第43回広島社会心理学研究会
日時:2024年11月23日(土)15:00-18:00
場所:広島大学(東広島キャンパス) 総合科学部 事務棟 3階 第一会議室
キャンパスへのアクセス (最寄のバス停は「広大西口」です) → https://www.hiroshima-u.ac.jp/access/higashihiroshima
構内のMAP (西エリアのW11が総合科学部事務棟です) → https://www.hiroshima-u.ac.jp/access/higashihiroshima/map_higashihiroshima
発表者:伊﨑 翼 (高知工科大学 )
題目:社会心理学における内受容感覚:社会的痛みに対する効果
発表概要:
身体内部の生理状態の感覚を指す概念である内受容感覚研究は,出版される論文数が年々増加している研究テーマであり,今回はその感覚の一つである動脈血圧反射を取り上げる。動脈血圧反射とは,頸動脈洞および大動脈弓に位置する圧受容器が血圧の変動を検知した際に,心拍数や血管径を調節することで元の値に戻そうとする身体の恒常性維持システムである。本発表では動脈血圧反射を検討する代表的な2つの手法を先行研究とともに説明する。さらに発表者が実施した,仲間はずれにより生じる社会的痛みに対して動脈血圧反射がどのように影響するかを検討した実験の成果を紹介する。
社会心理学の分野でも,MRIやECGを用いた神経科学系の研究は広くなされております。一方,本発表が取り扱う動脈血圧反射などの内受容感覚が社会心理学の観点から検討されている数はまだまだ少ないように感じます。本発表により少しでも興味を持っていただけますと幸いです。