スイスまでの飛行ルートですが、経由地はシェンゲン協定国に立ち寄らないルート(アブダビ経由)を選びました。スイス入国にビザは不要なのですが、スイス以外のシェンゲン協定国で入国審査する際にこのビザ不要がかえって仇となり、ドイツで3か月を超える滞在を申告すると揉める話をネットに載せている方が居たりします。日本の外務省にもこれと同様の情報があります。なので留学最初の渡航時は念のためにドイツだけでなくシェンゲン協定国を経由しないルートを選ぶ事にしました。
因みに航空券は復路を払い戻しできる往復航空券として出入国時は3か月以内に帰国すると申請してしまう手もあるかと思います。その場合は経由地の制限は無いと思いますが、ここでは正直に申請する場合の話としています。
身の回りの物で現地調達ではなく日本から持って行った方が良いと思ったものを挙げていきます。
渡航後早々に何か書類を提出しなければいけないケースを想定し、日本からノートパソコンとプリンターを持っていくことにします。プリンターはモバイルプリンターと呼ばれる小さめの物で、スイスでのインクカートリッジの入手性とメンテナンス性を考えHP製にしました。HPは海外ではCanonやEpsonよりメジャーな存在で、お店でのインクカートリッジの品ぞろえも多いです。また選んだHP製プリンターのインクカートリッジはプリンターヘッド込みなのでインク詰まりが起きてもインクカートリッジ交換で復帰します。これがメンテナンス性が良い理由です。ただしその分インクカートリッジ代が高いとの話もあります。
ヨーロッパ旅行では必要な変換アダプタですね。もし日本のAC100V専用の電化製品をスイスでも使うのなら電圧変換トランスが要りますが、上述のパソコンとプリンターであればヨーロッパの電圧AC220~240Vも対応しているので、形状変換アダプタだけで事足ります。あとは同時に接続する機器数分をカバーするテーブルタップをお忘れなく。
電子レンジでご飯が炊ける調理容器があります。電気炊飯器より手軽で短い時間で炊けるので、1人用にはうってつけです。私はこれの使用経験がありますが、中身が見えるタイプの方が安全だと感じました。というのは海外の電子レンジではワット数を下げて(通常が1000W程度)炊くことになるからです。ワット数を間違えたとき、それに早く気付くために中の状態が直ぐ分かる透明容器をお勧めします。ワット数を下げずに加熱時間の調整で炊けなくもないですが、ワット数を日本並み(600W程度)に指定した方が上手く炊けます。
この様な細かな日用品は日本国外では入手しにくいので、日本から持っていくことにします。
娘の場合は家具付きの寮に入りますから送る物は服や日用品などの小物だけです。ダンボール箱に収まる物ばかりなので郵便局のエコノミー航空(SAL)便 で送ることにします。届くまでに2週間程度かかるとのことなので渡航2週間前くらいを目途に発送手続きを終えるように準備します。荷物を送る際は1種類(例:色違い、素材違い等)あたり100CHFを超えると関税がかかりますので、リストに記載する金額には気を付けましょう。実際にSAL便が届くまでにかかった日数は資料をご参照下さい。
これらは渡航2週間前を目安に行うと良い様です。
留学中に自動車の運転免許証が有効期限切れになる可能性がある場合、免許更新期間より前であっても更新手続きを行うことが出来ます。その場合は留学することを証明する書類(例えば入学許可証とか航空券Eチケットの写しとか)を持参する必要があります。他は普通の運転免許更新手続きと変わりありません。
また念のために海外運転免許証を取得しておくと良いかもしれません。スイスでは日本の海外運転免許証自体には効力が無く、渡航から1年目までは日本語の運転免許証で運転できるらしいのですが、海外運転免許証は日本語の免許証の英語訳の役割にはなるとのことです。ただスイスで運転しないと決めれば必要はありません。
海外に1年以上滞在する場合は海外転出届を出すことが推奨されています。またこれは本人でなくても代理人で申請可能ですが、その場合は出国日から2週間以内に手続きする必要があるそうです。
ただし海外転出届の提出に法的な拘束力はありません。提出すれば住民税や国民年金保険料支払いの義務が免除されますが、代わりに海外転出中の国民健康保険や障害基礎年金受給資格などを失うことになります。海外転出届を出すか出さないかは、どちらが自分にとってトータルでメリットになるかどうかで判断するのが良いかと思います。