会長からのごあいさつ
『介護支援専門員の持つ向上心の意識化と、すべての関係者の皆様へ感謝を込めて』
岐阜市介護支援専門員連絡協議会は、平成15年3月の設立以来、行政や関係機関との密な連絡調整のもとで、制度改定や時代背景に合わせた研修会の実施、医師会とケアマネジャーとの交流会、歯科医
師会とケアマネジャーとの懇話会、在宅部会・施設部会に分かれての意見交換・勉強会を開催し、地域のケアマネジャーの資質向上に努めて参りました。
常に介護保険制度の原点に立ち返り、螺旋状に繰り返しケアマネジメントを学び、会員同士にて高め合い実践することが、全ての人が住み慣れた地域で暮らし続けることが出来る社会づくりへと繋がっています。
これまでの学びは、介護支援専門員自身の努力のみではなく、長い人生を生きてきた高齢者の皆様、それを支えるご家族様や地域の多くの関係者の皆様のご尽力を頂くことで実現してきました。関わりを持って頂いたすべての皆様方に感謝いたします。
こうして培った知識と技術、実践に裏付けされたケアマネジメントは、近年の地域包括ケアの在り方に示される通り、地域社会を作り上げる役割も担っています。介護保険制度が導入された理由とこれまでの背景を振り返ってみると、介護・医療・福祉の関係者が協力して地域づくりを考える必要性と、更には、地域づくりにて介護支援専門員が担う役割が大きく存在しているという認識が必要不可欠であることを思い知らされます。
これからは、地域に必要とされる介護支援専門員というだけにとどまらず、介護支援専門員側からも、より良い地域づくりを提案しアピールしていくことが社会への恩返しになると考えます。介護支援専門員としての立場を社会貢献に役立て、地域のたくさんの仲間と共に行動していきましょう。
介護保険制度に位置づけられた「介護支援サービス」では、「高齢者の自立支援」が掲げられ、高齢者の「生活の質」の維持・向上を目指し、利用者本位の生活を支える仕組みが出来上がっています。
介護支援専門員に求められる「要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識および技術」を身につけるのに必要な学びの要素は、ありとあらゆる場面に存在します。介護支援専門員自身が積極的に学ぶ姿勢を持てば、どんな出来事からも前向きでプラスの力を引き出し高め合うことが出来ると信じて活動して参ります。
私達の支援が目指すものは、単なる受け身の研修会では達成しえない領域へと高まりつつあります。個人会員制を基本とした体制が、組織を超えた仲間作りにもつながっています。
職能団体として、介護支援専門員の資質の向上と相談しあえるネットワークづくり、関係機関との連携を推進し、地域社会の保険・医療・福祉の向上に寄与できる会の運営をして参ります。
当会の立ち上げから現在に至る様々な場面でご尽力、ご支援いただいたすべての皆様、団体関係者の皆様に感謝申し上げます。
今後も、目標達成に向けた円滑な組織運営と社会貢献のために、皆様方のお力をどうぞお貸しください。
平成28年5月 会長 安達 智紀