1分で読める

繊維くずについて

繊維くずとは

 繊維くずは、廃棄物処理法により規定される規格の一つであり、繊維工業において排出される糸くず、布くずなどの産業廃棄物で、その中でも特に天然の材料から生成するものを呼びます。アクリル繊維などの合成繊維は廃プラスチック類であり、これには該当しません。

 布や糸を作る段階での排出物が該当し、服を作る工程で排出されるごみは該当しません。また、工事現場などで出るロープ類の廃棄物についても該当します。

 日本における繊維くずの処理は5割以上が再生利用されています。が、約一割は

 再生利用で用いられるものは

・反毛原料

・ウエス

・サーマルリサイクル

などです。

反毛とは?

''綿・毛などの天然繊維で造られた繊維製品を、針状の機具で織りを崩すことによって毛羽立たせ、もとの綿または毛状の単繊維に戻したもの。糸くず、裁断くず、ぼろ布、古着などを反毛機・割糸機などで処理し、繊維素原料として再生利用する。'' 

------EICネット 環境用語集 「反毛」 EICネット 一般財団法人環境イノベーション情報機構

反毛は細い繊維だと考えてもらえばよく、主に作業用の繊維製品や車の内装、建築資材など産業的な利用が主となっています。

ウエスとは?

"使用済みの木綿布を40cm(ほぼ15インチ)平方に切り裂いた工業用雑巾。工場等が購入して機械油の拭き取り用に使った。 "

------EICネット 環境用語集 「ウエス」 EICネット 一般財団法人環境イノベーション情報機構

 繊維くずの中でも木綿が原料となるウエスは、様々な用途に使われる雑巾だと考えてもらえるといいです。近年では化学繊維のウエスや紙ウエスなどがあり需要が低下しているようです。