2019年12月4日にアフガニスタンで銃撃され73歳で亡くなられた、中村哲さんが所属していた、ペシャワール会の初代会長は、九州エスペラント連盟の会長でもあった、問田直幹さんです。
1983年(昭和58年)
9月 ペシャワール会発会式、初代会長に問田直幹氏(故人 当時九州大学名誉教授)が就任
1994年(平成6年)
7月 問田初代会長の後任として髙松勇雄副会長が2代目会長就任
2019-12-24 盛脇記
第28回 国際合宿(韓国)に参加して
嶽本奈々(八代エスペラント会)
私の名前は、嶽本奈々 18歳です。エスペラントを習い始めて3カ月、今回とても良いエスペラント体験をしましたので報告します。
私は、3月23日~24日の韓国Namkangでの合宿に参加するため、前日の22日(金)、九州のエスぺランチスト3人と共に、福岡から釜山へ飛び立った。
釜山空港のゲートを抜けると、韓国のエスぺランティスト3人と、ロシア人のマキシムが私達を歓迎してくれた。Saluton!と挨拶を交わし、私の初めてのエスペラント旅が始まった。まずは昼食のため車で移動、釜山の街並みにワクワクだ。チゲ鍋と海鮮料理は本当に美味しかった。食後lumiさんのカフェに移動し一休み。ヘウンデで車を降りたら高層ビルが立ち並び、水面には綺麗な夕日が写っていてとてもきれいだった。みんなでビーチを歩き、砂の上でジャンプした写真は、素敵な思い出の一枚になった。その後Maroさんと合流、スーパーマーケットで、ちょっとしたお買い物を楽しんだ。夕食後、夕方とはまた違った夜のヘウンデの景色に魅了させられた。1日目は、Maroさん宅にホームステイした。
2日目、朝食後ポモサ寺を見物した。日本では、お寺でお経を唱える習慣はないが、韓国の方々はお寺でお経を唱えるという習慣があり、宗教や文化の違いを知ることが出来た。昼食のためレストランへ行くとそこでもエスぺランティスト達が待っていてくれた。食後、合宿が行われるオークランドペンションに向かった。現地のホールに入ると次から次にとエスペランティスト達がやって来て、Salutonと挨拶を交わし、私はその光景に感動して涙が出そうだった。初参加の私にも、みんなは笑顔で歓迎してくれ、私もSaluton! と自己紹介をした。
日本からの参加者は11人、ロシア、スペインから1人づつ、韓国からは100人を超えた。
15時、スタート。絵、お茶、講演、歌、踊り、プログラムは色々だ。私は、komencanto向けの言葉遊びゲームに参加。カードに文字が書いてあり、そのカードで単語を作るゲームだ。komencantoの私にもすごく優しいゲームでとても楽しかった。ゲームに参加していた人達にも名前を覚えてもらって嬉しかった。15時には、私のエスペラントの先生の庄山先生もドイツ旅行の報告をされた。
16時、折り紙で星のプレートを作る会に参加した。折り方が解らなくなってしまったが、周りのエスペランティストが親切に教えてくれた。他にも阿波踊り教室、鉄球競技などがあった。
17時、歌の練習に参加した。エスペラント語で歌うのは初めてで、とても新鮮だった。歌はとても気分を上げてくれるものだった。
18時、開会式。その後夕食。食後ホールに集まり、オークション、スカイプ、歌、Montoさんによる鶴のダンスを見て楽しい夜を過ごした。その夜、Unikaさんとお話しする時間があり、Unikaさんの話を聞いていっそうエスペラントを勉強したいという気持ちが強くなった。
3日目、最終日。9時からしおり作りに参加した。花柄のスタンプを使って自分の好きにデザインする。しおり作りで、私と同じkomencantoの韓国の友達が2人出来た。
10時、Jesaさんのダンスを見学した。その他、点字教室、アンコールワット紹介など、様々開催されている。
11時、Unikaさんのエスペラントイベントについての話を聞いた。世界にはいろんなエスペラント行事があることを知り、私も参加してみたいと思った。
12時、最後の昼食、13時半にエスペランティスト達とお別れをした。
今回初めて国際合宿に参加し、エスペラントで、国や人種を超えて友達になれるという体験をした。またエスペランティスト達の優しさを感じた。私はまだ、会話が出来るまでにはなっていないが、みんな沢山話しかけてくれ、沢山名前を呼んでくれ、困ったことがあれば助けてくれた。そんな素敵な人達に囲まれ包まれた3日間は、本当に素晴らしいものだった。韓国では、エスペラントを学ぶ人が増え若い人も多いと聞き、日本でも学ぶ人が増えてほしいと心から思った。平和の言葉「エスペラント」をこれからも続け、世界中に友達を作り、これを機に、エスペラントの大会に沢山参加しようと強く思った。エスペラントに出会えて本当に良かったと思う。
最後に今回の旅で、九州エスペラント連盟と熊本エスペラント会から、若者支援金を頂きました。高校生の私にとって、本当に助かりました。心から感謝しています。Koran dankon!
5度目の世界大会
武藤たつこ(福岡エスペラント会)
一度は横浜だったので、ブエノスアイレスはわたしにとってビャリストック、ハバナ、ハノイ、レイキャビクに続く4度目の海外での世界大会でした。南半球なので季節は冬。とはいえ日本の秋ぐらいの寒さでした。大会会場となったホテルの隣のホテルに宿をとることができたのは好都合でした。12時間の時差のため昼間に眠くなるとホテルに帰って休憩できたからです。今回はこれまでになく遠足には一度も参加せずほとんど大会会場にいました。 開会式ではいつものように参加各国代表者が次々に壇上に上がって短い挨拶をするのが圧巻でした。たった一つの言語で参加者みんなが理解し合えるということを実感できるからです。 一緒に行った田平正子さんがとても熱心な大会参加者だったのでわたしもつられるようにあれやこれやのプログラムをのぞきました。とはいえ、比較的易しそうなのや楽しそうな内容のものをさがしました。たとえば、いくつかのコンサート、フィルム上映会、アルゼンチンに関する講座、堀泰雄さんの「書」の分科会及び「La Espero」を暗記して歌う分科会、ミレーユ・グロジャンさんのアフリカの分科会などです。アラブのダンスという大会参加者の女性による珍しくも美しいダンスの分科会もありました。そういえば、のぞきませんでしたがタンゴの分科会もあっているようでした。こちらは指導者付きの、踊りたい人のための分科会。 大会参加者数が700人ほどと少なかったせいか、分科会の会場も比較的狭かったようでしたが、わたしが参加した分科会では参加者の方から質問や質問以外でも声が上がることが多かったような気がします。なごやかないい雰囲気でした。Kantu kun Manuel という分科会では何人もの人が声を合わせて歌っていました。ラテン気質というのもあったのかもしれません。ブラジルからの参加者が多かったようでした。 地下1階に受付があり、いくつかの分科会会場やlibroservoの部屋などがあって参加者が行き交ったり屯したりしていたのですが、あるときそこにマテ茶を飲み飲ませてくれる方がいてわたしも味見させてもらうことができました。何種類かの薬草でできていて健康にいいそうですが、味はちょっと苦味のあるものでした。 閉会式の前の日、Venontaj UK-ojという分科会に参加しました。来年はフランスのリールという都市での開催が決まっています。リールの紹介をしたのはまだ若い男性でしたがとても落ち着いてわかりやすいnia lingvo で、情熱的に心を込めて紹介されたのが感動的でした。画像も見せながらでしたが、とても大きな立派な大会会場が準備されてるようです。もちろん、参加者数によっては変更もあるかもしれませんが、でも、何といっても100回大会です。きっと沢山の参加があることでしょう。閉会式でのMark Fetts UEA会長の挨拶もとても感動的でした。(2014-08-17 掲載)
【編注】第99回世界エスペラント大会は2014年7月26日から8月2日まで、アルゼンチンのブエノスアイレスで開催。