電話とインターネット環境はこれからスイスで暮らしていく上で重要なインフラです。特にスイスの電話番号は各種手続きでの連絡先を記入する上でも必要になります。その為にやる事は2つあります。
スイスで使える携帯電話の準備
スイスのプリペイドSIMカードの入手
スイスにはフリーWi-Fiスポットもありますが、スイスの電話番号が無いとWi-Fiに繋げない場合(駅のWi-Fi等)もありますので、なるべく早く電話とネット環境は整備しておきましょう。もし受験で渡航するならその時に準備することをお勧めします。
お勧めは日本でSIMフリーのiPhoneを準備することです。iPhoneは海外通信キャリアの電波の殆どを掴むことが出来る海外使用には最強の携帯として知られています。SIMフリー手続きはDocomoなど通信会社に依頼すれば出来ますし、別途SIMフリー端末をAppleから購入することもできます。因みにSIMカードというのは通信キャリアの契約情報(平たく言えば電話番号情報)が入ったカードの事ですね(下の写真を参照)。SIMフリー携帯のSIMカードを入れ替えれば、同じ携帯電話で様々な通信キャリア会社を使うことが出来ることになります。娘の場合は普段使っていたのがiPhone8でしたので、それをSIMフリーしました。
アンドロイド携帯でもスイスで使える電話はありますが、一般的にアンドロイド携帯はiPhoneに比べ掴める電波が限られている場合が多いので注意が必要です。具体的には スイス現地の通信キャリアが使う4G LTEバンド3, 7, 20に対応しているかの確認が必要です。特に7と20は日本の通信キャリアが使っていないバンドなので要注意です。SIMフリー携帯の方が通信キャリアが販売する携帯電話よりも対応バンド数が多い可能性があります。4Gが駄目でも古い通信規格3Gで接続できる携帯電話はあるとは思いますが、通信スピードが遅いことと3G停波を宣言する通信キャリアが多数出てきている状況をみると、今後は4Gの条件を中心に選ぶ方が良いと思います。因みにスイスでは2019年からより速い通信規格5Gのサービスが始まりましたが、2019年時点で日本では未だ対応携帯電話も出回っていない状況なので、ここでの考慮には入れていません。
(参考)携帯電話会社や携帯電話機の使用バンドが解るウェブサイト : https://www.frequencycheck.com
私が調べた限りでは日本に居ながらスイスのSIMカードを入手するのは難しい様です(他国のSIMカードはネット通販で買えたりしますが)。そこで娘は受験でスイスに行った際に現地でSIMカードを入手しました。現地に居住していなくてもプリペイドSIMカードはパスポートがあれば入手できます。日本で入手できるヨーロッパで通信可のSIMなら良いのでは?と思われるかもしれませんが、冒頭で書きましたようにスイス国内で様々なサービスを受ける際にスイス国内の電話番号が必要となる場合もありますので、スイスのSIMカードをお勧めします。
スイスには3つの大手通信キャリアSwisscom, Sunrise, Saltと多数のMIVO(仮想移動体通信事業者)があります。 料金ではMIVOに魅力がありますが実店舗での扱いには限りがあります。娘の場合はSunriseの店舗へ行ってプリペイドSIMカードを購入し、その場で携帯電話へのインストールまでやってもらいました。
因みに最近ではeSIMなるものもあります。これはカード状のSIMではなくデータのみのSIMです。申し訳無いですがスイスでのeSIMの取扱いについては私は調べていません。
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