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古着の輸出入

2020年11月8日

introduction

日本にもリサイクルショップはたくさんあるので、古着を目にする機会は少なくないでしょう。ただ欧米諸国と比べて、日本人の文化的な側面(潔癖など)から、古着に対してマイナスなイメージを持っている人は少なくありません。ところが、技術の進歩により、現在の日本は大量生産・大量消費型の社会です。服に関しても同じです。まだ着れる服なのに、サイズやデザインなどの理由で捨ててしまった経験はありますか?そういった古着とよばれる服は、多くは海外に輸出され、ほんの一部が国内のリサイクルショップに送られます。リユース(再利用)の観点からも一見良く見られがちですが、そこには問題もあります。

data

全世界で年間約400万トンの古着が輸出入されていて、その量は年々増加傾向にあります。


What's the problem?

データからもわかるように、アフリカなどの、発展途上国のなかでも特に低所得国がたくさん輸入しています。これらの国の中には、ケニアなど、縫製産業が盛んで、安い新品衣料を供給できる国もあります。にもかかわらず古着を大量に輸入しているのは、古着の生産コストが新品衣料に比べて圧倒的に低いからです。発展途上国が古着を輸入すると、その国での繊維産業の成長が妨げられます。 

What should we do?

よく考えて買おう!

1人ひとりが服を買う量を減らせば、服を捨てる量も減ります。本当に着るのか、サイズは自分にあってるか、買う前に一度立ち止まってみましょう。


もっとリサイクルショップ/フリマアプリを利用してみよう!

リサイクルショップには未使用品(デッドストック)もあります。また普段なら手の届かないものでも、リサイクルショップなら割安の値段で買えます。フリマアプリは手軽に欲しいものがチェックできます。

参照した文献・サイト

福西 隆弘 「第2章 リユース品貿易の実態 ー 古着の国際貿易を 事例に」(2014) http://hdl.handle.net/2344/00011212

UN Comtrade https://comtrade.un.org/