17日目にポストファイナンスから書類が届きました。残高証明書が来た!と思って封を開けると、ポストファイナンスの口座を持っていますとの証明書類。何で?翌日娘が銀行に出向くと、どうも前回こちらの要求を上手く伝えられなくて先方が誤解してしまった模様。今回はちゃんと分かってくれて直ぐ残高証明書を出してくれました。申込当日に出してくれるのだったら前回ちゃんと伝えられてたら移民局へ行く手間が1回省けたのに...
何はともあれ、みずほ銀行の残高証明書が却下されてから苦しんできたfinma登録銀行の残高証明書が漸く手に入ったのです。いやぁ、長い道のりでした。
21日目に再度移民局へ行って残高証明書を提出し、滞在許可申請の手数料172.30CHFを支払いました。これで全ての申請書類が揃って漸く滞在許可の申請が完了したことになります。滞在許可証に載せる写真や格納する指紋データもこの時に一緒に採りました。窓口で「およそ2週間後に出来ますよ」と言われて喜んだ娘は滞在許可申請のConfirmationを貰う事を忘れてしまいました。普通ならConfirmationを貰ってから住民登録、銀行口座開設の流れですが、娘の場合は既に済んでいるのでまあ良しとしましょう。
26日目に移民局から正式な滞在許可証が郵送されてきました。窓口で聞いた約2週間後よりずっと早く届きました。渡航前から申請書類を送っていて、ある程度審査が進んでいたからと思われます。因みに滞在許可証の種類は1年間有効のPermis Bで、次学年度に入る前に滞在許可の延長申請が必要になります。これで学校関係以外の留学の諸手続きは完了です。
銀行のポストファイナンスでは現状娘が外国居住者扱いになっているので、店舗窓口へ滞在許可証を持って行き登録内容の変更を行いました。これでスイス居住者扱いとなり追加口座維持費は不要になります。
他のスイスの銀行も同様と思いますが、ここでポストファイナンスのカードの簡単な説明をしておきます。最初に貰ったカードは PostFinance Card Direct と呼ばれるもので、ATMで使えるのはもちろん、お店でデビットカードとして支払いに使うことが出来ます。またこれとは別にクレジットカード(PostFinance VISA/Master Card)も作りました。スイスではクレジットカードはスイス居住者にしか発行されない様でして、滞在許可証を入手してから発行してもらいました。クレジットカードで気をつけなければいけない点は自動的に口座から利用額が引き落とされない事です。毎月利用明細が届くのは日本のクレジットカードと同じですが、それは請求書でして最低支払額と支払期限が明記されています。支払いはネットで簡単に出来ますが自動支払いの設定には出来ない様で(アメリカのクレジットカードではこれが出来たりします)毎月手動で支払い処理をしなければいけません。最低支払額分さえ払えばOKではありますが未払い分には9.5%の金利が付いてしまいますので、さっさと全額支払った方が良いです。これらのカードは非接触カードリーダーにも対応していてカードリーダーにかざすだけで決済できます。こちらでは非接触式デビット/クレジットカードが普及している様です。
後日銀行から税務上の居住地を確認する文書が送られてきて提出を求められました(Autocertification relative à la résidence fiscale pour les personnes physiques)。「あれ?スイス居住者扱いになったはずなのに何でまた?」と思ったのですが、実はこれ日本の法制度上もある手続きの様で国際的な取り決めに基づいています。詳しくは国税庁のホームページ(CRSコーナー)を見て頂くと分かりやすいです。スイスが税務上の居住地になるかどうかはスイスの法律に依りますが、これについてはOECDのホームページに英語の情報が載っています。娘の場合、税務上の居住地はスイスで良い様です。
An example of the biometric permits held by many third-state nationals in Switzerland. Photo: State Secretary of Migration