さあ、いよいよスイスへ渡航です。娘の場合は既にスイスのプリペイドSIMカードを入手済ですので渡航前にネットでプリペイドのチャージをしておきました。SIMカードは経由地のアブダビで入れ替えました。そしてジュネーブ空港へは朝に到着。
滞在許可発行確認書を持たない状態での入国でしたが、娘の場合はジュネーブ空港での入国審査では何も聞かれずパスポートに入国スタンプを押されて無事通過出来ました。片道航空券だったので日本の空港でチェックインしたときの方がかえって根掘り葉掘り聞かれたとのこと。準備してあった入学許可証や滞在許可証に関するメールのやりとりはスイスではなく日本で必要になりました(笑)。
娘はスイス連邦鉄道(SBB)のジュネーブ空港駅でフリブール行きの切符を買うのに合わせてHalf-Fare travelcard(デミタリフカード)を入手しました。これは外国人旅行者向けの1か月間有効のSwiss Half Fare Cardとは別の、スイス居住者向けの1年間有効のものです。これがあれば運賃が半額(金額1/2の切符を購入)で済みます。このカードの申請では滞在許可証が求められることは無く、現地住所と電話番号、そしてパスポートサイズの写真があればOKです。正式なカードは記入した現地住所に後日送られますが、それまでの間に仮のカードとして使えるチケットを貰えます。カードの価格は185CHF、25歳までの方であれば100CHFです。詳しくはSBBのホームページを参照して下さい。
デミタリフカードは有人カウンターでの購入となりますが、切符だけであれば普通タッチパネル方式の自販機で購入することになります。タッチパネルに表示される言語にはスイスの公用語以外にも英語が選べるので、それほど迷わずに購入できると思います。またSBBのスマホアプリがありますのでインストールしておくことをお勧めします。列車の運行時刻や目的地までのルートが調べられる他、切符(QRコード 付きの電子チケット)の購入もオンラインで出来ます。
事前に寮に確認したところ契約書の締結は渡航後に行うと聞いていましたので、フリブールに到着したら先ず寮に行って契約書の締結を行いました。寮の契約書はスイスに住む証にもなりますので、この後の諸々の手続きでも有用です。
因みに娘が寮に着いたときにSAL便で送った荷物の一つが丁度届きました。関税かからなかった荷物は一足先に着いていたのですが、これは関税がかかる荷物で、税関で1週間ほど滞留して遅れて着いたのでした(資料参照)。荷物受け取り時に関税を支払う必要があるのですが、寮の方に支払いの肩代わりしてもらわずに済んで幸いでした。
外国に住所又は居所を定めて3か月以上滞在する日本人は、法律により在留届を提出するよう義務付けられているそうです。在留届 はオンラインで簡単に出来ます。詳しくはオンライン在留届(ORRネット)のページをご参照下さい。
本来なら移民局へ行って滞在許可申請中を証明する確認書類(フランス語だとAttestationやConfirmationと呼ばれる)を貰ってから銀行口座を開設する様なのですが、娘の場合は移民局への提出書類である残高証明書が欠けているので、移民局へ行く前からスイスの銀行口座を開設したい状況です。Confirmation無しで口座開設できるか分からないけど交渉してみるしか無いと思い、以下の3行に当たってみました。これらの銀行は学生向けの口座維持費無料のサービスがあるのと、ホームページに英語表記があって分かりやすいのが特徴です。
先ずUBSへ行ってみました。受付で学生用の口座を開設したい事とフリブール州からfinma登録銀行の残高証明書を求められていることを訴えるとOKの返事。けれど「口座開設のアポイントが無いので予約を入れないといけません。3日後の9時でどうですか?」とのこと。仕方が無いので提案してもらった日時で予約を入れてこの日は引き下がることにしました。でもUBSなら口座開設できそうです。
次にクレディスイスへ行きました。受付で学生用の口座を開設したいと伝えると「滞在許可証(Permit)が要るのですよね」と先に言われてしまいました。この時応対された受付の方は英語が苦手なようで、英語で食い下がって訴えても無理と思えたので早々に引き下がることにしました。
3番目にポストファイナンスへ行きました。受付で学生用の口座を開設したいと伝えたら「順番に暫くお待ち下さい」とのこと。おお!UBSと違い直ぐ話を聞いてくれるぞ。そして順番が来てフリブール州から残高証明書を求められていることを説明すると「滞在許可証が出るまでは25CHF/月の口座維持費を払らわなければいけませんがそれで良いですか?」と聞かれました。直ぐ開設したかったので口座維持費の件は同意した上で、早速口座開設の手続きに入りました。
ポストファイナンスでは滞在許可証が出るまではスイス外居住者扱いになるそうです(それが25CHF/月の口座維持費の理由)。手続きは持参した入学許可証や寮の契約書を見せながら進めたのですが、日本の住所と納税者番号(マイナンバー)も必要だと言われその場で記入しました。そしてその場でIBANコード(口座番号)を発行してもらいました。ただし銀行カードは約1週間後に郵送で送られてくるそうで、残高証明書の発行にはそのカードを持って銀行に出向かなければいけないとのこと。
でも渡航前からの懸念事項であったfinma登録銀行の残高証明書を入手できる目途が立ちました。ちなみにUBSへは後日アポイントのキャンセルに行きました。