AWS環境での構築
下記に示すAMIイメージを用いたAWS環境でのFaxOCRシステム構築は、AWSにて提供されている
旧バージョンのVMイメージを利用しての構築となります。
最新バージョンのシステムをAWS上で構築する場合には、新たに生成したインスタンスに、
独自サーバによる構築を参考に新たなシステムをインストールする必要があります。(2014/7/14)
AWS環境でのトラブルシュート
- メールを送受信するために、ネットワークフィルタに、SMTP用の穴が開けてある必要があります。システムの挙動がおかしい際には、ご確認下さい。
AMIイメージを用いたシステム構築
FaxOCRシステムを、 AWS (Amazon Web Service) 上に構築する方法を紹介します。とは言ってもまだβ版のイメージです。
1. AWS Management Console にログインする
ご自身の AWS アカウントを使用して、 AWS Management Console にログインします。
2. FaxOCRのAMIをLaunchする
TokyoリージョンのFaxOCR AMI を選択して、Launch Instanceします。
Region Asia Pacific (Tokyo) → EC2 → AMIs にて、「Public Image」から「faxocr」を検索します。
検索されたAMIを選択して「Launch」ボタンをクリックします。
3. FaxOCRの設定
Launch を実行すると、Wizardの画面になります。このWizardではFaxOCRを起動するインスタンスのサイズやセキュリティの設定を行いますが、2枚目の「Instance Default」内の「User Data」にFaxOCRの設定値を入力します。
インスタンスの選択。マイクロインスタンスは1年間無料です。
Fax受信時に使用されるメールサーバのPOP3インタフェース設定
POP3HOST:受信時にFaxサービスからTIFF画像が送られてくるメールサーバのPOP3サーバの指定
POP3PORT:POP3HOSTのPOP3インタフェースのポート番号
POP3USER:POP3HOSTのユーザ名
POP3PASSWORD:POP3HOSTのパスワード
POP3SSL:POP3HOSTにSSL接続する場合はtrueを入力。SSL不必要な場合はfalse。
Fax送信時に使用されるメールサーバのSMTPインタフェース設定
SMTPHOST:FAX送信時に使用するメールサーバのSMTPサーバホストの指定
SMTPPORT:SMTPHOSTのSMTPインターフェースのポート番号
SMTPAUTH:SMTPHOSTにSMTP認証が必要な場合はtrueを入力。認証が不必要な場合はfalse。
SMTPUSER:SMTPHOSTのSMTPユーザ名
SMTPPASSWORD:SMTPHOSTのパスワード
SMTPSSL:SMTPHOSTにSSL接続する場合はtrueを入力。SSL不必要な場合はfalse
SMTPFROM:メール送信時のFromアドレス
Fax送信時に使用されるFaxサービス向けのメール設定
FAXTODOMAIN:FAX送信する宛先FAXサービスのメールのドメイン名
FAXFROMADDR:FAX送信する送信元アドレス
FAXUSER:認証用ユーザ名(FAXサービスが NTT Communications iFAX の場合に使用される)
FAXPASS:認証用パスワード(FAXサービスが NTT Communications iFAX の場合に使用される)
例:
Fax送受信に使うメールサーバとしてhotmailを利用。Faxサービスは、faximoを利用
POP3HOST=pop3.live.com
POP3PORT=995
POP3USER=xxxxxxxxxxx@hotmail.com
POP3PASSWORD=xxxxxxxxxxx
POP3SSL=true
SMTPHOST=smtp.live.com
SMTPPORT=25
SMTPAUTH=true
SMTPUSER=xxxxxxxxxxx@hotmail.com
SMTPPASSWORD=xxxxxxxxxxx
SMTPSSL=true
SMTPFROM=xxxxxxxxxxx@hotmail.com
FAXTODOMAIN=ml.faximo.jp
FAXFROMADDR=xxxxxxxxxxx@hotmail.com
FAXUSER=
FAXPASS=
インスタンスの名前を設定します。
sshでログインするための鍵を作成します。FaxOCRのシステムをカスタマイズする場合にsshでログインして利用します。
ファイアウォールの設定を行います。使用するポートはHTTP(TCP 80)のみです。
4. FaxOCRにログインする
起動されたEC2インスタンスの Public DNS のホスト名にWebブラウザでアクセスすると、ログイン画面が表示されますので、初期ユーザ情報でログインします。ログイン後必ず、ユーザ管理からadminのパスワードを変更してください。
http://<ec2host>/faxocr
初期ユーザ:admin
初期パスワード:admin
これでインストールは完了です。後はFaxOCRの設定を行います。