢山あると考えます。それが花見川流域付近の台地の上に浅い谷が多い理由です。
つづく
このシリーズ「花見川流域の小崖地形」の過去記事は特設サイトでも閲覧できます。
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