著者 森 茉莉
3.5 5つ星のうち 5 カスタマーレビュー
ダウンロード 私の美の世界 (新潮文庫) Ebook PDF - 内容紹介 〈神さま、今日は何と好い日でしょう! 〉と言える日が、侘しい自分の暮しにも、腹立たしい今の世の中にも、いつかは訪れるもの……。幸福のおとずれをブツブツ言いながらも辛抱づよく待つ著者が、美への鋭敏な本能で、食・衣・住のささやかな手がかりから瞬時に過ぎ去る美を確実につかみ、独自の〈私の美の世界〉を見出す。多彩な話題をめぐって、人生の楽しみを語るエッセイ集。
以下は、私の美の世界 (新潮文庫)で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 瀬戸内寂聴の「生きた 書いた 愛した」の中の誰かとの対談で、「ああいう面白い人がいなくなった」と話題になっていた、森茉莉さん。確かに面白い。森鴎外の娘というお嬢様としての育ちのよさ、欧羅巴での生活経験等が、常識のなさと気品の両方を醸し出し、さらに血は争えない筆力によって、素晴らしいエッセイ集に仕上がっている。 日常の様々な食や言葉について書かれたエッセイは、本物の贅沢を味わうことができる。 もう一つは、実在の文学者との距離の近さ。「あなたのイノサン、あなたの悪魔〜三島由紀夫様〜」は、痛烈な三島批判であると同時に、最大の三島の理解者であることが伝わる作品。彼女から見た与謝野晶子や父鴎外の姿も登場。 小説も読みたくなった。 男なら永井荷風、女なら森茉莉。私はこの二人に物凄く惹かれる。現代は醜いものばかり跳梁跋扈し、美しいものが少ないが、それでも美しいものを集めれば、それなりに美しくなるわけで、ならば、自らで美の牙城を作ってしまえば良い。現実が汚いからと言って、何もそれを追随する責務はない。だから、美なり芸術なりがあるわけで、私は森茉莉の美の世界が好きだ。現代は美しいものが少ないと言ったが、CDや画集や本などで、誰にでも美しいものに触れる機会が用意されているのだから、日本人全員が「美しくなければ嫌だ!」と言ってやれば良いのだ。森茉莉に興味がある人、「欧羅巴」が好きな人、美しいものが好きな人、現代に納得していない人、それから美輪明宏さんが好きな人も好きだと思います。是非、お勧め。 Tags:私の美の世界 (新潮文庫)PDFダウンロード私の美の世界 (新潮文庫)PDF私の美の世界 (新潮文庫)のePub私の美の世界 (新潮文庫)ダウンロード私の美の世界 (新潮文庫)オーディオブック私の美の世界 (新潮文庫)ダウンロードブック私の美の世界 (新潮文庫)発売日私の美の世界 (新潮文庫)試し読み私の美の世界 (新潮文庫)ネタバレ私の美の世界 (新潮文庫)amazon私の美の世界 (新潮文庫)download私の美の世界 (新潮文庫)kindle