第2回憲法を考える法政大学教職員の集い(9月10日)報告

投稿日: Sep 26, 2015 11:47:20 AM

日 時:2015年9月10日(木)18時から20時まで

会 場:市ヶ谷九段校舎、中高及び二中高の各遠隔会議室

参加者:約40名 (台風接近のため一部参加できず)

(司会進行 杉田敦 副代表)

挨 拶 屋嘉宗彦代表

活動報告 田中義教事務局長

活動報告(資料「この間の主な取り組み」参照)が紹介され、呼びかけ人25名、賛同者102名が計127名(その後1名追加)(資料:一部改訂)との報告があった。

自由討議

1.憲法問題に関連して

宮崎礼壹先生(法科大学院)より『法学教室』の抜き刷り:「切れ目なき安保法制」法案の憲法上の問題点、を参加者に用意して頂いたので、その内容に関し、補足の説明をお願いした。

集団的自衛権行使が違憲であることは明確、その他PKO法の拡大改正、周辺事態法の対象から無制限に拡大する等、従来の憲法解釈と相いれないもので、速やかに撤回されるべきと断じた。

2.教育への政府の干渉

佐貫浩先生(キャリアデザイン学部)より最近の政府による教育に対する各種の干渉(教科書問題、教育現場への日の丸・君が代強制問題、人文・社会系学部への攻撃等) に関し、現状と問題点が指摘された。

3.学内での運動の進め方

石坂名誉教授より軍国主義の進行と国民の対応の遅さが指摘され、学内での運動をもっと広げていくこと、安倍首相をどう退陣させるかを考えることが必要と発言。

参加した学生OB(法政大学OB9条の会)からも発言があり、呼びかけ人、賛同者の広がりは素晴らしいこと、卒業生も大学の動向に大いに期待している、今後は正式にOBも含めた全法政大学の動きにしていってほしい、などの要望、意見が出された。

鈴木玲先生(大原社研)からは現役の教職員が集会やデモにあまり参加していない印象を受けたこと、これば職場の人間関係が希薄になったからではないか、との意見が出され、その他に山田啓一先生(理工学部)、増田正人先生(社会学部)からも質問、意見、要望が出された。

4.国民の国会行動などから

田中事務局長から、前記活動報告を補足して、国民の安保法制に反対する動きが全国的に大きく広がる中、大学人の動きが活発化している。他大学では学長も含めた会が結成されていること、創価大学でも圧力がある中、卒業生、父母も含む1500名の賛同者を集めている。本会も全学部、付属校に賛同者を拡げること、今後条件が許せば学生、卒業生への参加も視野に入れることの可否も検討してほしい、と発言があった。

5 声明採択 (声明文参照)

声明文案が杉田副代表から読み上げ、提案され、全員で採択した。

6 今後の進め方

・参加者から、もっと会の存在と活動を紹介、周知するためにも「会のニュース」を発行してほしいとの要望が出された。

・事務局より、そのためにも事務局体制の強化が必要であり、協力してほしいこと、また懸案のホームページを立ち上げることへの技術的な協力のお願いがあった。

・政府・与党は14日、あるいは15日以降の強行採決を狙っている、採決強行を阻止し、廃案に向けて運動を強めることが提案された。その一環として千代田4大学の「安保関連法案廃案を求める」共同講演会の紹介があり、宮崎礼壹先生が講演するので、参加をお願いしたい、と提案があった。

以 上