2020年10月11日
最近では,テレビでもよく取り上げられるようになったマイクロプラスチック。マイクロプラスチックとは、きちんと処理されず周りの環境にたまってしまう非常に小さなプラスチックごみのことです。マイクロプラスチックの発生には,私たちの生活と非常に密接な関係があります。ここでは,マイクロプラスチックの原因となる意外な出どころを紹介します。
掃除用のスポンジ:掃除している間にスポンジの破片は出ており,下水道へ流れていく過程でさらに細かくなり海へ流れています。
衣類の繊維:実は洗濯するたびに,たくさんの合成繊維が下水道に流れています。これらの繊維は下水処理場を抜けて海へ流れ出ています。
歯磨き粉や洗顔フォーム:これらに含まれるスクラブは誤飲することで体内に入ったり,下水処理場を抜けて海へ流出しています。
マイクロプラスチックはとても小さいものですが、あらゆる生物に影響をもたらすと考えられています。
マイクロプラスチックはすでにたくさんの生物の体内から見つかっていますが、体内に入ってしまったマイクロプラスチックが生物にどんな影響をもたらすのかはまだよくわかっていません。しかし、マイクロプラスチックが海の中の有害物質を吸着したり、それが一部の海鳥の体内で脂肪などにたまってしまっていることがわかっています。みなさんが知らぬ間に食べてしまったマイクロプラスチックも、自分の身に思わぬ悪影響を与えているかも!?