Shinsai Fax OCRシステムは、Faxを送受信するためのFaxサーバと、Faxを処理するFaxOCRサーバから成り立ちます。これらは、送受信するFaxのデータをメールに添付することにより連携し、プライベートIPアドレスを利用する場合と、グローバルIPアドレスを利用する場合の2通りの構築方法があります。
Faxサーバとは
Faxサーバとは、電話網でやり取りされるFaxを、画像データとしてインターネット上のシステムと中継するサーバのことを指します。Faxの機械を物理的に持つ必要がなく、安価に03番号や050番号などを利用してFaxの送受信が実現するため、近年では、多くの商用サービスが提供されています。Shinsai Faxocrは、このサービスを利用することで、従来、電話でやり取りされてきたFaxを自動的に処理することを実現しています。
以下のサービスは、それぞれShinsai FaxOCRでの利用が可能であることを確認しています(2011年11月現在)。
◆Fax受信
・EDICWORKS 「Faximo」 http://faximo.jp
・ACCEL 「Message+」 http://www.messageplus.jp
・NTTコミュニケーションズ 「bizfax ストレージ&リモート」 http://www.ntt.com/bizfax/storage/
◆Fax送信
・EDICWORKS 「Faximo」http://faximo.jp
・NTTコミュニケーションズ 「bizfax ストレージ&リモート」 http://www.ntt.com/bizfax/storage/
IPアドレスとは
インターネットにつながるすべてのコンピュータが有している住所です。大まかに、グローバルIPアドレスと呼ばれる、インターネットに直接接続されたコンピュータ用のアドレスと、プライベートIPアドレスと呼ばれる組織等の内部用アドレスとがあります。このグローバルIPアドレスを持たないサーバを用いてシステムを構築する場合には、Faxの送受信に際して、別途、メールアカウントを用意する必要があります。これは、フリーのメールでも問題ありません。
FaxOCRサーバとは
Shinsai FaxOCRシステムをインストールしたサーバです。物理的なサーバにインストールすることも、仮想サーバとして構築することも可能です。また、AmazonのAWSサービスを利用して構築するケースにも、対応しています。
Faxサーバサービスの用意
Faxの送受信が行えるよう、上述のサービスを契約し、Faxサーバを用意します。なお、使用するFaxサーバサービスの設定として、受信時の画像はTIFF形式を指定し、Shinsai Fax OCR用のメールアカウントに転送するよう設定してください。
※ Fax送信の注意ポイント(回線条件)
FaxOCRサーバ用にグローバルIPアドレスが用意できない場合、あるいは、AWS等、固定のグローバルIPアドレスを持たないサーバを用いてシステム構築する場合、上述の通りメールアドレスが必要となります。下に示すような「POP」形式でメール取得が可能なメールアカウントを、別途、ご用意下さい。
Windows Live Hotmail http://www.hotmail.com/
Gmail http://mail.google.com/
システム構築ページを参考に、FaxOCRサーバの構築と、上記Faxサーバ、メールアドレス等の環境に即した設定を行います。その後、Faxの送受信テストを行い、構築は終了です。