法政大学大学院人文科学研究科

心理学専攻

発達心理学・発達臨床心理学・学校心理学

渡辺弥生

    Hosei University Graduate School of Humanity :  Department of Psycholog

Yayoi WATANABE

〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1

法政大学文学部心理学科

渡辺弥生研究室内 emywata@hosei.ac.jp

                                                              在外研究員の経験: ハーバード大学教育学研究科 ・ カリフォルニア大学サンタバーバラ校


 大阪生まれで、吉本の笑いに育てられながら、中学校の時に三重県に転校することになり、

高校は津に通う。自然の中で、バスケットに力を入れながらも好奇心旺盛に。

大学は初めて親元を離れ、広大な関東平野に綺麗な稜線を見せる筑波山の近くの大学に通う。

そこで大学院から助手まで勤め、人工的な大学環境から山の上に建つ

静岡大学で初めて教鞭をとる。

三保の松原など海と山に恵まれた

静岡県で教職や教育を目指す学生を指導し、教育のあり方に関心を持つ。

現在は、外濠の桜が毎年美しい

市ヶ谷で、晴れた日には遠く富士山を見ながら研究している。   

*GoogleのHPの形式が変わりましたので、手作りで作成中です。

Bloom where you're planted

Welcome

子どもたちから高齢者まで発達や臨床に役立つ研究と実践を目指していす。日常生活や現場から離れず、そこからみえる素晴らしい人間の発達を明らかにしつつ、深刻な問題が起きないよう予防したいと考えています。医学モデルでいえば、痛くない効果のある心の予防接種の役割。子育てから高齢者の対人関係まで、ニーズのある知力、感情力、モラル、社会力の育成に取り組みます。キーワード:ソーシャルエモーショナルラーニング、学校危機予防

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連休中に、気持ちについて考える絵本が刊行されます。わかりやすくて、親がどのように関われば良いかもわかります!

 12月に、小学生自身が、困ったときに心理学のエビデンスをうまく活用できるように、漫画、イラスト、デザインで

楽しく学べる学習本です。

光村図書の道徳科通信に、知って役立つ発達心理学を連載しています。今回は、気持ちのボキャブラリーについてです。道徳の授業でも題材として使ってもらいたいです。

名探偵コナンの小学生のうちに知っておきたい心のふしぎ103   


 ルビOFF

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(C)青山剛昌/小学館

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ソーシャル・エモーショナル・ラーニングという考え方が注目を集めています。学ぶことの成果を生み出すためにも、健やかなメンタルヘルスを維持するためにも、社会性や感情力を育むことが大切なこと、また具体的にどのような学びがあるのか提案しています。


2023.11.20港区本村小学校 授業動画.mp4

気持はいろいろあるね。気持ちは変化するね。どうしたら自分の気持ちをマネジメントできる?

ソーシャル・エモーショナル・ラーニング(SEL)の授業の様子!!!! 百聞は一見にしかず。😀

上は、港区の小学校で、ソーシャルエモーショナルラーニングの考え方をもとにして行われた「気持ち」についての授業です。みらいグロースというプログラムで、学校での実践が重ねられています。関心のある方々は、ぜひ、お問合せください。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/arepj/61/0/61_279/_pdf

<いまここ>子どもたちの個性を発見し、子どもたち自身が生き生きと伸びやかに、またくつろいで安心できる境地にマネジメントできるよう、「足場かけ」になることを探求しています! 

光村図書の「道徳科通信」no.7が刊行されましたが、13ページの「知って役立つ発達心理学」で「思いやりの心はどのように発達するか」について、発達心理学での思いやりの知見を紹介しました。役割取得能力と専門用語ではよばれているものですが、フルカラーの表が子どもさんの思いやりの発達を知る上で参考になると思います。QRコードで、実際の実践教材も見ることができます。思いやり育成プログラム(Voices of Love and Freedom: VLF教材)を一緒に考えていた静岡大学の小林先生の原案のものです)。

・進研ゼミ 小学講座 保護者通信 3年生 「壁にぶつかるのは”成長の証” p.3-6

・「どうする?「学校に行きたくない」 スモールステップを意識して」という毎日新聞の取材でしたが、具体的なアドバイスをしました。文字数が限られているのですが、感情(情動)感染について、紹介しました。https://mainichi.jp/articles/20240412/k00/00m/100/309000c

NHK地球ドラマチックで友情が科学で解き明かされます:「友情ってなに?ー科学でひもとく友人関係」 4月13日(土) 夜7時からhttps://www.nhk.jp/p/dramatic/ts/QJ6V6KJ3VZ/episode/te/9W23P25GZR/

   友情ってなんでしょうね?孤独なのはダメなのでしょうか?まだまだ回答があるわけではありませんが、いろいろな学問から、個人に焦点を当てたり、「種」として考えたり、多様な探求の切り口を教えてくれます。もちろん、発達心理学の興味深いソーシャルスキルの研究も紹介されていますので、ぜひ!

・第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した感動作『インサイド・ヘッド』の続編『インサイド・ヘッド2』が8月1日(木)に公開される。その公開を記念し、劇場未公開だった『あの夏のルカ』が公開中です。その映画についてコメントしました。友情の形成について(クランクイン!)www.crank-in.net/news/143795/1  と 性格が凸凹に思う二人moviewalker.jp/news/article/1190059/image12891806/#goog_rewarded (Movie Walker Press)

・Watanabe,Y.,Takizawa,Y., & Adegawa,A. (2024). Development of emotional prosody recognition among Japanese preschool children. Bulletin of the Faculty of Letters Hosei University, No.88 79-98. 日本の幼児を対象にを通してどれくらい感情を認知できるかを研究しました。

・第88回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した感動作『インサイド・ヘッド』の続編『インサイド・ヘッド2』が8月1日(木)に公開される。その公開を記念し、劇場未公開だった『私ときどきレッサーパンダ』が公開中です。その映画についてコメントしました。感情のコントロールについて考えさせられます。moviewalker.jp/news/article/1187817/ 

・(ネットニュース)親と子のコミュニケーション術 子どもの友達関係に保護者は口を挟んでいい? 

www.asahi.com/edua/article/15188832 

・Merve Acikdeniz, Yong Wah Goh, Pei Shan Goh, Yayoi Watanabe, Ikuko Noro, Rong Wang, Jian Jian, Agota Kun, & Lohsnah Jeevanandam(2024). The Influence of Perceived social support on support seeking across individualistic/collectivistic employees, International Journal of Cross Cultural Management, vol.0(0),1-21. DOI:10.1177/14705958241237735  に論文が掲載されました。オーストラリア、シンガポール、日本、中国、ハンガリーの5カ国の研究者との共同研究で、何年越しでしょうか?働く人のストレスコーピングにどのような支援が役立つかに示唆を与える結果が出ています。

学校心理学研究「高等学校の学校長と生徒指導担当教諭における学校危機予防の認識」(原田 恵理子, 本田 真大, 渡辺 弥生)2023 年 23 巻 1 号 p. 79-85 https://doi.org/10.24583/jjspedit.23.1_79 で掲載されました。

・3月6日から大阪で開催される日本発達心理学会の下記のシンポジウムとポスター発表に参加します。

   6日9:00-11:00 「子どもたちは言語・非言語コミュニケーションを通してどのように感情を理解しているか、伝えているか」

   7日16:00-18:00 「幼少期接続における子どもの生活や発達の変化」 

教育心理学研究に「音声からの他者感情理解と共感性との関連」(翁川 千里, 田代 琴美, 岩城 美良, 大森 美香, 渡辺 弥生)2023 年 71 巻 4 号 p. 291-304が掲載されました。DOI https://doi.org/10.5926/jjep.71.291

「社会情緒的(非認知)能力の発達と環境に関する研究:教育と学校改善への活用可能性の視点から」発達調査チームによる研究報告書(国立教育政策研究所 生徒指導・進路指導研究センター)が3月にまとめられる予定です。

・渡辺 弥生 (監修), 原田 恵理子 (編集) で、「1冊ですべてがわかる 高校教師のための学級経営大全」「1冊ですべてがわかる 高校教師のための仕事術大全」の2冊が3月11日に刊行されます。高校の先生になられたばかりの先生に、仕事や学級形成の全体がわかりやすく把握できるようベテランの先生方に執筆していただきました。もちろん、自分なりのやり方やアイデアも試されていくと良いです。

・2月18日(日)に、日本学校心理士会神奈川支部第64回研修会で、SEL(Social and Emotional Learning)について話します。皆様と交流できることが楽しみです。

「名探偵コナンの小学生のうちに知っておきたい心のふしぎ103 」の監修をさせていただきました。子どもたちが人の心に楽しく興味を持ってくれると嬉しいです。コナンとコラボできたような気持ちになり、自分もワクワクしました。  

「じぶんのきもち ともだちのきもち」「まいにちげんき」「きもちってなあに?」の3シリーズが、すがわらけいこ 絵/WILLこども知育研究所 編著で刊行されます。監修をさせていただきました。きもちについて興味を持ってもらえると嬉しいです。

・教育心理学研究第71巻第4号に、「音声からの他者感情理解と共感性との関連の検討」というタイトルの論文が掲載されることになりました。ここのところ、調査研究してきたテーマで、ここでは高校生を対象にした研究成果を論じています。「声」から人の気持ちをどれだけ理解できるかを検討しています。ただいま、幼児を対象にした研究成果も準備中です。

・3月6−8日に大阪で開催される日本発達心理学会で、シンポジウムを開催します。6AM1-F-DS01   2023/3/6   9:00~11:00   「子どもたちは,言語・非言語コミュニケーションを通してどのように感情を理解しているか,伝えているか?感情コンピテンスの発達」司会者:石本 雄真(鳥取大学) 話題提供者:渡辺 弥生(法政大学) 話題提供者:岩城 美良#(株式会社ネットラーニングホールディングス) 話題提供者:翁川 千里(東京学芸大学大学院) 話題提供者:田代 琴美(小田原短期大学) 話題提供者:池田 慎之介#(金沢大学) 話題提供者:針生 悦子(東京大学) 話題提供者:平林 秀美(東京女子大学) 話題提供者:溝川 藍(名古屋大学) 指定討論者:杉本 希映(目白大学)

・12月23日に、東京富士大学で開催される「未来の学習コンテンツEXPO2023」で、「未来を創る子どもたちに今、必要な能力とは」で話をします。今年は、書籍、気持カード、ICTコンテンツ、AI、e-learningなどを活用して、「感情を耕す」ことに力を入れています。心豊かになるために、どうしたら良いか、考えましょう。

・12月11日に渋谷の小学校の特別支援教室の保護者講演会に、子どもとのコミュニケーションの取り方をテーマに話します。子どものゆるやかな発達のあり方はイメージしつつ、どんな子どもたちもonly ONEで愛おしく接することができるといいですよね。質問も受けながら、役に立てるように勉強し続けます。

・先生の学校さんが刊行されている「HOPE]11月号に、「感情の育み方」 13から18ページに登場させていただきました。学校の先生方も、子どもの気分が不安定、やる気がないなど、感情にかかわる問題に手を焼いていられると思いますが、子どもたちの感情の発達を知っていただくと、うまく感情コンピテンスを育てていくことが可能です。ぜひ一読ください。

・NPO法人み・らいず2のスクールの保護者・支援者向けに「10歳の壁」は飛躍の年齢!という内容で、講演しました。この時期の子どもたちの発達を知ってもらって、子育てを楽しんでいただきたいです。

・光村図書の「道徳科通信」no.6の3pに知って役立つ発達心理学のコーナーがありますが、今回は6回目で、攻撃行動のメカニズムーいじめ予防のために、を書きました。社会的情報処理理論から、なぜ攻撃行動が起きるのかを説明しています。納得!です。

・「暮しの手帖」27 12-1月号の102-103ページ、「子育ての悩み相談室」第25回の回答者になっています。回答がどなたかのお役に立ちますよう。

ソーシャルエモーショナルラーニングのICT 教材「みらいグロース」の「気持ちの強さ」の授業を神奈川県と都内の小学校4年生対象に見学しましたが、子どもたちが、表情から怒りや悲しみを感じ取る難しさ、また、「カッカ」や「プリプリ」「イライラ」など強さによって言葉が違うこと、でも、友達によって使い方が違うことに互いに驚き、気持ちの不思議について深く学ぶ様子を参観できました。

prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000091203.html 

miraigrowth.jp/%E7%A7%A6%E9%87%8E%E5%B8%82%E3%81%A8%E3%81%AE%E5%AE%9F%E8%A8%BC%E5%AE%9F%E9%A8%93%E3%81%8C%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/ 

・11月20日(月)に、墨田区の「にじの子」さん主催の子育て公開講座の講師をいたします。親御さんの悩みに役立てる話をしたいと思います。

・11月13日(月)に、NHKすくすく子育ての「イヤイヤ期の子育て」について、解説側として収録してきました。さまざまなご家庭での悩みにお役に立てるよう頑張ったつもりですが、子育てに関わる楽しさを味わっていただきたいです。古坂大魔王さんと、鈴木あきえさんの掛け合いも楽しいですし、お二人の子育ての様子もよくわかります。スタッフの皆様に支えられてですが、本放送:2024年 1月13日(土)12:30~12:59 再放送:2024年 1月18日(木)11:20~11:49 だそうです。

・11月11日(土)に、秋田県教育カウンセラー協会主催の「教育カウンセリング・オンライン研修講座」で、ソーシャル・エモーショナル・ラーニングについての実践などについて講演します。

・12月から1月に、ナツメ社さんから「子ども語彙力えほん きもちのことば」が刊行されます。監修をしました。こんなにたくさんの気持ち言葉があるのを子どもさんや親御さんたちに知ってほしいです。

・実務技能検定協会発行の「就職指導ニュース」54号に「高校生・大学生からのソーシャルスキルトレーニングーソーシャル・エモーショナル・ラーニングの切り口からー」で記事が出ました。

・12月に、KADOKAWAさんから、子ども自身が心について学ぶ「大ピンチ!解決クラブ(3) 心の育て方」が刊行されます。監修をしましたが、新しいワークが満載です。渡辺弥生 (監修), しゅがお (イラスト, デザイン), きりさき (イラスト), なのだぢゅん (著)

・10月2日(月)静岡県静岡市内の放課後デイサービス、障害者グループホーム、就労移行支援の職員の方に、ソーシャル・エモーショナル・ラーニングについて研修しました。地域の方々で援助や支援を必要としている皆さんの普段のご苦労もお聞きすることができ、少しでも役に立てるようお話しをいたしました。

・9月19日(火) 公益財団法人 全国少年警察ボランティア協会の「令和5年度全国少年警察ボランティア研修会」を開催して、オアネルディスカッションの進行役をつとめました。全国から選ばれた、大学生ボランティアの代表と福岡県警察本部生活安全部少年課の基調講演をいただいた安永智美さんをゲストに迎えて、「少年警察学生ボランティアの役割・意義」について活発にまた有益な交流ができました。また試聴できるようになりましたらURLを紹介します(ブレーメンから帰国後の疲れなのか、鼻炎になって鼻声だったのが自分としては残念でしたが・・)

・9月15日(土)-17(日) 日本心理学会第87回大会(神戸国際会議場・神戸国際展示場)に参加しました。

・9月15日(金)は福岡県教育センター(福岡県教育センター教育経営学部教育相談班)で「ソーシャル・エモーショナル・ラーニング(SEL) 非認知能力を育てる教育フレームワーク」の研修を実施しました。午前中が、基本を学ぶ、午後が実際という内容で、ワークショップをいたしました。幼稚園から高校までの学校種の先生方と交流いたしました。主幹教諭、指導教諭、教諭、講師、養護教諭、栄養教諭、寄宿舎指導員、学校司書、養護助教諭、助教論、教員相談員(幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校)の先生方が参加されていました。

・9月14日(木)はプレコンベンション学術交流会に参加しました。優秀な論文を書かれた方々の一言を聞いて、いろいろな研究の切り口があることを学びました。

・9月3日(日)から9月10日(日)まで、37th Annual Conference of the European Health Psychology Society(Bremen, Germany)に参加しました。SELやMindfulnessなどの心理教育の発表よりも、病気への介入の発表が多かったですが、「食」という切り口からwell-beingを考える切り口をもらいました。

・8月27日(火)は、ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの「みらいグロース」のニーズとアセスメントについて話し合いました。神田の会議室での長時間にわたる研究会でしたが充実していました。帰りに、明治からの老舗の画材屋さんを見つけて油彩の絵の具の中に、新しい「色」を見つけました。

・8月26日(月)は、講談社の野間教育研究所での人生のやる気をデザインする研究会がありました。聴覚障害者を親に持つ聞こえる子どもさん(以下、コーダ)や、家族に聴覚障害を抱える子どもさんが、成長する中でどのような困難や悩みを抱えているのか、当事者同士が人生の中での自分のアイデンティティの変化について検討した研究を読みました。また、恋愛へのパッションの発達について議論しました。

・8月23日(水)は、秘書サービス接遇教育学会第29回研究大会で「高校生・大学生からのソーシャルスキルトレーニグ」をSELの切り口から講師をつとめました。多様な業種の方々と交流することができ、「心を一つにして」学あうあたたかい雰囲気を味わうことができました。

”Emergingーadulthood" についてポーランドのBarbara Jankowiak先生を中心に国際研究を始めています。新橋の中華そば屋で、意気投合しました。

・リクルートから刊行されている「Works」179の48-51の人事のアカデミアというコーナーで「感情のリテラシー」について掲載されました。法政大学のキャリアデザイン学部教授の梅崎修先生から質問をいただき取材を受けた形ですが、私自身が改めて感情のマネジメントについて考察を得る機会をいただきました。「リスキリング」について興味深い記事が豊富に掲載されています!

・8月突入!8月3日は栃木県芳賀郡市カウンセリング研修会に参ります。途中、筑波山を久しぶりに仰ぎながら、緑の可愛い真岡鐵道に乗って、茂木に伺いました。カウンセリングの基本でもある相手の話題に関心を寄せることや、共感することについて体感する時間を共有するのが目標の一つでしたが、いかがだったでしょうか。

・7月27日(木)は、都内の都立光明学園での「学校におけるSSTの実践と定着化Ⅱ」について病弱教育部門研修会の講師を勤めました。社会的であるという行動を、具体的に「モジュール」として見える形でスキルとして捉える体験をするために「上手に断るスキル」などのワークをしました。

・7月24日(月)は金沢市の養護教諭などの先生方の研修で、SELと支援のあり方についてお話ししました。先日のISPAで学んだ活動や、現在SELのe-learningの構築の取り掛かったり、現場ですでに導入され始めている子どもが自分でも学べる動画教材みらいグロースなどについても紹介しました。

  この酷暑やエアコンの乾燥の中で喉を使いすぎているのと、奥歯の何かが海外出張で欠けてしまった痛手がありますが(苦笑い)、健康管理に気をつけて、研修での先生方との交流を楽しみにしています。 

・7月20日は、横浜市特別支援教育総合センター教職員研修事業で、中高生対象のソーシャルスキルトレーニングなどの研修に講師として参加しました。参加者がタブレットを個々に持たれ、ワークの結果も前のディスプレイに集計できるなどITも駆使されており、私自身、新しいやり方を経験できました。私たちが作成した「気持ちカード」も評判が良く、先生方の参加も積極的でした。これは、感情の語彙を増やす、表現する、理解するというスキルの学びにつながります。

・7月3日から10日まで、イタリアのボローニャ大学で開催されたInternational School Psychologists Association に参加しておりました。1番の収穫は、ポルトガルのthe Social and Emotional Development research group of the Psychology for Positive Development Research Centerで中心的な役割を果たされているVítor Alexandre Coelho先生とリズボン大学で認知行動療法で修士を取られたMarta Marchante先生と参加者で、SELのプログラムを考えてみたことでした。私が参加したグループは台湾やイスラエルの方が一緒になり、文化を超えて共通するところと違いなどを共有できて興味深かったです。活動自体を考えることも学びになります。

・光村図書の「道徳科通信」No.5に知って役立つ発達心理学を連載しています。第5回はミス・コミュニケーションー気持ちのボキャブラリーを豊かにです。子どもたちが、誰かに気持ちを語れる、伝えられるように支えたいものです。光村図書のHPから拝見していただけると思います。

・下記の絵本と実用書が出版されました。子育てについて具体的に何をしたら良いかヒントになればと思います。

   渡辺弥生監修  感情を育てる じぶんのきもち  大泉書店   5/2

   渡辺弥生ほか監修 「幼児の子育て はじめてBOOK」 KADOKAWA  3月27日

・今はデンマークで開催されているInternational Convention of Psychological Science(ICPS)に参加しました。発表テーマは、The Development of Emotional Prosody Recognition among Young Childrenでした。

テーマ:公認心理師における「教育・発達」的観点の意義と可能性―その4:感情・社会性の発達と教育・支援の展望―www.jsdp.jp/jsdp2023/pre-conference-B.html 

【プログラム】<趣旨説明・ポイント取得説明>長崎 勤(実践女子大学、「教育・発達」心理資格連絡協議会事務局長)

<話題提供>基調講演:社会性・感情の発達と教育・支援研究の展望―SSTからSELへ:渡辺弥生(法政大学、日本教育心理学会代表理事)

自閉スペクトラム症児者への社会性・感情支援の意義と方法:佐竹真次(山形県立医療大学名誉教授)

後天性の障害者における、ナラティブ(語り)を基盤にした社会性の再構築の過程―主体性と共同性―:能智正博(東京大学、日本質的心理学会理事)

<指定討論>共同行為としての生涯発達と教育・支援:田島信元(白百合女子大学名誉教授)

学校心理学と社会性支援:石隈利紀:(東京成徳大学、「教育・発達」心理資格連絡協議会代表)

<相互・全体討論>

 https://www.jsdp.jp/jsdp2023/pre-conference-B.html

NPO法人 み・ライズ2・カウンセリングセンター紬さん主催 「自立や就職活動をする際に子ども時代の親子関係がどう影響するのか」ー自立に向けた子育てのヒント 2月3日 18:00-20:00

・町田市子ども生活部子育て推進課の町田市地域子育てセンタースキルアップ研修の講師として、11月14日と12月19日の2回のオンライン研修を行いました。オンラインではありましたが、保育園や児童センターなどに関わる職員、保育士、保健師、臨床心理士、ソーシャルワーカー、栄養士、児童厚生員の皆様とワークショップ的にソーシャルエモーショナルラーニングを切り口としたSSTを実施しました。

・福岡県教育センターでSSTについて終日研修を実施しました。

・三重県学校保健会伊賀支部伊賀養護部会に伺い他人と共に生きていく力を育むことについて研修を実施しました。低い山並みにぐるりと囲まれた穏やかな自然に恵まれたところでのひとときの時間を過ごしました。中学・高校時代に三重県に住んでいたこともあり、懐かしい光景もありました。都内に戻ってタクシーに乗ったときに、伊賀市を訪ねたことを運転手さんにお話ししたら、昔伊賀市にゆかりのある方で、驚きました。

上智大学国際言語情報研究所 言語聴覚研究センター主催 「知っていますかソーシャルスキルトレーニング(SST)のこと」の講師を勤めました。講演後もいろんな方と交流できて、視野が広がりました。11月16日上智大学にて

光村図書の「道徳科通信 2022 4号」知って役立つ発達心理学のコーナーで第4回「人はなぜ、時に望ましくない行動をとってしまうのか」を執筆。

令和4年度 第29回少年問題シンポジウム「少年非行及び被害を生まない社会をつくるために」-ネット被害から子どもを守るためにやるべきこと- (2022/11/07) 基調講演及びパネルのコーディネーターをした。ネットの世界での犯罪の広がりや、それを阻止しようとされている方々の話を聞けて勉強になりました。私自身は、その背景にある少年の社会性や感情(不安、悲しみ、怒り)の発達やどのような支援を行う必要があるかについて話しました。

日本学校保健学会第68回学術大会「学校保健、人生100年時代の礎」(2022/11/05)シンポジウム1 9:35~11:05「人生100年時代を見据えた生活習慣の形成」座長 川畑徹朗(神戸大学)のシンポジストとして「家庭・学校・地域における「生きる力」に向けた社会情動的スキルの育成 ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの切り口から」を発表。人生をおおよそ3つの社会的レベル(学び、働き、退職して過ごす・・)といった考えが変化し、マルチステージを生き抜いていく必要が出てきたことを念頭におきながら、どのようなことを考えて子どもを支援すれば良いかについて話しました。

・総合テレビ「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」に出演中の俳優・町田啓太さんが「不滅のあなたへ」の大ファンだったということで、アニメ「不滅のあなたへ」との番組コラボが実現。放送はEテレ 10月16日(日)午後7:00~7:25 この回の発達心理学者でもあるエリクソンについて監修しました。

・日本テレビの「新番組ファミリークエスト」(10月2日の23:00-23:55)に、コメンテーターで出演しました。くりぃむしちゅー上田さんがMC。

「子どもに大切なことが伝わる親の言い方 」(フォレスト出版)」の書籍が10月に刊行予定。親御さん向けの1冊です!

「ソーシャル・エモーショナル・ラーニング(SEL) 非認知能力を育てる教育フレームワーク」(福村出版)の書籍が10月に刊行予定!行政の方、教育実践者や研究者、公認心理師、臨床心理士、学校心理士、臨床発達心理士などに関心のある方を対象に、ソーシャルエモーショナルラーニングって何?非認知能力って何?その関係性は? 基本から具体的な実践まで網羅しています!もちろん、一般の方にも知っていただきたいです。

・東京都の墨田区の幼稚園の研修会に伺いました。

・東京都立光明学園病弱教育部門研修会で、「学校におけるソーシャルスキルトレーニングの継続的な実践と定着化」について話しました。現代の子どもたちになぜ必要か、こうした試みをどう実践し定着させるか、効果の持続についてなど少し踏み込んだ、でも大切なことについて交流する機会をいただきました。

・小田原市教育委員会 教育指導課 教育研究所の教育講演会(令和4年8月18日:三の丸ホール)で「子どものコミュニケーションや感情力の発達とその支援のあり方~ソーシャルエモーショナルラーニングの切り口から~」についてたくさんの先生方と対面でお話しする機会がありました。「ソーシャルエモーショナルラーニング」は改訂される生徒指導提要にも新しく明記されるようになりました。

・愛知県安城市令和4年度教務・養護教諭合同研修に参加してまいりました(2022/08/03)。安城市教育センターにて、対面でした。

   対面の方がやはりお話が直接できるので楽しいですね。

・光村図書の道徳科通信の3号に知って役立つ発達心理学のコーナーで、子どもたちが思う『ずるい!』とは、について書きました。

・都内の小学校で実践したソーシャルエモーショナルラーニングの実践の効果を述べた論文が採択され、刊行されました。

「あたたかい言葉かけ」などのプログラムを行い、プログラムが終わった後も、学校生活で互いにあたたかい言葉を掛け合った場合に、

 ペットボトルの中に「言葉をかけてもらったよ」という意味のスポンジを入れるなどの工夫をすると、子どもたちのクラスの雰囲気の認知が

高まることがわかりました。具体的には、「いいクラスにいるな」という捉え方ができるようになるということです。

Yayoi Watanabe,Maiko Ikeda,Elina Saeki, & Mayu Higashida (2022).  Social-emotional learning and class climate among elementary-aged students in Japan  International Journal of School & Educational Psychology  https://doi.org/10.1080/21683603.2022.2075997


・少しだけコメントさせていただきました。『聞いてよ!尾木ママ~思春期の悩み~』■初回放送:2022年3月12日(土)21:30~(Eテレ)

    ■再放送:2022年3月14日(月)11:05~(総合G※関東地方(1都6県)を除く)

    ■再放送:2022年3月19日(土)昼12:30~(Eテレ)※高校野球雨天スタンバイ(雨で試合が休止になった場合にのみ放送)

・茨城県教育研修センターから、令和2・3年度の研究報告書が刊行されます。「教職員のコミュニケーション能力の

    向上ー「教職員研修ツール」の開発・実践を通して」で、ソーシャルエモーショナルラーニングの取り組みで、先生方ご自身の力量を

    高める画期的な取り組みです。協働させていただきました。

・日本SEL研究会と日本発達心理学会でのシンポジウムなどの発表が終わりました。子どもの感情に影響を与えるAGENTの影響や、

      日本でこうした心を育てる心理教育やプログラムを定着させるためには、という切り口でいろいろ学ぶことができました。

・町田市市民企画講座・19ゼミのまちチャレ講座「児童期から思春期の心と性」講座の講師をしました。保護者の方の手作り感のある

       あたたかい雰囲気の対面の講座でした。お世話になりました!

・NHK学園さんでソーシャルスキルトレーニング(コミュケーション力)について実施しました!www.n-gaku.jp/sch/topics/4288 

・ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの考え方を書いた本を出版予定です。

・「発達心理学(ナツメ社)刊行されました。

・「いまここ 」習慣 この瞬間をいかに生きるかやめたくてもやめられない習慣を手放すマインドフルネス」(ヒュー・G・バーン)の翻  

     訳」(福村出版)が刊行されました。

・公益社団法人の日本教育会から月刊「日本教育」3回4回5回とレジリエンスについて書きました。

○子ども庁ができるのは嬉しいですね。

         ・発達に応じた対応   ・ソーシャルエモーショナルラーニングの考え方で虐待・いじめ・家庭内暴力などを阻止 ・危機予防対策の整備 

        ・スクールカウンセラーのフルタイム化   を望みたい。

         

・都内の中学生と高校生の生徒さんを対象に、社会性と感情の学習(ソーシャルエモーショナルラーニング)を実施しています。

 1回目のターゲットスキルは気持ちのクセを知るスキル:現実に沿って考えるスキル」の獲得でした。

授業の約束をまず必ずします(邪魔しない、恥ずかしがらない、冷やかさない、積極的に参加する、グループでの話し合いを大切にする)。

こういう当たり前のことを当たり前に何回も言うことは効果があります。

私たちは、誰かと歩いていて、ぶつかったりした時、自分が謝る人もいれば、相手を責める人もいます。このわけ

は、心にいろいろなクセのあるモンスターがいるからだよと言う設定です。

ベキダー(いつも・・・するべきと思っている) フカヨミ(いろいろ考えすぎる)

シロクロ(いつも、白か黒か決めないと思っている) ジコヒハン(自分がダメと思っちゃう)

サキヨミー(いつも先読みしてします)

キメツケ(思い込みが激しい)

自分が飼っているクセのあるモンスターを知って、どう解決すれば良いかを、学びます

その上で、「デーモお」(牛)「もしか」(鹿)「楽だー」(ラクダ)の絵を使って、

コーピングする練習もします

1Walking Through Learning:子供に先生の目が学校全体に行き届いていることを知らせ、安心させる狙い 

2Mind-Full  心をいっぱい使いましょう 傾聴、観察、触覚、嗅覚、動く

3Positive Capitalization: たった2言の会話でも、話し手の思いやる気持ち、幸せが芽生える。答えは聞き手次第!

4入り混じった感情を理解、寄り添う、子どもの葛藤を予測できるか?

5安心健康→繋がり→成功 学校が求めていることの順番が?!

6good enouhの5つについてお話ししました。

対面での先生方との交流が楽しかったですが、先生方のご意見やご批判もいただいて、さらに学んんでいきたいと思います。担当の先生にはいろいろご配慮ありがとうございました。

◼️いろいろなトラブルが多き世の中ですが、それでも、多くの人たちは家族のため、子どものため、世界のため、地球のため、そこまで大きくなくてもm人に迷惑かけないよう、懸命によりよく生きようとしています。どうして、そういう生き方が継続できるのか、一人一人は弱い存在でありながら、モラルを探究していくための心の中での「理想」の意味について考えることに役立つと思います。「モラルを育む<理想>の力」刊行しました。

◼️オーストラリア、ハンガリー、日本、シンガポール、中国の5つの国で「幸せ」について比較しました。ポジティブ心理学の

PERMA理論をもとに検討しました。P:ポジティブな感情 E:エンゲージメント R:対人関係 M:意味 A:達成、です。

『Be happy to be successful: a mediational model of PERMA variables』 Asia Pacific Journal of Human Resources https://doi.org/10.1111/1744-7941.12283

(2)健康戦士コロタイジャー始動! 感染予防のための動画コンテンツの作成

    SPAC-静岡県舞台芸術センターの有志メンバーと静岡大学の小林朋子先生とのコラボ。子供達のために、なんかやらねばという化学反応で、子どもたちの不安を吹っ飛ばし、勇気と思いやりを育てるため、新型コロナウィルス感染症対策動画を作成しました。公衆衛生、思いやり、メタ認知、免疫力向上のスキルについて伝えていきます!コロナの状況とは別に内容は、どのような状況でも必要なスキルについて扱われています。

1)コロタイジャー ピンク 思いやりの心を育てます。

<現在していること>

 1新型コロナウイルス感染予防対策:

(1)ソーシャルエモーショナルラーニングの支援方法を国際的に見据える。

ラトビア、アメリカ、日本、メキシコで、同じ調査用紙に回答してもらい、共通した問題、国独自の問題などを明らかにして、支援のあり方を探ります。この状況で、子どもを抱える家族の具体的な悩みやストレスはどこにあるのか、予測できないストレスを明らかにして、SELの視点からできる支援を探ります。3月の発達心理学会でも発表

<これから予定していること>

2021年も幕をあけました。依然、コロナ禍の中にありますが、私たちの努力が実り、明るい年にしたいものです。そのために自分でできることに一つ一つ入魂したいと思っています。オンラインであったり、対面であったり、ハイブリッドタイプであったり、仕事も変化していますが、いろいろチャレンジしていきたいと思います。

https://resemom.jp/article/2019/06/25/51174.html

*学校危機予防 「備えあれば憂いなし」が大事。あらゆる危機をパーフェクトに予防することは現実には難しくても、「憂い」をなくすことは、私たちを「元気」に。人のポテンシャルを引き出し、免疫力を高め、問題が降りかかってきたときも解決できる力を養いましょう。そして、たとえ問題の渦中にいることになっても、回復していく支援を考え中。

*やればできる、ワクワク感を思い出そう!まあまあ、ぼちぼちもOK!

  ワクワクの機動力になるのは、まずは自分をいたわれる自己肯定感。自分のことをすっごい人とは思えなくても、そこそこ、まあまあ頑張ってる、と思えると力が出る。英語で言えば、could be be better coluld be worse。自尊心の本来の意味である「good enough」に通じるところ。自尊心は、自己成長感(少し前の私より成長している!)、自己効力感(やればできるんだ!)、有用感(誰かの役に立ってる!)の気持ちを持つことで支えられる。他人と比較せず、自分を磨くことに関心がいき、結果として誰かの役に立っている存在と思える生き方ができるといい。

*能力に鍵をかけない、羽ばたけ各々の力!「unlock potential」!

周囲にある「モノ」や「コト」の全てが、それなりに過去から、意味や文化を引き継いで「いま」という瞬間を生きていることに「気づく」ことが大切!

春の艶やかな桜のように、美しさを主張して我に気づかせてくれる環境もあるが、自分から、「感動」を厚かましくも引き出して、楽しめることができるようにしていけるようになるとワクワクできる。

https://www.hosei.ac.jp/info/article-20210318102635/

なんとなんと静岡大学教育学部 小林朋子研究室とSPAC(静岡県舞台芸術センター)の有志メンバーとのコラボレーションによる新型コロナウィルス感染症対策動画が、このたび、この活動に対して、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会による「ジャパンレジリエンスアワード(強靭化大賞)STOP感染症大賞」の「優秀賞」を受賞いたしました。思いがけず評価されたのは嬉しいですが、この動画がこれからも多くの方にさらに活用していただくことが目的だったので、さらに活用していただきたいです。

・4月3日午後9時からのNHKすくすく子育てで、「大変!?きょうだいの子育て」の回に出演いたしました。きょうだいの子育ては思った以上に大変なことがありますが、どう乗り切ったら良いか、みんなで考えています。

https://www.nhk.jp/p/sukusuku/ts/DNYRMZW5Q1/episode/te/2QNWVK1N24/

4月17日の21:30から、NHKのウワサの保護者会「もしかして中1ギャップ?」に出演いたしました。保護者の皆様の心配や親心がよくわかります。学校も移行する時期にスムーズになるよう努力されていることよくわかります。中1になる時って、心寄り添ってやりたい時期ですよね。

https://www.nhk.jp/p/hogosya/ts/4YLGJ842WN/episode/te/MJ4J36V53W/

・5月15日の夜10時から、青空文庫から芥川龍之介の「猿蟹合戦」の朗読を楽しみます。

社会性と感情の発達のアウトラインを明らかにし、健やかな発達がうまくいっていないことの原因を明らかにすることができれば、エッジの効いた支援が考えられると思います。

・学校カウンセリング演習の授業でチャレンジしたSST動画です!どんどん活用してください!

◼️ソーシャルエモーショナルラーニングの考え方を勉強しています。

私たちの知の力を育てるためにも、まずはソーシャルスキルと感情の力を早期に育てておくこと。頑張って粘り強く学んでいくためには、小さい時からソーシャルスキルを身につけ、ある程度感情をコントロールする力が必要。ですから、まず幼児期から発達に必要なソーシャルスキルと感情力を身につけるよう支援します。その身につける方法として、ソーシャルスキルトレーニングを活用してます。下記の動画で、開設しました(生声で作ってみました。ナレーションなどへたくそですね。でも、伝えたいことをファーストで考えました。また、技術を高めて精緻化したコンテンツをお届けしたいと思います!)

子どもたちの社会性や感情力を育てるソーシャルスキルトレーニングとは

ーいじめや問題行動を予防する!!ー

◎ほんの紹介

 (1)「ひと目でわかる発達ー誕生から高齢期までの生涯発達心理学」(福村出版)が出来上がりました。胎児期から高齢期まで、最先端のエビデンスをわかりやすい図表を重視してまとめました。各テーマに大活躍している先生方に執筆していただいたので、内容はイチオシです。大学だけでなく、一般の方々にも読んでいただきたいです。

(2)放送大学道徳教育教材「道徳教育の理念と実践」に、道徳感情やソーシャルスキルトレーニングについて執筆させていただきました。これからの道徳について、多視点でまた深い考察とともに執筆されています。

(3)合同出版のイラスト版の感情力アップのほんの韓国語版が出版されました。韓国の方にも読んでいただきたいです。

(4)「子どもの「10歳の壁」とは何か?乗り越えるための発達心理学」が重版になり、これで11刷です。たくさんの方の手に取っていただいて、ありがたいです。何かのお役に立てれば幸いです。

(5)公認心理師、臨床発達心理士、学校心理士の資格を取得するための勉強だけでなく、人の発達心理を勉強したい方、子育て中の方、子供達に関わる方々には、「まんがでわかる発達心理学」をぜひ手をとっていただきたいです。

ヒーローと子どもたちとが、楽しみながら、学びながら、一緒にこの状況を乗り越えていけたら…、と始動した本プロジェクト。勇気を持って、しっかり求められる行動を理解し、思いやりの力を育んでもらいたいです。https://mt-100.com/corotaiger/

(5)コロタイジャー レッド公衆衛生の多言語版です!

Dutch Spanish Portuguese Frenchの4カ国の字幕でも見ることが

できます。公衆衛生の知識は文化を超えると思います。よかったら

お使いください。

4)コロタイジャー ホワイト 免疫力について教えます。

3)コロタイジャー イエロー メタ認知について教えます。

2)コロタイジャー レッド 公衆衛生の知識と行動を教えます。

◉平塚市通級指導教室訪問研究会の講師で、「子どもの気持ちや発達に寄り添った支援のあり方」のテーマで

お話ししました。オンラインでいくつもロールプレイをしていただきました。

◉み・らいずスクールさんの企画「中1ギャップとは?」で講師をしました。zoomでのトライです。ソーシャルスキルトレーニングの教材はオリジナルで興味深いものを作成されていますし、きめ細やかなラーンメイトという学習支援もされていて、たくさんの親御さんの力になると思いました。

◉学校ボランティアプロジェクトの研修会で講師をさせていただきました。

大学生の皆様が、所属大学にかかわらず全国で力を合わせて、子どもたちをサポートされていて、素晴らしいです。「子どもの発達に応じた適切な関わり方」について話しました。

◉朝日EduA に上手に断るスキルなどについて書きました。

https://www.asahi.com/edua/article/13727257?p=3

◉AERA(No.41)のクシャミで「コロナ!」に、いじめ予防のための対策例を述べました。いじめ対応について、少し具体的に言及しました。他の方があまり書かない、時間的展望の力、対人関係の広がり、メタ認知からくる葛藤の増加についてふれました。発達とともに未来を思い描いて悩んだり、過去を思い返して悔やんだりすることが小さい時より増えます。対人関係についても視野が広くなり、好きな友達との関係だけ考えていれば良いものでなくなります。自分の嫌なところも見えてきて、ストレスは増えていくものです。こうした子に、親はすぐ咎めたり捌く心を押さえて、まずは、「そうだったんだ」「苦しんだね」と共感することが必要だと思うのです。

◉千葉県国府台高校の生徒さんとソーシャルスキルトレーニングを実施しました。

「聴くスキル」が体育館で実施されました。先生のよく練られた指導案のもとに、法政大学の大学院生もモデリングで手伝って、効果的な取り組みができました。このコロナ禍でも、安全に取り組みができました。友達が喋ってる時におしゃべりばかりして、人の話を聴いていなことが多々ありますが、聴いてもらえない悲しさや、虚しさを少し体験すると、それも、クラス全員がこれを共有できると、グーンとクラスの雰囲気はよくなります。クラスの多くが「気づき」を共有できることがSSTの強みですね。

https://cms1.chiba-c.ed.jp/kohnodai-h/

◉<週末にお家で受講>子どもの感情を育てる 渡辺弥生先生(法政大学文学部心理学科):大阪医科大学LDセンター主催オンライン特別支援講演会が実施されます。申し込みは下記のURLへ。

https://senseiportal.com/events/61229 開催日時 2020年12月4日 17:00 〜 2020年12月7日 10:00

感情についての特集ですので、気持ちの理解や、表現力、そして感情のコントロールがどのように発達するのか、またどうすればこうした力を養えるのか最新の教育方法を学ぶことができます!

◉「エール プレ思春期のママへ 」 – 2020/12/16 主婦の友社から、

汐見稔幸 (監修), 渡辺弥生 (監修), そら (イラスト) で刊行されます。児童期中期から思春期にかけての、子どもの心の発達と対応法が丁寧に優しく述べられており、ママの気持ちを落ち着かせてくれると思います。

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◉「人間教育の教授学ー一人ひとりの学びと育ちを支える」 梶田叡一先生ら監修 シリーズ人間教育の探求4

のなかの第9章「円滑な対人関係の基盤となるソーシャルスキルを育てる授業ー人との関わりの意義」を執筆しました。教育実践に関心のある方々にはぜひ手にとっていただきたいです。

◉「モラルを育む〈理想〉の力: 人はいかにして道徳的に生きられるのか (日本語) 」が、  2020/12/3に北大大路書房から刊行されます!ウィリアム・デイモン (著), アン・コルビー (著), 山岸 明子 先生と渡邉 晶子先生と 一緒に翻訳いたしました。難解!

どちらかというと、私自身は、見えない心を、「スキル」というできるだけ見える形にして、具体的な考えや気持ち、そして行動に繋がるように実践してきたのですが、他方、なかなか解き明かせない、モラル、道徳という抽象的な心理的概念について考えることは、とても大切に思います。

割り切って考える具現的な方向性と、割り切れないけれども、とにかく考えなければ、という手続き自体が、人をよりよく生きる方向に導くことは然りと、思うからです。

この本は、とにかく考えてみよう、人がよりよく生きることについて、というメッセージを私たちももたらします。ただ抽象論を重ねているのではなく、具体的な6名の人物を通して語られているという点では、そこにいる「人」から、人間を考えるという時間をもらえます。

◉Developmental of Emotional Literacy and Empathy among Elementary-Aged Japanese Children.

という論文が、International of School & Educational Psychologyに掲載されます。doi.org/10.1080/21683603.2020.1837699

Mtomura,Y, Saeki,E.との共同執筆です。小学生の感情についてのリテラシーと共感性についてどのような関係があったかを明らかにしたもので、SELなどの実践の基礎的な知識となると良いと思っています。気持ちを理解する、気持ちを伝える、気持ちをマネジメントする、こうした力を教えられるモノ、コトとして感情リテラシーを考えます。他方、人を思いやるという共感性の研究は心理学領域も長年重ねられています。共感性の高い人は、果たして感情リテラシーはどのような特徴を持つのか、検討した成果です。

・「ひと目でわかる発達」(福村出版)」少し、発達心理学を専門的に学びたいなと思う方で、図や絵がたくさんあった方が良いという場合には、この本がぴったりです。しかも、最先端の発達心理学について、豪華な執筆者の先生方に書いていただいています。

◉ゼミで、ソーシャルスキルを教えるYoutube動画を5つ作成しました。

ぜひ、子どもさんに自由にお使いください。

(1)聴くスキル

◉フジテレビ「Live News イット!」「ヨリドリ編集部」でスマホ育児で注意するポイントを話しました。媒体も活用の仕方も大事ですが、コンテンツの選択と親が一緒にみながら楽しむことが大切ですね。

<トライしたこと>

◉み・らいずさんの高津オープンスクールを祝して、「スマホ時代の社会性の育て方」についてオンラインでお話ししました。土曜の夕方でしたが70名ほどの方が参加されました。

◉1月31日(日) 厚生労働省 児童健全育成推進財団主催 第5回全国子どもの健全育成リーダー養成セミナー 危機的状況におけるリーダーのあり方「コロナ禍でも子ども支援において大切にするべきこと」

◉第6回弁護士学校派遣事業に関する意見交換会(1月18日)に参加しました。法的責任、いじめ予防、消費者被害の対応など、子どもたちにこうした大事な法的概念を教えれば良いのか考えました。発達心理学から役に立てるのは、どれくらいの年齢で、どのような教材や事例を用いると理解されるか、手続き的なところかなと思いました。声帯炎が少しよくなり、役目をはたせて安堵しました。

◉1月9日(土)「コロナ禍で、学校教育相談を再考する」について基調講演を担当しました。オンライン研修 日本学校教育相談学会主催https://jascg.net/application/ Before コロナ、Withコロナ、Afterコロナに関して、膨大な情報が集まりつつありますが、「不安」や感情へのコーピングについて提案しました。

藤沢市の思春期保健講演会で、「思春期の子どもとの関わりーコロナ禍の今こそ学びたい子どもの発達ー」というテーマで講師を努めました。久しぶりにオンラインではなく、感染対策に万全を期した上での対面での実施でした。やはり、現実に双方向での交流がリアルに感じられる対面での良さを味わいました。質問もたくさんいただきました。十分に回答できるようにさらに精進いたします。

◉不安との向き合い方 金子書房

https://www.note.kanekoshobo.co.jp/n/nd462ac7ef20c

*父 渡邊豊彦が書いた小説が刊行されました。父の生い立ちをもとに書かれた小説で、家族だけではなく、戦後の人間の生き様が

描かれています。タイトルは、「楠の葉は散れども」。

https://www.littles.jp/books/

(2)仲間に入るスキル

「中学生•高校生のためのソーシャルスキルトレーニング」(明治図書)を12月に出版されました。しだいに、ソーシャルスキルトレーニングが小学校のみならず、中学校や高校に導入

「中1ギャップを乗り越える方法ーわが子をいじめ•不登校から守る育て方」(宝島社)から刊行予定。実際に、中1ギャップという現象があるのかないのか。あるのだとしたら、どのような要因が考えられるのか。それを解決する方法はあるのか。といった視点から、特に、親がかかわる手立てを提案しています。10歳の壁との関係性や社会情動スキル、ソーシャルスキル、ソーシャルエモーショナルラーニングといったビッグワードとの関連性についても言及しています。警鐘を鳴らすというよりもむしろ、この時期の子ども達をさらに愛おしく社会が見守りたい、関心をもとうというということを伝えたいです。

3.ソーシャルスキルトレーニング(ソーシャルエモーショナルラーニング)実施中

相手の気持ちを理解するスキル、気持ちをうまく表現するスキル、など、子ども達に必要な、また子ども達自身が望んでいるスキルが獲得できるように、授業にソーシャルスキルトレーニングを導入しています。様々な問題を、子どもたちの性格のせいにせず、「スキル」が未熟なこととして捉えるようになると、子どもたちはやる気を感じるようになります。

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2.幸福感についての国際共同研究

ポジティブに物事を考えていくことで、ストレスを緩和し、幸せな気持ちになろうとする動きがあります。凹むことがあっても粘り強く立ち上がり、自分の成し遂げたいことを考え出し、それに取り組み、達成しようとするプロセスに自分を載せることができます。オーストラリアのサザンクイーンズ大学の先生をリーダーに、ハンガリー、中国、オーストラリア、香港、そして日本で、まず、こうした幸福感などが異なるものなのかを比較しています。Journal of Positive Psychologyに投稿することができました!PERMA(Positive feelings,Engagement,Relationship,Meaning, Acoomplishment/Achievement)の因子がどの国でも見られました。ポジティブサイコロジーのジャーナルにエントリーできそうです。

(5)順番を守るスキル

(4)上手に断るスキル

(3)LINEでのコミュニケーションスキル

■ゲーム型ソーシャルスキルアセスメントツールについての研究が研究雑誌に掲載されました。

Differences Between Japanese and U.S. Children's Performance on “Zoo U”: A Game-Based Social Skills Assessment

Ashley B. Craig, Melissa E. DeRosier, and Yayoi Watanabe

Games for Health Journal, Fast Track Articles

doi:10.1089/g4h.2014.0075

されはじめています。先生方も見よう見まねで不安に独学で実施されている様子。この本では、中学生、高校生を教えている先生方とコラボレーションして、スマホ対策など新しいスキルも入れた、また感情に焦点を当てた取り組みを丁寧に詳しく説明しています。

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テーマ:「対人関係構築スキルを学ぶ会 ―ラプラスの会―」

(敬称略)

午前の部 講演会(11:00~13:00) 

11:00~11:30 社会性と感情の教育の最先端 渡辺弥生(法政大学)

 11:30~12:00 ファシリテーターになるためのトレーニング 原田恵理子(東京情報大学)

 12:00~12:30 学校危機対応のための研修のあり方 小林朋子(静岡大学)

 12:30 ~13:00 いのちの教育につながる思いやり育成プログラム

小野間正己 先生(関西福祉大学 発達教育学部)

お昼休憩 (13:00~13:40) ※短い時間となっておりますので、昼食はご持参でお願い致します。

午後の部 グループ活動・プレゼン(13:40~17:10)

①  みるみる子ども達の行動が変わる -モデリング教材の効果的な利用

13:40~15:20 (グループワーク+発表)

15:20〜15:30 休憩 

②  メッセージが伝わる!心に残る掲示物とは 人間関係まで変える

15:30~17:00 (グループワーク+発表)

17:00〜17:10 休憩

17:10〜 振り返り、総括等

18:00 終了

18:30〜20:30 懇親会

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■来週(2月16−21日)は、アメリカフロリダで開催されるNational Association of School Psychologistsの大会に参加してきました。学校危機対応プログラムのPREPaREの上級資格(TOT)を取得することができました。目標は、この考え方を会得して、日本でご紹介できたらなぁ、と思っているからです。オススメの書籍は、School Crisis Prevention and Intervention The PREPaRE Modelです。

ライフスキル教育研究所の特別研究員でもある3-C Institutionの DeRosier博士と、長年共同研究して来た「Zoo  U」(ソーシャルスキルや共感性を測るゲーム型のアセスメントツール)を日本とアメリカの4年生で比較して、異文化による差を知ることができました。このゲーム学校で使うと、子ども達も楽しめるし、ゲーム終了後すぐに子どもの社会性が測定できるので、対応に役立ちます!

◉https://hugkum.sho.jp/154030

Hug Kumの小学館のサイトで、9歳は「感情力」を育てる大切な分岐点。発達心理学に聞いた、この時期に親ができることとは?というテーマで取り上げていただきました。

◉https://www.yomiuri.co.jp/kodomo/fromeditor/notice/20200507-OYT8T50056/

読売新聞KODOMO新聞の「俺はググらない」コーナーで思いやりについて書きました。

◉発達163「特集 子どもの感情と発達」において、「子どもの感情リテラシーの発達と具体的支援」のところを書かせていただきました。魅力的な論考がたくさんおさめられています。

⭐️これは、脳科学の先生方と監修した思いやり王国の動画です。

■「児童期の発達と課題ー気持ちに寄り添うかかわりとは」

(児童心理、12月号)

「自殺総合対策に必要な融合的研究—教育的視点から考える子どもの自殺予防」『自殺総合対策大綱の見直しを踏まえた自殺対策発展のための国際的・学際的検討』厚生労働科学研究費補助金 厚生労働科学特別研究事業 平成25年度総合研究報告書(研究代表者 椿広計)2014年3月 103-110.

■「職業観を高める就業体験の在り方—生徒の心の発達に応じたプログラム−」 産業と教育 産業教育振興中央会 編集協力 文部科学省初等中等教育局 児童生徒課産業教育振興室 9 No.743,2-7.2014年.

2014年11月30日まで、広島大学での日本乳幼児教育学会に参加してきました。子どもの感情ボキャブラリーの発達について、共同研究です。質問をいただいた皆様、勉強になりました。ありがとうございました。

■子どもの発達について関心のある方に、ぜひ読んでいただきたい

一冊です。専門的な研究をわかりやすく紹介しています。

◉9歳のこころのじてん(アジア20万部超のベストセラー)の本の「オビ」に初めて言葉を添えることができました。「複雑な感情が芽生え始めるこの年齢の時期にこそ いろんな表現を身につけて 自分や相手を思いやれる「感情力」を育てましょう!」です。

子どもたちに自分の体験が、こういう「気持ち」の言葉で説明できることに、ピントくるようになると、自分の言葉で自分のこころの状態を節えみすることができて、互いに思いやる土壌ができますね。

The Promotion of Social Awareness( Selman,R.L.,2003 Russell Sage Foundation)の引用文献にVLFによる思いやり育成プログラム(図書文化)の著書と発達臨床心理学の最前線(教育出版)の分担執筆が取り上げられました。

○NASPのComuuniqueの記事に載りました。

http://www.nasponline.org/publications/cq/40/4/inspirational-international-response.aspx

Shane R. Jimerson  Yayoi Watanabe

<終わった活動>

7月4日栃木県小学校長会中央研究大会

6月6日栃木県高等学校教育研究会学校教育相談部会総会ならびに研修

3月9日に、学校でのソーシャルスキル教育の報告会。

長野県臼田高等学校、山梨県立中央高等学校、法政大学、東京情報大学からの発表。

3月10日発達障害のアセスメントと発達的/教育的指導の関係について研修会に参加。

3月3日(日)日本SEL研究会第4回大会で「幼児の社会性と情動の発達」について話をしてきました(国立オリンピック記念青少年総合センターで。情動と感情の違い、社会性と道徳性の違い、いまだ私のテーマです。また、子どもたちの健全な発達のフレームワークを支える基礎研究や実践からの洞察がいまだ少ないという問題提起をしてきました。

2月11日から17日までNational Association of School Psychologistsに参加し、

学校危機予防および介入プログラムPREPaREのワークショップ2を修了しました。2013 Annual Convention February 11-15 Washington State Convention Center/Sheraton Seattle,WA. 

 

 

 

世界学校心理学会が開催されたカナダのモントリオールにある有名大学のMcGuill大学。今回は、感情のリテラシーとソーシャルスキルとの関係について発表しました。

 

* Development of emotional literacy and social skills acquisition  Paper session at 34th  Annual Conference International School Psychology  Montreal Canada  July 10th 2012(Kido, M, Saeki, E.).

* International PREPaRE: A global school crisis prevention and preparedness curriculum Paper session at 34th  Annual Conference International School Psychology  Montreal Canada  July 10th 2012(Jimerson,S.Brown,J.,Shahroozi,R. & Brown,O.).

 

 

下の写真は、「2羽だったのが大所帯になっているアパートのカモの様子」と「昔の人もお風呂を楽しんだというカラカラ遺跡」です。

 

 

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆•

今年度、海外で発表できた内容は以下のような研究です。結構、体力と気力で頑張ることができました。

• The Effects of School-wide Social Skills Education as a Preventive Intervention in High School Students. the 3rd biennial conference of the European Network for Social and Emotional Competence in Children. July 2011,University of Manchester, UK. 

•Cross national insights regarding evaluation of lie- and truth-telling in prosocial situations. The thirteenth Annual of the meeting of the society for Personality and Social Psychology. January, San Diego, the U.S. (Yamagiwa, Y and Ree, K.) 

•Generalization of social skills through behavior rehearsal and self-monitoring strategies. January, San Diego, the U.S. The thirteenth Annual of the meeting of the society for Personality and Social Psychology. January, San Diego, the U.S. ( Hoshi,Y.)

•Natural disasters; Preparing for and responding to the unpredictable. Paper presented at the Annual Convention of the National Association of School Psychologists. Philadelphia, PA. 2012 February. (Jimerson, S.R., Brown, J.A., Saeki E.)  

•Responding to the 2011 Tohoku Japan Earthquake: Efforts to Support Students, Families, and Schools. Symposium presented at the Annual Convention of the National Association of School Psychologists, Philadelphia,PA.2012,Feburuary.(Jimerson,S.R.,Ishikuma,T.,Ozawa,M.,Nishiyama,H.,Ikeda,M.,Pfohl,B. Reeves, M., Cowan, K., and Brock, S.)

• Cross National Insights Regarding Emotional Literacy and Social Skills Acquisition. Poster presented at the Annual Convention of the National Association of School Psychologists, PA. 2012, February. ( Jimerson, S.R., Saeki, E., Kido, M.)

しだいにカリフォルニアのサンタバーバラも冬。昼間は暖かくても夜はダウンを着たいくらいの寒さになります。来週は、もうクリスマス。そろそろクリスマスへ向かってみんなの気持ちもホリデームードが漂っています。UCSBの大学生は先週期末試験も終わったのか、どっとキャンパスからいなくなりました。ほぼ1カ月お休みで、家族や友人、恋人との楽しいホリデーが始まったようです。いいなぁ!

しかし、私自身は、1月SPSP(アメリカの社会心理学会)と2月NASP(学校心理学会)の学会の準備、そしてもう日本に帰国してからの来年度授業の準備と、原稿に追われ始めています。それでも、23,24,25日はホリデー宣言をして、仕事はオフにし、28日からは休みをとろうと思います。

今日は、午前中は仕事をして、午後はショッピングに行きました。クリスマスのプレゼント用にラップされたものがデパートやお店の店内に並んでいます。こちらの人は、実際にクリスマスツリーになる木を切って、それに、オーナメントを飾り付け、そのまわりに、クリスマスプレゼントを置いて、クリスマスに開けるのが習慣のようです。

単身で在外研究の私の借りている部屋には、クリスマスツリーはなく、

まだなんのクリスマスらしい装いがありませんが、こちらで買ったキンドル

にクリスマスの曲100曲もダウンロードして、クリスマス雰囲気で仕事しています。こんなながら勉強で、いい文章やひらめきがあるのかわかりませんが、もうひと頑張りします!下は今日買い物に行ったメーシーズ前のクリスマスツリー。ここには、サンタさんのお家があって、サンタさんと写真が一緒に撮れます。大人になるとそういうことは気軽にできなくなるのが寂しい(まだ、そういう気になるのか?!といわれそうですが)。

 

カリフォルニアの青い空、というのは雲が一つもないのが特徴ですね。それだけ乾燥していて、雨が少ないということでしょう。サンタバーバラのダウンタウンにあるコートハウスの一番上から海と山ノ手を両方展望するとこんな

景色に恵まれます。全体に統一されたオレンジのスパニッシュ風の屋根が白壁に映えて美しい。

 

 

 

 

昨日、長野県の佐久に仕事でいきました。左は、駅前のホテルの窓からの風景。雲がかぶっていますが、青空の中に、浅間山が雄大に見えます。このホテルには、プール湯というのがあり、

湯の深さが1メートル10センチ! お風呂の中で座ると溺れてしまいます。おとなでもちょっと泳いでみようかなと童心に帰らせるお風呂でした。お風呂の中で写真を撮ることはできませんので、

情報だけです。

また、夕ご飯に信州名物のお蕎麦をたべようとしたら、お品がきに「そばどうふ」というものがあり、チャレンジしました。わさびをつけていただくと、つぶつぶとした舌触りととうふのツルっとした感触がミックスし、とてもおいしかったです。

 

 

さらに、今週は、表参道のKINOKUNIYAビルの中で食べたケーキセットをご紹介します。

何が気に入ったかといいますと、かわいらしい色でちりばめられたお店だったからです(右下)。

ちなみに、下の女性のサインは、そのビルの女性トイレの入り口でした。石の上のざらつき

の上に赤が映えておりました。

   

 

 

 

下記のノースキャロライナ大学(チャペルヒル校)の先生で社会性の発達を

促すセンターのセンター長でもある、DeRosier先生に、法政大学大学院

ライフスキル教育研究所の特別研究員になっていただきました。

下の写真はノースキャロライナ大学です。 

 

お気に入りのお店の一つ。忍者赤坂のお店です。いろいろな忍者が

忍者さながらに和風の創作料理をつくってくれます! 

  

 

10代を育てるソーシャルスキル教育には、ワークブックがついています!

一度、SSTを実施したいと思ってらっしゃる先生はまずこれを一読してください。

 

 

 

 

この本は、11歳とありますが、10代全体とくに、小学校中学年以上の

お子さんの気持ちの理解には、読みやすい本です。講談社から

 

10月

ハッピーハロウィーンということで、先日は、かぼちゃのカービングを初めて体験しました。人気のスーパーのTrader Joe'sでさまざまなパンプキンのなかからテカリのよいのと、ミニのかわいいパンプキンを買い、いざチャレンジ!結構、彫るのよりも、中の種などをかきだすのが大変でしたが、結構楽しく、かわいいものができました。ほかの人もみんあ上手でした。大学では、ハロウィンの日には何万人もの人がキャンパスに集まってくるらしく、パーティーの盛り上がり方が度をこして毎年逮捕者も出るとか。こわいけど、ちょっとのぞいてみたいと思います。 

    店先のいろいろなかぼちゃ 一番左のが私がつくったの

 

 

地道な文献研究も大切ですが、実際に自分の目で子どもたちの様子や、子どもたちが生活している文化や

環境を理解することが大切だと思います。

 

 

2日前に行った小学校2年生の音楽の時間の様子です。先生が、身体のいろいろなところに手を動かしながら、おもしろい言葉を発していました。子どもたちはまねをして、口で先生の言葉をまね、同じように体を動かしながら、リズムや音の楽しさを味わっています。教育方法が同じでも、先生の伝える力が子どもたちに

抵抗感を抱かせす、自然に子どもたちを活動に巻き込んでいました。

 

 

上は、サンタバーバラでお世話になっている写真家のJoseph DiSipioさんから贈っていただいた

写真の一部です。www.josephdisipio.com でもっとたくさんの写真に出会うことができます。ソルバングに

行く途中にある154号線は、美しいエメラルド色の湖と広大でゆるやかな丘に、上のような木が散在しており、車を止めたくなります。野生のシカが、3,4頭で走る様子は、サンタバーバラの自然の豊かさをいやおうなく感じさせます。

 

LAに行って、美味しい日本食を食べたくなったら、天ぷらやカレーが美味しいDucksさんに行ってみてください。おうどんも関西風のきつねうどんが食べられます。1381 East Las Tunas Drive San Gabriel,CA 91775 626-287-8743です。私は、そこで、天ぷら、カレー、うどんを久しぶりに堪能しました!アメリカのことが知りたくてアメリカに来ているのに、逆に、日本の特徴や日本の良さに気付かせられることが多いですが、まさに食べ物はその一つです。

 

 

 

ゴリータのビーチで、日本でのスイカ割りに似たイベントをしていました。メキシコの行事らしく、ピニャータと呼ばれています。ピニャータにひもを付け、ひもの端を男性が持ち、木など高いところから吊り下げて上下させ、それを目隠しをした子供が棒でたたいて割るのがお祭りのクライマックスになる。 ピニャータを割れば中に詰めておいたお菓子などが散らばるので、それを子供たちが拾いあいます。このピニャータは人のような形をしているようにみえたので、気になりました。

 

 

ゴリータから車で15分のところで、コンサートとBBQがありました。昔ながらのオールドロックを聴きながら、踊りたい人は踊り、BBQを食べながらおしゃべりを楽しみました。子どもたちは、マシュマロを焼いたり、それをチョコレートといっしょにパンにはさむS'moreというサンドイッチを楽しんでいました。S'moreは、I want to eat "some more".から由来しているようです。この日は、火が強すぎて、マシュマロがうまく焼けず、すぐ焦げてしまうようでした。

 

 

左上は、マンチェスターのとあるホテル、重心が…、大丈夫でしょうか?

右上は、ケンジントン宮殿、静かな佇まいでほっとしました。

 

イギリスのSocial and Emotional for Learningの学会に参加してきました。マンチェスター大学では、社会性の育成が、学力の育成にもつながるかどうかについて他国の研究者と話し合うことができました。また、シンポジウムの話題提供者になり、ソーシャルスキル教育の効果と、効果測定の難しさについて発表しました。ロンドンでは、ロンドン大学のスミス教授からいじめ予防の話や、ゼミの大学院生の発表を聞くことができました。

 

 

 

 

 

 

 

上が、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のキャンパスの一端です。内海がみえます。陽射しが強いので、建物からながめていることが多いのですが、大学生たちはもっと海岸の方に出て泳ぐ人も少なくないようです。ただ、ここは海底から石油がとれるようで、寄せる波は、真っ白ではありません。海の恐ろしさを知りつつも、青く静かな海は心なごみます。

ガーデニングは、どこの建物でも、住宅でも手がほどこされています。名も知らない花々が、それぞれ「私はここで咲いているわよ」と少し主張しながら、姿を披露してくれているような感じです(しかし、ひとつも花の名前がわかりません…)。もう少し植物の勉強をしておけばよかったと思いますが、自然が生み出すきれいな色に思わず足をとめたくなります。

 

小学校の運動場で遊ぶ子どもたちと、子どもたちの遊びをサポートしている大学生の様子です。休み時間は、仲良しのお友達がいる場合には、素晴らしい時間ですが、いじめの発生率が高い時間でもあります。Power 0f Playというプログラムでは、大学院生や大学生が休み時間での子どもたちのトラブルを予防したり、適切なソーシャルスキルを育成できるよう予防しています。運動場が日本と違って、草であるのが印象的です。また、広大な運動場で、少し私もサッカーをして遊びましたが、悲しいことにすぐに息が切れました。残念!

 

小学校の図書室です。誰でもそこに座りたくなるような、そして、図書室の部屋の雰囲気を明るくするソファーが印象的です。大学もそうですが、そこにずっといたいと思わせるソファーがあちこちに置いてあります。日本では、長居してくれるな、という暗黙の意図があるのではないかな、と思う部屋がよくありますが、考え方が違うのでしょうか。

 

その下は、修士と博士の学位式であり卒業式の写真です。世界中から友人や家族が来て、学位の授与式を祝いました。日本では、家族が来ると過保護って思うけど、一生懸命勉強して卒業する晴れの姿を、手塩にかけて育てた親や友人が祝うのは、当たり前かもしれませんね。固定観念でまいないようにしたいものです。カジュアルで、さまざまな教授のガウンがクールでした!

 

2010年9月25日に法政大学で3-Cセンター長のデロージャー先生に

講演をしてもらいました。私たちのSSTに基本からアドヴァイスをいただいています。

DeRosier Delivers Presentation in Japan on S.S.GRIN

Posted: October 18, 2010

Dr. Melissa DeRosier, director of 3-C ISD, presented "Implementing Effective Social-Emotional Interventions in Schools" at the International Academic Conference on Prevention Programs for Children's Health and Adjustment. This conference was held on September 25, 2010, at Naruto University of Education in Naruto, Japan.

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新刊は、ナツメ社さんから、おやすみ前の小さなお話を

シリーズで出しました。ちょっとした隙間時間をみつけて、親子でほっこりした時間を、読み聞かせで楽しんでいただけると嬉しいです。

○海外での発表は、7月のParisでのICAP(International Congress of Applied Psychology)で、Well-beingの視点からソーシャルスキルについて話す予定です。愛とコミュニケーションの異文化的考察と学校危機尺度の教師による意識の違いについても発表します。

11月には、カリフォルニアの道徳教育学会で発表を予定しています。

○2月のアメリカ学校心理学会に、学校危機認知に関して発表しようとエントリーしました。アクセプトされますように!!

○平成26年度休日開放事業「教育相談セミナー1」

【思いやりの気持ちの育成といじめの予防を学ぶ】を終えました。学校からいじめを追放しよう!という意気込みでしゃべりました。子どもだけでなく、先生方や事務の方も居心地が良いと思う学校づくりをめざしましょう。

○講談社の【げんき】の雑誌に、2歳のお子さんをもつ親御さんへのアドヴァイスを載せています。不安が先走らず、子どもの育ちを楽しめるお母さんお父さんが増えますように。

2歳は、イメージ力がアップするすばらしい年代!親のユーモアやイメージ力が試されるとき、楽しみましょう。

○来週は、新宿の小学校の家庭学級講座に出かけてきました。皆さん、熱心に話しを聴いていただきました。小学生という児童期の素晴らしさを伝えられるように努めました。

子どもの発達に関心がある方は、『子どもの10歳の壁とは何か』(光文社)を読んでいただけると補えると思います。

○人は皆、共通していることを実感しつつも、脈々たる歴史や気候、風土の影響を受けて独自の個性を身につけていくことも感じます。

○パリで開催される国際応用心理学会に参加しました。

青年期の至福に貢献するであろうソーシャルスキルトレーニングの効果について、愛とコミュニケーションの認知の日本とブラジルの違い、学校における危機認知の教職員における相違などについて、発表しました。ナイジェリアの方々と交流し、国によって危機の内容が異なることも痛感しました。

○感情の発達について、読書会を開いています。基礎的な知見を

整理するとともに、子どもの発達の様相をもとに、介入へのカリキュラムをつくることを目指しています。

○ただいま、いろいろな自治体で研修の講師を勤めています。

学校危機予防、子どもの心の発達と関わり方、いじめなどの対人関係の予防、感情や社会性、道徳性の発達について、新しい知見を盛り込んだ話しをしています。研修先でお会いする方々との交流は、私にとって貴重な学びの場でもあり、幸せな体験です。いらした方に少しでも役立つように、子どもの発達に寄り添う支援のありかたについて心をこめて話しています。

○京都での日本心理学会での発表が終わりました。たくさんのパワフルで魅力的な先生方とのコラボレーションや大学院生との発表ができました。「ソーシャルスキルトレーニングなどの心理教育が教員養成家庭で必要なのではないか」、「子どもたちの感情に関する基礎研究を参考に、学校現場で子どもたちの感情の発達にもう少し大人が寄り添い、対応していく必要があるのではないか」こうした2点が問題提起となりました。

○少年警察ボランティアの協会の方々とともに、非行少年や被害者を生まない社会にするためにどうすればよいかというテーマについて、考えました。「関心」「注意」を常にむけてあげる努力が大人に必要に思います。

○Association for Moral Educationが終わりました。カリフォルニアのパサデナでの学会で、子どもが良い事を行ったことを自ら正直に話すかどうかといった正直さについての発達や性差について発表しました。また、博士論文でお世話になったDamon先生とお会いすることができました。

●アメリカ学校心理士会の記事に、カリフォルニア大学のジマーソン先生とトラウマ予防について

コラボレーションしたことが記載されました。

http://www.nasponline.org/publications/cq/40/4/inspirational-international-response.aspx

○アメリカ学校心理学会( National Association of School Psychologists)出版の

Best Practice in Crisis Prevention, 2nd ED

に執筆しました!Chapter 30 Natural Disasters

http://www.nasponline.org/publications/booksproducts/BPSCPI_30.pdf

こうした自然災害の研究が積み重なって現実に役立つといいのですが。

★2013年8月17−19日 日本教育心理学会が法政大学で開催されます!!みなさんにとって素晴らしい、そして充実した研究の場と成るよう、日々奮闘!学部生、大学院生、教員、学外の教員のみんなのパワーで頑張ってます。

◉「日経夕刊」(6/23)で、子供に心の免疫力 親の共感から「コロナストレス」が影 話聞き一緒に解決 自尊心保つ で取り上げていただきました。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60640460S0A620C2KNTP00/

◉ 【「10歳の壁」をどう超えるのか〜子どもの社会性の発達から考える〜】

お申し込み受け付けています!どんな時期にどんなスキルが必要なのか。

▪️日時 2020年6月20日(土)17:30-18:30 オンライン講演

「み・らいず」主宰 https://me-rise.com/▪️参加費 無料 初めてオンラインで講師をトライしました。パワポのスライドを共有すると、聞いている人たちの顔が見えないので、反応がわからないところが難しかったですが、いろいろなところからの参加者が参加できることは良いことだと思いました。なんでも経験を積み重ねて工夫していかないと、と思いました。

◉ 野間教育研究所より「社会性と感情の理論および実践」について紀要が刊行されました。社会性と感情については、最先端のことがまとめられているので、ぜひお読みください。

「日経DUAL]で、”学校でのコロナいじめが心配 親にできる5つのこと”として、いじめ予防にモデリングの大切さを書いています。

https://dual.nikkei.com/atcl/column/17/101900012/051900123/

◉「教育技術」(小一小二)に、「マンガで分かる低学年のソーシャルスキル・トレーニング」の記事を書きました。「相手の話を聴くスキル」と「怒りの気持ちに対処するスキル」の指導例を、マンガを通してわかりやすくまとめています。

◉「En-ICHI FORUM」の巻頭言に「子どもたちに勇気と思いやりと叡智を!」というテーマで書きました。

罪悪感を持ってスマホ育児をするのではなく、上質なコンテンツを子どもに視聴する機会として自信を持ってスマホをツールとして活用をしよう!

「思いやり王国」の歌を聞こう!に携わりました。思いやり王国の歌のコンテンツは、いろいろな人の気持ちを王様が考えていることが、すごくよくわかりお気に入りです。”十六ch” ハトムギの王様が歌と歌うシーンですが、誰がいちばん思いやりがあるのか、結構よく考えると難しいです。

◉3月2−3日 Pac Rim 当事者、実践者、研究者がみんなで考える学会です。この時期、感染病対策で世界が不安が高まっていますが、こういう時、マイノリティの方はもっと置き去りにされている場合もあります。あらゆる人の視点から、とにかくどういう課題があるのか考えて、出していかないと、気がつかない世の中です。諦めないで、横にいる人と手を取り合って、考えたいものです。Making connections locally and internationally to harness innovation and create opportunities for knowledge-building and action planning around disability and diversity.アメリカでのサモア等での津波対策や、メンタルヘルスに問題のある学生への支援や、家庭の問題を抱えた子供達への支援のプログラムChoose Loveなどについて勉強してきました。

◉3月17日 感情との上手な付き合い方 揺さぶられる感情から取り扱う感情へ

中日文化センター(中日新聞社)での講座は、新型肺炎の問題で、時期を4月以降に延期することになりました。

◉2月28日 Youtubeの十六CHということで、子どもがスマホを見て、虚無動画やエルサゲートなどに悪質な内容に見せっぱなしにならないよう、感覚刺激を高め、考え、想像し、好奇心を高め、そして思いやりを高めるといった認知能力及び非認知能力を高める内容のコンテンツを監修しました。短い時間で見せっぱなしにならないで、子どもの周囲にある環境にある、モノやコトに関心を抱かせ、学ぶインフラを伝えます。どうぞ活用してみてください。

◉2月20日 八王子市で「子どもの社会性や感情力の発達と関わり」

保育従事者の方を対象に、子育ての支援をより円滑に行うための子どもの心の発達についてご説明し、具体的で効果のある支援の仕方を考えました。保育園や幼稚園の集団生活の中で、子供達の心はどのように育っていくのか、どのように支援していくことが求められるのか、サイエンスをもとにお伝えしました。

◎1月27日:「ワクワク感」を教育心理学的観点から解明すべく、同士が集まる研究会

◉進研ゼミ小学講座の保護者通信「どう乗りこえる?9歳の壁」という特集で、具体的な発達の様子と支援の仕方について、わかりやすく書きました。

◉1月24日 レジリエンスの第一回研究会。北は茨城県、南は鳥取県から、関心のある方々が集まって、レジリエンスについて考える研究会を実施しました。なかなかレジリエンスって手強いよね、レジリエンスを規定する要因もたくさんあるし、レジリエンスを規定する要因もたくさんある、一体レジリエンスとは、どういうこと??という疑問をみんなで考えました。関西からの参加者が多いこともあって、「知らんがな」というツッコミもあり、楽しい会になりました。打ち上げは馴染みのスペイン料理のお店、店主から「なんの集まり?」

と尋ねられ、「ミス千代田区の集まり」と冗談言ったら、叱られました。この店も美味しくて楽しいお店。

◉1月17日と18日 大阪の小学校にて「いじめ予防のための感情マネジメント」として、声を手がかりにして相手の気持ちを正確に推し量ることができるかという調査をしました。タブレットに音声が流れるようにプログラムして、どんな気持ちで話しているかを判断します。どの学年も10分ぐらいでタブレットをうまく使いこなして、テキパキしていました。怒った声のバイバイを聞いた生徒さんの一人が、「怒ったらなぁ、バイバイも言わへんと思うデェ」と感想を言ってくれました。よく考えたら『ホンマや』と納得。子どもはやはりすごいですね。

◎12月14日 社会性と感情の力を伸ばす支援のあり方について校長先生を対象にお話しさせていただきました。

◎12月 「よみきかせ絵本 世界と日本の名作物語」が成美堂出版から出版されます。

ここのところ、読み聞かせ絵本のシリーズを監修しています。やはり、古今東西愛され続けている名作は、いつ読んでも何か心に残るものをお土産にくれます。個人的には、オスカーワイルドの幸福の王子のラストシーンが、衝撃的でした。読み聞かせに思うことや、各物語について心理学的な切り口で書いています。

◎12月7日−8日 千葉県聖徳大学で開催される学校心理学会に参加、発表。

学校危機の認識について、教員の校務分掌の視点から検討しました。いじめや不登校など、様々な問題に速やかに組織化して連携できるようになるといいと思います。

「学校危機予防における認識の実態(1)ー学校長による認識」

「学校危機予防における認識の実態(2)ー学校長と生徒指導担当教諭の比較ー」

◎11月28日(木) 仙台から法政を訪問される高校生から、SNSと性格との関わりについて尋ねられました。高校生が抱く「なぜ?」と思っている疑問は、とても大事な切り口でした。心理学で研究されていることがまだまだほんの一握りのテーマに限られていることに気づかせられます。孤独感や承認欲求が高い人が、SNSに依存しているのではという視点は、鋭いものでした。研究発表がんばって欲しいです。

◎11月29日(金)横浜市中区保健福祉センター こども家庭支援課

「きいてすっきり! イヤイヤ期の子育て講座」10時から11時半。育児の不安をなくし、楽しい子育てができるよう支援のあり方をお話ししました。せっかく子どもを授かったのに、イライラしてばかり、涙が出てしまう、思っていた育児と違っていると思われる方は少なくありません。誰も、「親になる」ことは教えてくれたわけではないので、当然といえば当然です。子どもの発達について学ぶと、目から鱗、こんな仕草や行動は、こんな心の発達の表れだったのか?と、気づくことも多いものです。知ってみると、子育ては大変だけではなく、すごーく楽しく、生きることの意味に気付かされます。

◎11月18日(月)千葉県の高校で「感情のコントロール」のSELを行いました。全クラスで、一斉に同じ授業案で実施しました。各クラスの先生の個性を活かしながら、みんなで自分の「不安」と向き合って、どのように対処すれば良いかを考えました。歌手の刀根さんにも来ていただき、命の大切さをみんなで噛みしめました。

◎11月22日(金) 府中市中央文化センター 児童館職員研修会「子どもの社会性を育てる」で講師をしました。子供達が安心、そして安全に遊べる場所が少なくなっています。そんな時勢の中で、児童館は、子供達が安心、安全に遊べる空間担っています。児童館の職員の方々は、子育ての先輩です。若いお父さんやお母さんの不安を減らし、「親になること」の喜びを伝えてもらえるよう、子どもの心の発達について明らかになっていることをお伝えしました。

◎11月6日(水)から11日 Association for Moral Education

The Association for Moral Education is pleased to announce its 2019 theme: Morality and Ethics for the Digital World. The conference will be taking place November 7-9,  2019 at Hotel Motif in Seattle, Washington. Journal of Moral educationの学術雑誌の編集員会に参加しました。海外の学術雑誌の編集の仕方がわかって勉強になりました。

◎11月15日(金) 習志野市保健所 母子保健推進員研修会

習志野市では昭和40年代から、若い子育て世代を支援する、子育てをボランティアを要請されており、育児に悩んでいる人たちや不安な人たちを支えられているそうです。「親になる」ということは、誰にとってもチャレンジで不安なことですが、ぜひ、子どもの発達の素晴らしさ、楽しさを知っていただいて、悩みはあっても、子供と一緒に生活することの意味をポジティブに受け取っていただけるように頑張ってもらえたらと思いました。

◎11月1日(金)午後1時ー2時45分 八千代市教育委員会生涯学習振興課家庭教育講演会

千葉県の八千代市の保護者の方々対象の講演会でした。晴天に恵まれた1日でした。コーディネーターの先生方やスタッフの方々が丁寧に運営されていました。思春期のお子さんをお持ちの保護者の方々が中心でしたが、和やかな雰囲気の中、この年齢の子供達の特徴を考えることができました。自分と異なる他者をどのように受け入れていけば良いのか、そうした理解や成長の仕方が大切に思いました。

◎10月26日 神奈川県青少年センター

http://www.pref.kanagawa.jp/docs/ch3/cnt/soudan/documents/tirashi.pdf 思春期の子と上手く関わるには 受付・開場13:30~神奈川県立青少年センター 3階 研修室

1定員100名 ● 申込制、先着順 ● 参加費・無料

神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会後援

申し込み 045−263−4467

天気に恵まれ、暑いぐらいの晴天の中でした。多くの皆様にお越しいただき、思春期の子供たちの心理と、関わり方について、ワークショップ的に実施しました。メタ認知の発達の仕方など有意義なご質問をいただきました。ありがとうございました。センターでは、青少年たちの活動をサポートすべく色々なことを支援されています。この機会にどうぞご活用なさってください。

◉10月20日 ことばの発達と暮らしを応援する 子どものためのあいちAAC研究所

感情をマネジメントできれば、多様な生き方ができる~子どもの「ワクワク」感情をチャージするかかわり~ 何度もお世話になっているセンターでのお仕事、いろいろな資格をお持ちの方や立場の方がいらっしゃいました。怒りや悲しみを封じこんでも、無くなっても人間らしく無くなりますよね。怒ったり泣いたり感情を出しても良いから、生きワクワク、まったりした感情もバランスよく生きていきましょう!研究所主催の中島さんは、いつも役立つ情報を送ってくださいます。ありがとうございました。

とき:2019年10月20日(日)13時00分~16時00分

場所:名古屋市中小企業振興会館 第7会議室

定員:50名(予約制)

◎10月11日 町田市生活学習センター

小学生のお子様を持つ保護者対象に、子どものココロの発達と関わり方について具体的にお話ししました。台風前に関わらずみなさん出席で、たくさんのお母様方が、手を上げて思ったことを発言されました。いろいろな話を自分に引きつけて発言される力と意欲は、素晴らしいと思いました。子育てを楽しんで、「胆力」のあるお母さんが増えて欲しいです。母親って大変なことは、私も身を以て感じていますが、子どもとの辛いことは、自分が奢ることがなく人生において反省する機会を与えてくれるので、ありがたいとも考えられます。

◎臨床発達心理士認定運営機構 日本臨床発達心理士会第15回全国大会(九州産業大学にて)9月28日(土) 16:00~17:30 から講師として務めました。「ソーシャルエモーショナルラーニングからの支援ー社会性と感情を育てる」というテーマでした。どんなに素晴らしい考え方やプログラムを考えていても、そこに、人と人とが関わるそのプロセスに「愛」を感じあえる工夫が必要です。学校の中の、手洗い所に置かれている花一輪、選ばれた石鹸を見るだけでも、愛を感じることがあります。モノ、コトには、ハードの面とソフトの面がありますが、そこで気持ちを通わせ合う努力が必要です。ましてや、子どもの感情リテラシーは未熟です。感情語彙、感情理解のための表情や声のあり方、その文化で求められる感情のルールなど、教えていくことはたくさんあります。子どもたちの問題をただ子どもたち側に帰属するのではなく、子どもたちの伸びしろをもっと可能性に溢れるようにしてやるよう、頑張りたいものです。

◎日本心理学会で発表しました。2019年9月13日(金)に大阪の立命館大学で2つのシンポジウムを企画しました。お越しいただいた方々にお礼申し上げます。お声をかけていただきながら、ゆっくりとした時間を見つけられず残念でした。

1「学校危機予防対策にしっかり取り組む方策:備えあれば憂いなし作戦」いじめ、事故、災害、などいつふりかかるかわからないからといって、何もしないということほど愚かなことはありません。どのように予防しておけばよいのかを真剣に、そして具体的に考えました。窪田先生が簡潔にこれまでの危機予防の要点をまとめられ、的確なご質問をいただいて、いろいろ考える機会になりました。また、同志のネットワークも強まり、意味のある会になりました。情報セキュリティからのご指摘や、社会心理学会でのリスク心理学をされている先生方とのネットワークの可能性など有用なアドバイスをいただくことができました。13:20-15:20 押尾恵吾(東京学芸大学)・渡辺(法政大学)企画 話題提供 西山久子(福岡教育大学)小林朋子(静岡大学)渡辺 指定討論 窪田由紀(九州産業大学)

2「非認知能力を開拓する教育実践」これまで、認知が中心に考えられてきましたが、非認知の部分が実は認知を支えます。何が認知なのか非認知なのかを改めて考える機会になりました。15:40-17:40 企画・話題提供 渡辺

話題提供   楠見孝(京都大学) 相川充(筑波大学)渡辺智也(京都大学)

指定討論 青木多寿子(岡山大学)

異なる領域でエッジを立てて活躍されているエキスパートの先生方や、新しい分野を開拓するべく頑張ってこられた若手の方のお話をもとに、認知と非認知の違い、そこから見だされる生きるために必要なこと、を改めて考える機会になりました。最終日の午後の時間にかかわら図、たくさんの方に関心をもっていただきました。

◎日本教育心理学会 2019年9月15日(日)に日本大学文理学部3号館で開かれる日本教育心理学会第61回総会にて、日本SEL研究会主催のシンポジウムを実施しました。

「援助ニーズが高い人へのソーシャル・エモーショナルラーニング(SEL)―SELの多面的応用とその効果検討」企画・司会:松本有貴(徳島文理大学)

話題提供:宮崎昭(立正大学)原田恵理子(東京情報大学)高橋あい(株式会社LITALICO)大川真知子(株式会社LITALICO)指定討論:渡辺弥生(法政大学)

トラウマを抱えた子供たち、不登校の生徒たち、問題を抱える子供を持ち悩む親御さんに向けての支援のあり方について勉強いたしました。援助ニーズが高い人とはどんな人なのか、どこまで視野を広げて支援していくべきか、何を援助しようとしているのか、「感情」をどう捉え、どうアプローチに取り入れているのかについて尋ね、意味のある時間を過ごすことができました。

◎8月27日から1泊2日で、湯河原でゼミ合宿をしました。各自、きちんと準備して、自分がチャレンジしたい研究計画をしっかり発表することができました。仲間からもコメントをもらって、さらに進めていってもらえると良いです。ちょっと、思ったよりも古くて安全性が疑われる旅館でしたが、懇親会も楽しく、スポーツにもチャレンジして、無事に戻りました。

◎研修講座のお知らせ 7月29日(月)法政大学免許講習

「社会性と道徳性の発達と支援」70名強の先生方に、子供達の社会性や道徳性の発達、さらには感情のマネジメントの支援の仕方についてお話ししました。来年は、オリンピックがあるから、8月の後半とか。

◎8月19日 オープンキャンパス模擬授業担当 「感情の不思議−自分の気持ちを伝えていいですか」高校生と保護者を対象に、法政大学文学部心理学の学びの環境と、私の担当する授業の一部を公開いたしました。熱心にみなさん参加されていました。

◎8月21日 研修講座のお知らせ

講演時間 13時10分~15時 会場 那珂市中央公民館 対象 茨城県高等学校教員・養護教諭 高校の生徒たちの心の理解と支援の仕方について、ソーシャルエモーショナルラーニングの考え方の中で具体的に活用できることをお話ししました。少しでもお役に立てると良いのですが。

◎W O R K S H O P ロボッと感情 Feeling Well with Companion Robots:

Technologies of Care in the Age of Emotional AI 7月26日

ロボットと感情について、社会心理学、人類学、文化心理学、発達心理学の観点から意見を交流する機会をいただきました。かわいい人間に近いロボットLovotと交流することもできました。人間の感情の発達もまだ解明されていないことがありますが、その発達の仕方をロボットにもシミュレーションさせることは可能なのでしょうか。ロボットの目的、人との違いや類似性を明確にしつつ発展させていくことの可能性や限界を考える時間でした。

SPEAKERS Diana Khor, Hosei University

 (Opening remarks) Daniel White, Freie Universität Berlin Yu Niiya, Hosei University Mayumi Karasawa, Tokyo Woman's Christian University Yayoi Watanabe, Hosei University 

When: Friday, July 26, 2019, 17:00 - 19:30 Where: Boissonade Tower, 25th Floor, Rm A, Hosei University, Ichigaya Campus Other: Open to all members of GIS and Hosei Univ. Public participation welcomed with RSVP to shinri@hosei.ac.jp More info: www.modelemotion.org/workshop1tai-companions

http://gis.hosei.ac.jp/cms/wp-content/uploads/2019/07/WkShp1TFlyer5.pdf

◎7月7日(日)−14日(日) 国際学校心理学会 International School Psychologists Association (ISPA) で、学校危機予防について口頭発表してきました。私は、養護教諭の先生が重要な役割を担っていること、ただ、学校組織の中で危機予防における立ち位置が明確でないことや、必要なトレーニングを受けているとは限らないことについて話しました。 フランスとドイツの国境近くにあるBASELでの開催でした。バーゼル大学はユングやニーチェが教鞭を取っていた大学だそうですが、特に何かミュージアムになっているわけではなかったのが残念でした。ギリシャやラトビアなどヨーロッパの方が、国を超えてSELが普及している印象を受けましたが、一つの国では予算が足りないという背景もあるそうです。

◎研修講座のお知らせ 神奈川県教育相談コーディネーター養成研修講座(小学校・中学校)のお知らせ 7月1日(月)「保護者との協働」について講師。神奈川県立総合センター主催。学校の先生方と保護者が協働できれば、学校危機の多くは、予防ができます!対立する、信頼できない、と学校危機は増えます。子どもたちに安心感と安全を確保するためにも、協働しなければいけないのですが、やりがいを感じ大人の意欲が喚起される具体策を考えます。本来、先生と保護者は、子供達のために一枚岩になれるといいですが、立場が違うと、どうしても対立要素が出てきますね。右見と左目の視覚の違いが、よりよく見えることに繋がっているように、違うからこそ、偏らず、視野が広くまた助け合いたいものです。

◎研修講座のお知らせ 7月2日(火)学童クラブでの子どもたちとの関わり方だけでなく、スタッフの人間力アップとして、感情マネジメントについて研修しました。リーダーの先生方ばかりで、すでに持たれているポテンシャルも大きく、集中的な研修ができました。

◎アジア道徳教育学会(インドネシア)6月26日ー30日

参加してきました。子どもの攻撃行動についての道徳判断について研究したことを発表しました。例えば、バイキンマンは、何も悪いことをしていないジャムおじさんを叩いたりします。そして、それを救うためにアンパンマンが現れて、時にバイキンマンにパンチしたりしますが、実際のところ、子供達は、このアンパンマンのパンチを攻撃行動として捉えているのでしょうか。善悪の判断はどのようなのかを検討しました。その結果、やはり幼児も小学生も「注意する」ことが一番良いと考えています。_たとえ制裁のためでもパンチや仲間はずれはダメだと考えており、特に9、10歳が厳しく判断していました。ところが、小学校5年生以上はすこし判断を緩める傾向がありました。綺麗事ではなかなか解決せず、注意しても効かない場合を経験することが増えるからか、バイキンマンの気持ちまで考えることができるせいなのか、そこはまだ未検討です。また、挑発的な攻撃をしている様子に怒りや悲しみを感じた場合ほど、制裁をよしとするよりは、攻撃行動自体を嫌う判断になる傾向が見られました。インドネシアの方から、興味深かったという意見をいただいて嬉しかったです。この学会は、心理学的な研究が少ないですが、こうした研究方法も何かの参考になると良いと思いました。バリの人たちの、宗教心のダイバーシティについては、言葉に表現しにくいですが、理屈ではない信仰の大切さを理解することができました。長い歴史の中で、人としてもつ理想が、様々な形で可視化されていくわけですが、様々な寺院やモニュメントを通して大事なものを感じることができました。感謝です。

◎6月21日(金)大阪吹田市の小学校で「いじめ予防対策」について。いじめに対応するのではなく、予防すること、もっと言えば、子どもたちが安心して安全に生活できるよう、ワクワクして学校に来られるような免疫力アップのアプローチをどんどんやっていくべきだと思っています。これが、いじめだけでなくいろいろな問題を予防するのに役立つので、免疫力アップの方法のベースのところをお伝えしました。校長先生はじめ協力的で意欲的な先生方ばかりで、実行されるのが楽しみです。

◎研修会のお知らせ 6月17日(月)保護者向け研修会 「夏休み前に知っておきたい 子どもへの向き合い方」ー小学校中学年頃から起こる子ども達の変化と親子のコミュニケーションー 北沢総合支所健康づくり課主催の講師を務めました。最近難しくなった、昔のように甘えてこなくなった、感情の起伏が激しいなど、関わるのが難しくなったと思う親御さんは多いと思います。特に、夏休みなどの本来なら楽しい休みの期間が、親子で「我慢」の日々になったりします。どうすれば、親子でまったり、楽しく、過ごすことができるか、具体的なことをワークを通してお話ししました。

◎研修会のお知らせ 6月8−9日(土日) 日本文化科学社

https://www.nichibun.co.jp/seminar/2019/2_wppsi3.html知能とはなにか?知能を測るものさしを開発 2歳代から、子どもたちの知能について理解することができます。子どもたちの特徴やポテンシャルを明らかにできれば、支援の仕方や方針を見出すことができます。WPPSI知能診断検査の改訂版。今回の改訂では、5つの下位検査が削除、新下位検査が8つ取り入れられ検査の構成が大きく変わりました。マニュアルや記録用紙には、さまざまな工夫が施されており、より詳細な分析もできるようになっています。正しいアセスメントを理解して、支援に役立つツールとして活用できるようにしたいものです。 原著者:David Wechsler 原版出版社:Pearson日本版作成:日本版WPPSI-III刊行委員会,大六一志,渡辺弥生

◎プリンセスのおはなし、という絵本の監修をしました。成美堂出版からです。美しい装丁で、今までよく知られているプリンセスのお話ですが、ただ、可愛くてラッキーで、必ず王子様に助けられるという話に思いがちですが、もう一度読み直してください。努力、ヘコタレナイ、運命を自分に惹きつけるなど、魅力はいっぱいです。必ず出てくる意地悪な王女やモンスターは、いわば自分との戦いと考えると、なるほど、と思得ることがたくさんあります。

◎日本心理臨床学会第38回大会 実行委員会招待講演 6月7日(日)金曜日 パシフィコ横浜にて。(一般公開)「Mind, Body, and Relational Context(こころ、からだ、、そして関係性)」について、David Osher( Vice President and Institute Fellow of American for Research)さんをお迎えして、講演をしていただきました。6月6日にニューヨークからご夫妻でおいでになり、会食しながら講演のお話を聞きました。たくさんの組織の長をこなしておられるのにかかわらず、とても気さくで、威圧感のない優しい先生でした。こころ、身体、脳科学、環境と幅広い視点から多角的に人間をとらえていらして、また理論だけではなくNGOなどとの関わりで実際に足を現地に運んでいらして、素晴らしいと思いました。お話できる機会をいただいて光栄でした。

◎研修会のお知らせ 6月2日(日)臨床発達心理士研修会(東京)

2019年度日本臨床発達心理士会東京支部第1回子育て・発達支援ネットワーク研修会 「社会性と感情リテラシーを育てる理論と実践」-ソーシャルエモーショナルラーニングの枠組みから-AP浜松町で、臨床発達心理士さんのみ対象で実施しました。卒業生や知っている先生方とお会いできただけでなく、新しい方からもあたたかい声をいただきました。発達を支援する仲間のつながりを強く感じられる体験でした。ともに頑張りましょう。準備の方お疲れ様でした。

◎研修会のお知らせ 5月29日(水)中高一貫校での研修会

思春期の子供達の関わり方には、ちょっとしたコツがあります。それは、子供達の心の発達を知っていると、納得が行くものです。人は、成長すればするほど、トラブルや葛藤は減るのではなく、増えていくというイメージの方が正解です。それは、記憶力、思考力、時間的な展望の力など、全てが成長するので、かえって、小学生より物や事を複雑に考える分、親や先生方が思うようには行動しなくなるものです。そんな子どもの心を愛おしいと思って抱けると単に「怒る」ことは減ります。

◎SEL研修会 5月25日(土)法政大学

アメリカでのスクールサイコロジスとの具体的な役割や実際の行動を学びました。現在日本の臨床現場でも活躍されており、アメリカではスクールサイコロジスととして活動してき山下桃子先生(ユタ大学病院精神科クリニック・元ユタ州学校心理士)をお迎えして、学びました。ユニバーサルな、日本でいう生徒指導や日々の活動のシステムづくりに時間をかける地道な努力が必要だということがわかりました。

■全てを見える化して、「データ」にしてみること(先生、今日は生徒を認める発言を32回していましたよ)。これ自体が良いというよりは、むしろ反省して変えていくべきところの発見につながる。

■PBIS,RTI,MTSSの関係が、整理されました。要するに、非認知面の成長、認知面の成長とが影響を及ぼし会っていて、多層的に関連しあうものとしてみるというMulti-tiered System of Supportsのシステムの見方を理解することができました。やはり、こうしたシステムを作ることに、対応する予算が計上されること、が大切だと思いました。

◎「感情の正体ー発達心理学で気持ちをマネジメントする」(ちくま新書)」を刊行しました。5月18日朝日新聞書評で紹介されました。感情に関する理論。問題行動の感情的な側面と支援のあり方、居場所を楽しくするためには、など。拙いかもしれないですが、私の持てるポテンシャルで、「感情」について調べに調べました。数年かかってます。涙の結晶。どなたでも、子どもたちのために、また人の幸せのために、役立てていただける部分があれば嬉しいです。いろいろな角度から調べたので、全てをうまく統合できていないかもしれませんが、たくさんの方々にどこか一部分でも貢献できるところがあれば嬉しいです。

この本では、胎児期から高齢期まで、「感情」理解や表出が、どのように変化しているものなのか調べています。感情を表すボキャブラリーの変化や、感情を抑えてしまう時期などを知っていただくと、子育てや教育のヒントになるでしょう。

感情は気が付いた時にはもう、わき起こっていますよね。抱えた感情をゼロにはできませんが、どのように行動としてマネジメントしていくか、一緒に考えたいです。うまく、感情を出すことができるようになるためには、人は感情を出す動物だ、という多少の寛容性が必要なのかもしれません。感情の発達や支援の仕方について、最新の引用文献もふんだんに入れてますので、専門書としてもお役に立てると思います。新書にはあまり入らないイラストもできる限り入れていただきました。

最後は、今私が取り組みつつあるテーマです。何か問題があると、私たちは「心」のせいにしてきているところがあります。ただ、常にこの「心」は環境と関わり、感情はこうした自身と環境のコラボの元に生み出されるものと考えるとき、私たちの周りにある「モノ」「コト」は、居心地良い、ワクワク感をそそるものとして、もうちょっと改善できるように思います。

◎「まんがでわかる発達心理学」が講談社さんから刊行になりました。

5月25日読売新聞朝刊で紹介されました。

大学での発達心理学入門のテキスト以上の内容を入れてもらえました。しかも索引もあり、重要用語はまんがでわかりやすく解説しており、不明確なところはオリジナルの英文で確認するなど時間を要しました。ざっとまず人の発達を知るには良いと思います。そこから関心のある各論に入ると、理解しやすいでしょう。自分もこの仕事はストーリーアイデア、専門用語の説明の仕方、これまでのテキストの不足の点の発見、などができ勉強になりました。一般の方々や大学の入門、予習、復習、試験対策に役立つと思います。

【特長その1】重要語句や基本概念がストーリーまんがでわかる!

【特長その2】主人公の成長に合わせて218個のキーワードを解説!

【特長その3】入門や復習に最適!

日常生活でどう「感情」をマネジメントしていけばよいのか。より成熟した対応ができるのだろうか。その答えをくれるような知見や実践法を探り出し、まとめています。

<国際学会> ポルトガルで、2件発表!

7月16日から、International School Psychology Association Conference (Porto, Portugal)に参加します。

Further information about the Scientific Program will be made available in http://www.ispaopp2013conference.pt/p-scientific-program.

<8月17−19日開催の日本教育心理学会が無事に閉会しました>

3年前から準備していた日本教育心理学会第55会総会が、無事つつがなく閉会しました。「成果の見える学校環境」というテーマのもと、ジョージ・スガイ先生(コネティカット大学)、シェーン・ジマーソン(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)など海外の方々を招待し、3日間活気に満ちた学会を主催することができました。おおよそ2,000名の方々にお越しいただきました。これもひとえに、学会および会員の皆様のご協力はもちろんのこと、法政大学心理学会教員、大学院生、学部生が一丸となって取り組めたことでしょう。さらに、法政大学の事務職員の方々にも大変なご協力をいただきました。ありがとうございました。学会のますますの発展を祈念しながら、さてさて後片付けに入ります。

ちょっとここのところハードスケジュールではありますが、かねてより発表を予定していた父親の育児不安についての研究をスイスのローザンヌで行われますヨーロッパ発達心理学会で発表してきました。詳細は、 http://www3.unil.ch/wpmu/ecdp2013/files/2013/08/Abstract-Book-30-9-13.pdf の 171ページに載っています。Yamagiwa Y.,Watanabe,Y.,& Hattori,T. (2013). Father's Child-rearing anxiety and their participation,  16th European Conference on Developmental Psychology (Lausanne,Switzerland),73.

<9月3日から7日まで、ヨーロッパ発達心理学会に参加および発表>

<9月13−14日、ゼミ合宿やりました>

東京の高尾にあるワクワクビレッジというところで、総勢20名でゼミ合宿をしました。

勉強、勉強、勉強、バーベキュー、遊び、勉強、勉強。。。。という感じで、楽しく、無事終了。

バーベキューの薪を斧で割らなければならない作業はひやひやしましたが、みんな研究の発表と

同様に、たくましくできました!

<9月19−22日、日本心理学会で発表しました>

今回は、ポスター3つ発表します。

○青年期の親密関係における愛とコミュニケーションの異文化考察(2)

ー日本とブラジルにおいてー ⇒比較文化研究

○高校生におけるネットいじめの実態 ⇒発達臨床研究

○関係性攻撃と心理社会的適応との関連(19) ⇒発達臨床研究

時間をみつけて、文化の秋、食欲の秋を楽しもうと、童話や小説を読んだり、映画や演劇にふれたいと思うこのごろです。あー、運動もしなければです。

◎ニューズウィーク「妊婦をカチンとさせる夫の言動」0歳からの教育

p.25

◎明治図書の「道徳教育」では、12月号と1月号で思いやりを育成しいじめを予防する理論と実践を紹介しました。

リレー連載 いじめを予防する「思いやり育成プログラム」

ーどんな子に育てたいのかー 12月号 p.84−85

◎日本教育会発行予定の「日本教育」の10月から12月号迄の連載に取り組んでいます。10歳に壁があるのかについて、考える力、感じる力、対人関係の力をトピックスに書いています

10歳は「壁」なのかー感じる力ー

日本教育 日本教育会 No.428 22-23.

◎親子のふれあいやコミュニケーションが広がることを願って、童話を監修しました。ナツメ社さんです。

「母と子のおやすみまえのイソップどうわ」

「母と子のおやすみまえのグリムどうわ」

「母と子のおやすみまえのアンデルセンどうわ」

☆いろいろな登場人物の気持ちや、話しの展開で「なぜ」

という思いを喚起するようにしました。まずは好奇心から、親子でのかかわりが楽しめるといいですね。

◎「教育と医学」の1月号に「自尊感情とレジリエンスを育てる」

執筆 No.727 12-21.

☆ ☆ ☆

3月21日−23日 発達心理学会(京都大学)

感情の発達とソーシャルスキルトレーニングについて

共同研究を発表しました。

3月15−16日 九州地区体育連合会

2月17日から22日 アメリカ学校心理士会(NASP)

1月12日 日本学校教育相談学会

1月24日 東京都教育相談センター

12月17日 国学院高等学校(模擬授業)

12 月1日 子どもたちのためのあいちAAC研究所

11月30日 中越教育相談研究会/長岡教育相談研究会

第11回公開研修会

11月25日 栃木県真岡市幼保小中高生徒指導部主催講座

11月18日 袋井市子ども支援室の子ども理解講座

11月14日 愛媛県国公立幼稚園PTA連合会

10月21日 山梨県中高特別支援教育コーディネーター

発達心理学の基本がストーリーまんがになりました! 乳児期、幼児期、児童期、青年期と、登場人物の成長を追いながら、日常生活のリアルな場面に合わせて発達心理学の重要用語や理論を解説。従来の、概念や研究者ごとに解説されていたテキストのわかりにくさを一気に解消した画期的な1冊です。一見、難しそうな発達理論も、まんがのキャラクターの会話や行動の中に自然に溶け込んでいるからスイスイ読める、理解できる、記憶に残る!

保育士、幼稚園教諭、スクールカウンセラーを始め、公認心理師という新しい資格制度もでき、教育、福祉、保健医療の広い分野で発達心理学の知識を必要とする人は増えています。発達心理学を学んでいる人、これから勉強しようと思っている人に絶対おすすめの1冊です。

【本書の内容構成】

プロローグ 発達心理学ってどんな学問?

◆第1章 胎児期~乳児期(胎児~1歳)

・胎児期の発達

・気質と愛着

・人見知りと物の永続性

・愛着の個人差

◆第2章 幼児期(1~5歳)

・自己意識の発達

・第一次反抗期

・自己主張と自己抑制・心の理論

◆第3章 児童期(6~12歳)

・自尊感情と社会的視点取得能力

・公正観の発達

・二次の心の理論の発達

・保存概念の発達と責任判断

・自己決定感とメタ認知能力

・動機づけ

・社会化と道徳性

◆第4章 青年期(前期~中期 13~18歳頃)

・青年期の自己中心性

・共感性と自己嫌悪感

・自己開示とジョハリの窓

・アイデンティティの確立

・時間的展望とソーシャルサポート

◎教育雑誌の刊行

(1)教室でできる「ソーシャルスキル・トレーニングプログラム」(教育技術小三小四、小学館)について書きました。

「聴くスキル」「自分の感情に対処するスキル」「仲間に入るスキル」「上手に断るスキル」「謝るスキル」をシーン別にして、イラストを添えてわかりやすく説明していますので、すぐに授業でできますよ、大事なソーシャルスキルばかりですので、ぜひ試してください。

(2)「社会性と感情の発達」を基本にした道徳授業ーソーシャルエモーショナルラーニング(SEL)の考え方」 (指導と評価、図書文化):これは、社会性や感情力がどうして注目されてきたか、人とうまく関わるためには、その社会での考え方やマナー、感情のマネジメントが大切であり、これがどうして大切なのかの根幹にモラルがあることについて理論をまとめています。具体的な実践についても合わせて提案されていますので、参考にしてください。

◎教育カウンセラー養成講座(岩手会場)講師:4月29日(月)9:30-12:30

「社会性などを発達させる心理教育プログラムの理論と実際」というテーマで話しました。対人関係に苦手意識があったり、自分の気持ちをうまく伝えられないと思っている人たちに、どのような支援の仕方をすれば良いか、効果が明らかにされているアプローチをたくさん紹介しました。「マイナス」感覚を「マッタリ」感覚に、時には「ワクワク」感がもてるまでに。また、体験してみましょう。晴天の盛岡は、空気は冷たいものの、場所によっては桜が満開で、雪をかぶった岩手山は壮大で、北上川は美しい流れを見せてくれました。石割桜をまた拝むことができ、嬉しかったです。会場でお会いした皆様はとても温かく、たくさんの出会いがありました。ありがとうございました!!

◎テレビでの本の紹介のお知らせ 4月10日NHKハートネットTV(夜8時から)で「自己肯定感」について取り上げられました。その際に、さまざままな「自己肯定感」を

とりあげた本がたくさん紹介されるようですが、「イラスト版子どもの感情力をアップする方法:自己肯定感を高める気持ちマネジメント50」も取り上げられました。個性が認められるようになった反面、個性を出さなければと焦り、その結果、全てを押さえ込んでしまう若者が多いことがわかりました。「個性がなくて困ってる」ということ自体を気軽に話せるといいですね。

「絵で見てわかる「しぐさ」子どもの心がわかる本」(PHP出版) この本は、書店ではなく生協などを通じて手に入れることができます。育児や子育てに不安や迷いがある方に、大変わかりやすく子どもの心を理解していただけるよう、「しぐさ」から想像できる子どもの心について解説しています。また、どのように対応すれば良いかについても具体的に書いています。

不適切な子育ての予防は、子育ての知識をまず学ぶことかもしれません。山登りにたとえて良いかわかりませんが、何も知らずに登るのは無謀なことです。子どもの発達をいくらか知っていると、親になることは結構ワクワクの連続です。この本は、ご家庭での生協のカタログ、あるいはPHPさんを通して買うことができますが、アマゾンなどでは買えません。

「イラスト版子どもの感情力をアップする本: 自己肯定感を高める気持ちマネジメント

50」を監修しています。幼児から小学校低学年の子供達が、自分の気持ちだけでなく、他人の気持ちを理解し、葛藤した時にマネジメントできるようなワークを提案しています。感情力を育てることを可能にするワークを50も提案しています。自分の感情に気づく、ほかの人の感情に気づく、自分の感情を調節する、友達とうまく関わる、など、どうやって育んだら良いか困ってられる方は、ぜひ活用してみてください。個人対応、クラス対応、スクール対応の全てに活用できるように提案されています。

<最近の著書>

(1)山崎勝之/戸田有一/渡辺弥生編 (2013), 世界の学校予防教育(金子書房)

学校は、自然災害だけでなくいじめ、自殺などの問題や、不審人物の侵入などあらゆる危機にみまわれる場所。子供たちにこうした問題がふりかからないよう、また危機が生じても心の闇にとりこまれないよう、何をすればよいか!それにヒントになる内容が満載です。新聞の書評にも出ています。

(1)Differences between Japanese and U.S.Student's Performance on Zoo U: A Game-Based Social Skills Assessment Tool for 3rd and 4th graders.

  オンラインでソーシャルスキルをアセスメントする画期的なツールをご紹介。アメリカのDeRosier先生との共同研究。

(2)The Development of Motivation for Determining the Announcement of Prosocial Behavior 

思いやって行った行動を、「自分がやりました」と開示する

傾向が年齢によって変化!その動機の推移を勉強。

いま

学校でなにか起きた時、つまり、危機的な状況になったときの介入のあり方です。「危機」とここで言ってるのは、自然災害、侵入者、いじめ、自殺、など学校の治安を保てない状況に陥ったときのことです。

どこの学校でも、火事が起こった時、地震が起きた時、などいろいろな想定のもとでのマニュアルが、置かれていますが、たいてい、学校の教職員全員が、すべてのマニュアルを頭に入れているわけではなく、たな晒しになっている場合が少なくないようです。危機が起きた時に、どのマニュアルが必要かを管理職が選んで、全教職員に指示する、という状況です。 これは、アメリカでも同じような状況らしく、実際の危機状況では、まず管理職自体がうろたえて、必要なマニュアルを頭に入れるということになりやすいようです。

そういう不備を指摘しようと思っている矢先に、今回のいじめ問題が生じ、まさに学校、教育委員会の対応のまずさが露わになっています。特に、難しいのは、危機を察知し、迅速に、学内、学外との連携がスムーズにでき、問題解決にむけて行動できるかどうかです。そして、なにか起きた時に、ピシッと組織が「危機」介入でき、いちはやく治安を取り戻すためは、誰もが役割意識をもち速やかに動けることです。

したがって、(1)マニュアルの見直し、

(2)実行できるための訓練、

が徹底してなされるべきだと思います。

7月に参加したモントリオールでの世界学校心理学会では、こうしたトレーニング(研修)モデルのインターナショナル版が必要だということで、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のジマーソン先生をリーダーに、PREPaREというモデルについて発表してきました。ヨーロッパでも少し違いますが魅力的なモデルが開発されています。

こういう世界的な動きやモデルを参考に、日本の文化を配慮した

危機予防および対応モデルの構築を頑張りたいと思います。予防については、これまで地道にエビデンスを明らかにしてきた感情に焦点を当てたソーシャルスキル教育や道徳性を培う思いやり育成プログラムを取り入れて行きたいと思っています。

 

 

新刊を紹介させてください。

 

 

(3)原田恵理子・渡辺弥生(2011).高校生を対象とする感情の認知に焦点をあてたソーシャルスキルトレーニング カウンセリング研究 44(2),31-91,2011-6

(1)渡辺弥生 (2013). 社会性を育む親子関係 子どもと発育発達 日本発育発達学会編 Vol.10, No.4,198-202. 

(2)渡辺弥生 (2012).「小学校三・四年生ってどんな時期?-心理的な発達の姿と支援の必要性」 児童心理 8月号 1-10.

掲載論文です

(5)渡辺弥生 (2013). 「うるさい!」「やめなさい!」と怒鳴る前に人前での叱り方・言い聞かせ方 PHP出版社

人前で叱りたくない、人前でついつい叱ってしまう。。お母さんお父さんの悩みはつきない。でも、子供の発達を知っておくと、なーんだ、そうすればよいのかということは多々あ

るもの。一度は目を通しておいてください。

連載してます!

○講談社雑誌「げんき」に保護者向けのアドバイス連載中。0−3歳迄のお子さんをお持ちの方。悩まないで、ドーンとした心持ちになるように。

(4)保育系学生のための日本語表現ワークブック、看護系学生のための日本語表現ワークブックをシリーズで、三省堂から刊行!これまでの、スタディスキルだけでなく、

ソーシャルスキルのワークブックを導入。保育現場でも、看護現場でもまずは、対人関係が大事。若い人たちに、具体的に子供たち、保護者、患者さん、同僚にどのようにかかかわればよいかのヒントが満載。

(3)渡辺弥生 (2013), 発達心理学事典(丸善)「ソーシャルスキル」の言葉を解説した。短くまとめるのが大変だった。

(2)渡辺弥生 (2013). 第7章 社会的学習理論の考え方 日本発達心理学会編 発達科学ハンドブック1 発達心理学と隣接領域の理論•方法論(新曜社)

  現役のバンヂューラ博士のすごすぎる理論構築に再度ふれることができ感動。理論の原典にふれる大切さを感じた。

読み聞かせ絵本 「日本と世界の昔ばなし」(成美堂出版) 選ばれているお話は、昔から伝えられている馴染みのあるお話ですが、できるだけ感情の言葉のシャワーができるよう、お話に工夫を凝らしていただいています。また、各話を読み聞かせる「切り口」の一つを紹介しています。絵本は何かを伝えようという押し付けがましさがないところが良いところが良いところで、自由に読んでいただければ良いのですが、それでも何か意味を持って読み聞かせしたいと思われる方々もおられると思います。そこで、参考となる読み方を提案しています。絵本のはじめにや構成に力を入れています。ここが、子どもたちの学びや発達の

入り口なので、大事です。

◎3月18日に発達心理学会でラウンドテーブル2つポスター発表を行いました。感情や社会性、レジリエンスがキーワードで、いろいろな切り口で発表しました。

(1)ラウンドテーブル:感情研究から知る子どもの道徳行動の発達:気持ちを調節することは、道徳的にふるまうことと関連しています。よりよく生きることが道徳であるのに、心を抑制することと捉えがちです。健康な感情のあり方と、道徳的にふるまうことの関連性を自由に論議できました。

(2)ポスター発表 主観的幸福感とレジリエンスの認知の年齢層による違い 世界中で、幸福感やレジリエンスが着目されています。探索的な研究ですが、「幸せだ」「粘り強い方だ」と自分のことを捉える傾向は、年齢によって違うのか分析してみました。いろいろな方から貴重なコメントいただけました。

(3)ラウンドテーブル:家族で感情と社会性は教育できるか?ー親子コミュニケーションの重要性を探る気持ちを明るく持って行こうとか、他人と仲良くやっていきたいと言ったソーシャルエモーショナルなスキルは、家族の関わり方に大きく影響されるのでしょうか。家族がうまく機能しないと、感情はうまく育たないのでしょうか。いろいろな角度から考えることができました。

◎3月13日 今日は、学校の道徳教育の具体的な取り組みについて意見を交換する会議に出ます。それぞれの学校がいろいろなアイデアを持ってられるのはとても評価するのですが、結局予算の使い道が、報告書とか講師を読んでくるという、ありきたりになるので目標を遂行するためのプロセスや手続きがより合理的でしかし、斬新な考えを期待したいです。

◎3月12日:今日は、いじめ予防などについて考える会議にでました。いじめにどう介入するか、というトピックが取り上げられることが多いのですが、どのように予防するか、という危機予防や免疫力向上の発想と、具体的なアイデアについて取り上げられる機会が少ないので、一つのアイデアを提示しました。・子どもの生命の安全だけでなく心理的な安心・学校スタッフや地域の人との「連携」という言葉だけでなくシミュレーションやトレーニングの徹底(備えあれば憂いなし:標準化マニュアル)・各危機別では複合した危機が生じた場合何をして良いかわからない(マルチハザード対応)・機関を超えて共有できる言語を持つ、などのメリットがあります。

「小学生のためのソーシャルスキル・トレーニング スマホ時代に必要な人間関係の技術」 刊行しました。SST経験者が具体的な授業案例を出していただいて、すぐにできるような計画を提案しています。ぜひ、多くの子ども達にかかわる方々に活用していただけると幸いです。小さい頃からの積み重ねが、心の免疫力を高めます。深い内省や思考に導くためにも、教える手続きは、子供達が理解できるように具体的にがポイントです。

◎2月3日(日)日本保育学会の国際交流のワークショップで、海外の学会に参加したい方のための研修会の講師をしました。いつかどこか国際学会に参加したい、と思いつつも、どうすれば良いかわからない、身近にモデルがないとい院生さんや、先生方に体験談や参加方法などを伝える役目です。私は、大学院の時に、日本心理学会のヤングサイコロジストに応募?して、オーストラリアで初めて発表したのを今でも覚えています。良くも悪くも行動して見えてくることがたくさんあるので、チャレンジしていただきたいです。私も知らない学会を知り、他の講師の皆様からたくさん学べました。帰り際お世話になった先生と久方ぶりにお会いして、モンブランケーキを食べながら旧交を温めることができました。

◎2月2日(土)モノシリーのとっておきという番組にかかわる機会をいただきました。子どもたちの大変興味深いしぐさをみて、発達的にどういうことが言えるかを簡単に解説するというお仕事でした。文脈が限られていて正確な年齢がわからないのと短時間で回答するという慣れない仕事でしたので、うまく答えられていないかもしれません。ただ、子どもたちの素晴らしい力や発達にたくさんの方々が興味を持っていただけると嬉しいです。ちなみに自分ではオンエアを直視できませんでしたが、古舘さんの博識に感服したシーンが出たようです。出演者の皆様やスタッフさんのプロフェッショナルな仕事ぶりを堪能いたしました。

https://www.fujitv.co.jp/monoshiri/index.html

◎1月18日(金) 千葉県の小学校での教育ミニ集会で、生徒指導や教育相談について研修の講師をつとめました。講演の後、教員だけでなく、保護者、地域の方が混合でグループに分かれて、実際に実行できることについて話し合いの時間を持たれ、それをシェアする試みをされていました。いろいろな方が、小学校や中学校をコアにして、愛着を持って何かを考えるという機会を作られているのは素晴らしいと思いました。次に、実行できたかどうかという評価の場があるといいと思いました。

◎12月25日:北海道札幌市聾学校第6回専門性向上研修会の講師で参加しました。児童期、特に10歳あたりの発達の特徴についてお話しする研修会でした。この聾学校の初代校長先生は「寒い朝、美しい雪の結晶を窓に見る。寒ければ寒いほどそれは美しい。そんな決勝の強さと美しさを本校の生徒にも求めたい」という願いを込めて校章を作られたそうです。今回お会いした校長先生や教頭先生も、140年の聾学校の課題を、ひきづらずよりよくしていくために、「聾」と言う問題に終始せず、人としてどのように発達するのが健全なのかを念頭におき、具体的な支援に結びつけたいという思いが強い方々で、私も頑張って話をすることができました。夜の集いでは、先生方からも教わることが多く、まだまだ自分も不勉強なところがあるので、お役に立てるよう情報収集していきたいと思いました。みなさんが、手話を交えて話をされるのは、私にとっては、感動で、もっと早くに勉強しておけばよかったと思いましたが、目と目で互いの親近感が通ずるとこともあり、ノンバーバルの大切さも再認識しました。気持ち言葉で、先生がたが難しいと話されていたのは、「侘しい」「空しい」でした。どんなエピソードと繋がりやすいか、今度別のところで考えて見たいと思います。

懇親会でいただいた中で、今回、「エゾジカ」「エイ」「カツゲン」「ザンギ」は初体験でした。親知らずを抜いたところだったため、北海道のお酒は一滴もチャレンジできなかったのは残念でしたが、充実した1日でした。北海道は、乾杯を終わりにもすると言うのは、驚きました。

◎12月17日:杉並区の保護者対象の家庭教育講演会。児童期から思春期の発達の特徴と具体的なかかわり方についてお話ししました。PTAとしてできることについても説明しました。職員の方々が熱心で、事前に打ち合わせをしておりましたこともあり、80人定員が160人以上になったとかで急遽ホールでのワークショップになりました。

◎12月13日:横浜市の先生、保護者、学校医の方対象の研修会に講師として参加をしました。保護者かただけでなく、学校医の先生方との連携が強いことを認識しました。チーム学校について、どのような連携のありかたが、子供達にとって最善なことなのかを改めて考える機会になりました。

◎12月8−9日:日本乳幼児教育学会で、シンポジウムを行いました。9日の15時20分から16時50分で、テーマは「子どもの感情発達を支えるものー文化・社会・保育の視点からー」です。特に、対人関係に必要な感情リテラシーの発達について担当しました。ご一緒するのが初めての先生とも意気投合し、視野が広がりました。

◎12月7日:富士市の学童クラブの先生方対象に研修会。児童期の子どもたちの発達と具体的な関わりかたについて。ワークショップ型で実施しました。児童クラブの先生がたでお知り合いの方々がいたので、講演の後もお話しすることができました。どの地区のクラブも充実したクラブになって欲しいです。

◎11月24日:京都に住んでいる父に勧めた、はがきの名文コンクールへの応募が、なんと27,000通の応募作から選ばれました。日本郵便大賞をいただき、奈良県御所(ごせ)市にある築100年の大正レトロな名柄郵便局まで行きました。堺屋太一さんの生家があり、ご本人とお話しする貴重な機会をいただきました。7歳から93歳の方々も授賞式にいらしていましたが、皆様のハガキに書かれた凝縮された思いは、本当に心に刻まれました。父の笑いを誘うようなペーソスも父ならではのユーモアを感じました。

◎刊行しました:「生きる力を楽しく育てる小さなお話365」をナツメ社から刊行されます。全体のものがたりの監修をしました。世界のお話、日本の昔話、暮らしや伝統について、知的好奇心をくすぐる内容がおもちゃ箱のようにいっぱい詰まっています。幼児児童におすすめです。

◎11月15日:学童クラブのあり方委員会があります。どの地域の学童クラブのクオリティを公正なものとしたうえで、各クラブの個性を考えて行けるよう進めています。子供達や保護者が満足いくようなクオリティのある児童クラブを公平にどの地区にも作りたいという願いを叶えるために、どう方法が具体的にあるのか探って行きます。

◎11月16日:調布市西部公民館にて、家庭教育講座の講師をします。子どもの発達を知っていただいて、不安さが先に立つ子育てではなく、「親になる」ことが楽しく、子供とととも歩んでいく意義を感じられるようにサポートしたいと思います。講座後も、質問をいただきました。皆さん、相談したいことを抱えながら、解決のために勉強しようとされている向上心、それがとても大切に思いました。

◎11月14日:品川区立城南第二小学校で、ソーシャルスキルトレーニングの理解と実際の指導法について講師をする予定です。教育相談の先生がたに有効に使っていただけるよう、ロールプレイや具体的なスキルを実践しました.PBISの有効性もお話ししました。

◎11月7−10日スペインのバルセロナでの「Association for Moral Education」に参加しました。Journal of Moral Educationの編集会議に初めて参加しました。なかなか会議は初めて参加すると、文脈がわからないのと、自分の英語力の問題も混じり、総合的な理解にかけますが、どのような方々が編集委員なのかわかり良い機会でした。海外の道徳教育の現状を耳にすることができる学会なのですが、やはり理念が先に立つ学会なので、具体的にどのような行動をすれば良いのかという視点からすると、ものたりないところがありました。教えようというトップダウンの気持ちではなく、生徒の視点からボトムアップにという発言も、意図するところはわかりますが、具体的にどのようにするのかという具体性に欠けていたかと思います。ただし、バルセロナという土地が、ガウディ、ダリ、ピカソ、ミロという世界的にユニークな個性を打ち出し輝かしい芸術家を生み出したということは、偶然以上の気がしましたが、色、形、などのものを「感じる」という

視点に寛容であるという文化は、刺激的でした。

◎10月28日 今日は、知能検査と適応行動検査のアセスメントの最新の話を聴きに行き勉強の日でした。とかくアセスメントをすると、結果から子どもの適応を考えてしまいますが、その子どもがまずどのような状況で生活をしているのかを軸にして、何が支援できるのかを考える方向性の大切さを再確認しました。

◎10月25日 青森県の養護教諭の先生方を対象に子どもたちの発達と支援のあり方についてお話ししました。準備委員の先生方と前日打ち合わせを行い、打ち上げ会も参加して、本音で力強くまた楽しいネットワークをはられており、スタミナを感じました。各学校で、身体と心の両方を客観的にみておられる専制型なので、まずは、保健室からベッドに寝てもらって、生徒がその環境をどのように捉えているかをチェックし、心のレジリエンスが足りないかどうかを、ムードメーターなどを使ってチェックし、具体的な解決方法を一緒に考えてあげて、うまく言ったら、すごいねフィードバックを忘れずにあげていただけると良いと思います。「まあ、こんなもんで」というgood enoughの気持ちが大事ですよね。 

津軽弁の「はかはか」「かちゃくちゃね」という気持ち言葉を習いました。「どさ」「ゆさ」という会話の基本についても知りました。4文字で、もう交流できちゃうなんて素敵ですね。大阪だと、「どうなん」「ぼちぼち」でしょうか。考えてみると、「こんなもんで」「ぼちぼち」「まあまあ」ぐらいのバランス感覚が、大事なんでしょうね。

手作りのネームタグも素敵な出会いの記念になりました。レジリエンスの4マッスルスキルの話をする時間が取れませんでしたが、またお尋ねください。

帰りに、三内丸山遺跡を訪れましたが、20年以上説明のボランティアをされている80歳の方が、「地下には真相、地上はロマン」という言葉を繰り返されていました。エビデンスは確かに地下に残っていますが、地上にどのような建物があったかはまさに想像、ロマンの世界なのです。

◎10月21日 学校心理士会神奈川支部で、ソーシャルスキルトレーニングについて話しました。地元神奈川県の支部会にあまり貢献できていなかったので、実践だけではなく交流の輪を広げたいと思いました。ソーシャルスキルトレーニングは、特別なプログラムではなく、これまでの教授法に経験則で使われてきた技法の効果を強く意識して一つの構造として意識的に取り組むことでもかなり効果が違うということをお伝えしました。グループワークもしたかったのですが、ペアワークしかする時間がありませんでした。またアドブのフラッシュプレーヤーがうまく動かず、ZOO U JAPANが見てもらえませんでしたが、また機会があればと思いました。ずっとお世話になっている先生方にもお会いできました。

http://www.sp-kanagawa.net/seminar.html

◎10月20日 社会心理学の研究会によんでいいただきました。大雑把な研究の進め方?やってきたことを話しましたが、何か役立つことが話せていたら幸いです。リスペクトしている先生がたにもお会いし、以前お世話になっていた先生、新しくお知り合いになれた方々もいらして、楽しい時間をいただきましたし、質問をしていただいて、こちらが教わることもありました。仕事の後の美味しいビールと季節の銀杏を美味しくいただきました。

具体的に、エビデンスのあるプログラムの導入に抵抗のある先生がたにどう説明するか。ずるいという認知と感情の捉え方について、あたたかい言葉とは具体的にどのような言葉かけか、教材やワークをどうやって考えるか、などみなさんで議論を共有しました。

◎10月18日 子供たちの幸せを願う政策を考えていらっしゃる方々に、子どもの発達についての知見をお伝えすることになりました。発達は、生まれてから死ぬまでの生涯発達をいい、単なる年を取ることではなく、遺伝と環境の影響を両方受けること、環境閾値説という考えがあること、感情と認知と行動に分けて考えることなどがあるとお話ししました。心理学が、社会にまだ役立つところまで行ってないのはなぜかという厳しい指摘もありましたが、役に立っているところはあると思っています。ただ、「心理学」という学問を表立って主張していないだけで、救われている人たち、ビジネスや行政の中で依拠している心理学で見だしている学説もあるはずなのです。うまく説明はできませんでしたし、また実際貢献しきれていないこともたくさんあることは事実で、個人の力では及びませんが、学問を超えて、子供達の為になる政策や支援のすべを見つけていくことにさらに努力していこうと思います。自分に厳しく、また他の立場にいる方々との話し合いの意義を学べた日でした。

10月16日 神奈川県の横浜市の西公民館で、子供たちの心の発達と支援のあり方についてお話ししました。久しぶりに横浜駅界隈を歩きました。綱島の近くを電車が通る時、母と一緒に生活していたことを思い出し悲しくなりました。まだノスタルジアを感じるには時間がかかりそうです。先生方から、まだお会いした先生方から質問をいただき、こちらも勉強になりました。アンケートへのご協力もありがとうございました。御役に立てるようまたフィードバックいたします。

9月29−30日WPPSI-III 知能検査 講習会 おおよそ13年かかって刊行することができました。北は北海道から南は沖縄迄の2歳から7歳の子どもたちの個別の検査は、ものすごく時間がかかり、予備から本調査迄、子ども達からの資料を得ることが難しい時代になりました。先日は、台風が近づく中、120名の方が参加され、熱心に受講されました。2歳6ヶ月からできるということが強みです。解釈は大変ですが、お子さんの発達の様子を細かく見ることができ、非認知能力と合わせてしっかりアセスメントして、適切な対応に結びつけて行きたいですね。https://www.nichibun.co.jp/documents/download/2017WPPSI3.pdf

9月25日ー27日 日本心理学会が東北大学で開催されました。25日にソーシャルスキルトレーニングのチュートリアルを行いました50名ほどの大学関係者やプラクティショナーの方がいらしておりました。チュートリアルのやり方がよくわからなかったのですが、少なくとも楽しんでいただけたと思っています。別のやり方でされている方は情報交換できるといいですね。もう20年くらい小学校から大人まで対象に実施してきました。

9月15日−17日 慶應大学日吉キャンパスで教育心理学会が開催されます。自主シンポジウムとポスターで発表しました。ソーシャルエモーショナルラーニングとソーシャルスキルトレーニングについてです。どのような心理的資質が、どうすれば育てられるのかを解明することが大切です。

◎9月13日 富士市の児童館の職員の方に、「ソーシャルスキルトレーニング」について講義いたします。児童厚生員の皆さんは、日々様々な年齢の子供達と遊んだり、学んだり関わり合られています。いけないことをした時に注意をしても、言うことを聞かない。ということは往々にしてあります。一体どうしたら良いのか、戸惑いますね。そんな時にこんな関わりをしたら、といったコツをお伝えしました。

◎9月11日 保育所に、思いやりを育てるための絵本の読み聞かせ教育を実践します。かわいそう、ダメ、幸せ、嬉しい、そんな道徳的な気持ち(道徳的感情)を持てるように促す教育です。選んだ絵本は「にじいろのさかな」。読み枷をお願いしたのは、歌手でエッセイストの刀根麻理子さんでした。3歳、4歳、5歳に同じ本を読んで、子供達の表情や、反応の中で用いられる語彙を調べています。3歳でも、嫌な気持ち、4歳になるとかなり活発に、かわいそう、といいた言葉が。5歳になると、言葉を選ぶような様子が観察できました。

◎8月31日には、子ども駆け込み寺のボランティアに参加しました。この夏休みの終わりには、早く友達と会いたいとワクワクしている子供達もいれば、心が疲れきっていて、学校に行きたくない!と行けないんじゃないかと不安に思っている子供達もいます。ですから、2学期の始まりは、子どもたちの個人差が大きいことに教員は知っておくことが大事ですね。

実際に、駆け込んできた子供達は、少数でした。ですから、一人ずつゆっくり話を聞いて、今後のことを一緒に考えることができました。他方で、駆け込むこともできない、あるいはこんなところがあることも知らない子供達がたくさんいるのではないかという気持ちもあります。

とにかく、自分の弱いところや、言いたくてもいい出せないようなことを、言語化することは、はじめの第一歩です。ぜひ、親御さんだけでも良いので、こうした機会があったら、まずは話に言ってくださいい。

◎子供に英語を教えるための基礎知識(アルク)の中の、児童心理学を書きました。英語の教育を幼児から初めている子供達が増えました。教師は英語のプロですが、発達心理学については学んでいない先生がたくさんおられます。やはり、子供達のその年齢の特徴を知っていないと、子どものまずやる気を高めることができません。まずは、子供の発達的特徴を知ってこそ、うまく英語を教えることができると思います。そのための、内容です。

◎8月17日 「叱り方・甘えさせ方は、3歳・7歳・10歳で変える」(PHPのびのび子育て)で、「心の発達を知ってしなやかな子に」を執筆しました。

◎8月20日 田中教育研究所 幼児心理講演会をしました。

◎8月28日 静岡県道徳研修会で小学校を訪問しました。

◎8月30日 刊行の「情報モラル教育」という本の、道徳性の発達について書来ました。金子書房からです。どうして、人を傷つけてしまうのか、そもそも私たちのモラルはどのように発達するのか、について書きました。

◎8月7日(火)茨城県で講演いたしました。

◎8月10日(金)富山県で講演いたしました。

◎7月は25−28日まで国際学校心理学会(ISPA)が東京で開催されました。44カ国以上から500名ほどの参加者と、日本学校心理学会、日本学校心理士会の700名以上の参加者の計、1,000名以上ので多くの方々に参加していただきました。高校生はじめたくさんのボランティアと研究者仲間で準備をしてきましたが、無事閉会することができました。反省するべきことはたくさんありますが、多くの方々と交流ができ、また、優れた研究や実践、感銘を覚える体験やご示唆をいただき、また地に足をつけて地道に努力する意味を新たに意識することができました。レジリエンスが、スライビング、ストライビング、サバイビングに分けて考えることなど、新しい知恵を得ました。また、何もないからできないのではなく、ないからこそ、新しいものが創造できるという考え方も学ぶことができました。“Promoting Resilience for Children Toward Life-long Happiness”

The conference theme reflects the situation of all children, teachers and other professionals, recovering from difficulties stemming from natural disasters, personal issues, and more. After the Great East Japan Earthquake had occurred in 2011, Japanese school psychologists had much support by receiving relevant materials and having consultations from ISPA/NASP to help children recover from the disaster. ISPA 2018 will be held in Tokyo, Japan, to express our gratitude for all international help provided to Japan in that occasion. We also hope this is an opportunity for members of the helping professions to come and share their practice and academic findings.

Topics addressed during the conference will include:

Working with children who experience mental health issues

Supporting schools, families and children in times of crisis

Developing strategies to support children with learning difficulties

Helping schools to become safe and effective learning environments

Promoting inclusivity in diverse communities

Training psychologists and other professionals to become effective practitioners 

Supporting children and school personnel in recovery from school crisis

◎6月27日 桜木町の紅葉坂を上がった教育会館で、横浜市の養護教諭研究会に参加しました。横浜市内600名にのぼる養護教諭の先生がたが、学校をよくしようと日々努力されています。リフレーミング、ソーシャルスキル トレーニング、学校環境を温かい雰囲気にする、子供の発達を知ることの意義、などがポイントでした。

◎熊本県養護教諭研究会で、子どもの社会性と感情の発達について講演しました。しなやかさと優しさを育てるためにどうしたら良いのか、というテーマでした。勇壮で踏ん張っている熊本城の天守閣と、感謝の心を忘れないという加藤清正の言葉からも、すでにこの地域でこうした気持ちが沸き起こる土壌があると感じました。

◎6月6日の土曜日は、千葉県の総合教育センターに行きました。

休日開放事業 教育相談セミナーⅠ「感情の発達を学ぶ~感情の育ちを支えるために~」について。先生方だけでなく一般の方々と貴重な時間を共有しました。

◎5月25日に、鳥取県教育センターで養護教諭研修の講師で参りました。倉吉から電車で30分ほどの「浦安」という小さな駅に降り立ち、先生方とお会いしました。子どもの心の発達と支援のあり方、健やかな心を育む保健室経営ーソーシャルスキルを育てる関わりを通してについて実践しながら話しました。何か一つでもお役に立てていただけるよう頑張りました。

◎The 12th Anniversary Conference of the Asia-Pacific Network for Moral Education(APNME)が台湾で開催されました。2つの発表と司会をしました。アジアでは、まだSELの取り組みはなされていないことや、台湾では道徳のテキストや道徳の時間が設定されていないことを知りました。

・Social and Emotional Learning for Elementary School Students The 12th Anniversary Conference of the Asia-Pacific Network for Moral Education( Kaohsiung Normal University,Kaohsiung,TAIWAN) 2018/04/29 85.

・Social and Emotional Learning as Moral Education  The 12th Anniversary Conference of the Asia-Pacific Network for Moral Education 4/28. ( Kaohsiung Normal University,Kaohsiung,TAIWAN) 53.

◎「必携 生徒指導と教育相談ー生徒理解、キャリア教育、そして学校危機予防まで」が刊行されました!総勢25名で書き上げました。これ1冊あれば、この内容の最先端の知識が得られると自負します。

◎「ソーシャルスキルトレーニングの”これまで”と”これから”ー介入に予防に、そして教育へと」というタイトルで論文を書きました。2017年度日本学校心理士会年報代10号です。

◉「ウワサの保護者会」#426「折れない心」の再放送の機会をいただきました。

3/17(土) 21:30~21:54 ETV

3/22(木) 11:05~11:29 GTV ※関東地方を除く

3/24(土) 12:00~12:24 ETV

ぜひ、まだご覧でない方は見ていただいて、いろいろなご意見を寄せていただけると良いと思います。

◎道徳授業と「ソーシャルスキルトレーニング」

En-ichi 2018 No.329,3 ソーシャルスキルトレーニングについてのインタヴュー記事です。

◎3月23日 神戸の国際学会で「感情と共感性」についてシンポジウムを行いました。共感性が高い人が低い人よりも、各感情を強く受け止めている傾向が明らかになりました。

◎3月14日に、川越で家庭教育のプロパーの方と、子育てについての伝え方をお話ししました。みなさんベテランの方々ばかりでの、逆にパワーをいただきました。

◎3月11日に赤坂で、いじめ予防についていろいろな立場の方とパネルディスカッションをしました。ヒューマンラブエイドの代表で歌手の刀根さん、小学校校長で代表の仲野先生、弁護士で大学教員の今井さん、文部科学省の坪田さん、厚生労働省の鶴見さん、6人のフリートークです。短い時間でしたが、本音を引き出してもらいながら、いじめへの予防や支援の話ができました。

ーーーーいじめなどのトラブルの「免疫力」をつくるーーーー これに私は頑張りたいと思っています。

◎3月10日に、府中で子育てについて講演しました。1−14歳のお子様をもつ保護者に「親になる」ということ、なにがかかわりとして大事なコツか具体的に御伝えしました。

◎毎年、集まっていただいているソーシャルスキルトレーニングの研究会(ラプラスの会)は、今年は充電の年にしています。少し立ち止まって、今後のことを考えました。組織が具体的にどのように動けばよいのか具体的に考えて行くことが

◎3月2日が、相模原市で子どもの発達とかかわりかたについてお話ししました。子どもにどのようにかかわれば、親子にとって幸せなのか、子どもの人格形成にのぞましいのか、は誰でもが「?」になることです。実際にロールプレイをして考えてみました。

◎2月24日は青梅市に出かけます。幼児や小学生のお子さんがおられる保護者のかた、また関係者の方々に、発達心理学についてお話しました。どうすれば育児の不安や心配とうまく付き合っていけるのか、そのヒントやコツについて紹介しました。

日時:2月24日(土) 午後2時〜4時

会場:青梅市福祉センター集会室

対象:小学生以下の保護者、関心のある方

定員:先着40人(予約制)

◎2月20日は学童保育の指導員さん対象に子どもの発達とかかわり方についてお話します。放課後の異年齢の交流って、今の時代とても大切な時間です。対人関係だけでなく、学力の向上にとってもこの放課後時間の中身が、素晴らしい時間になるように考えました。

◎2月1日(木)に、静岡県人権教育指導者研修会に参加させていただきました。静岡は、静岡大学にいた頃からご縁があり、第二の故郷と言っても過言ではありません。子供が育ったところでもあります。その当時にお世話になった先生ともお話しする機会があり、ありがたい限りです。心理学での知見をもとに、どのように互いに理解しコミュニケーションをとる意義や楽しさを学ぶのかという、心の発達について、またそれと深くかかわる教育についてお話しましたが。少しでもお役に立てる情報をお伝えできていたら幸いです。帰りは、静岡駅で、沼津のお寿司をたらふく食べました。デリシャス!

 

「人前での叱り方・言い聞かせ方」(PHP研究所)

 

 

 マルマン「スケッチブック」『ワンディ』の応援

子どもに声をかけながら、一緒に描いたり、塗ったり、切ったり、貼ったりしてみてください。遊びながら親子で交わす楽しい会話が、子どもの豊かな感受性と 社会性を育みます。” というご評価をしました。(下は、二子玉川でのストアより)

 

「絵本で育てる思いやり」(野間教育研究所)、

 

「子どもに『10歳の壁』はあるか?」(光文社)

 

「子どもの感情表現ワークブック」(明石書店)です。

 

ほぼ同じ時期に刊行になりましたが、プロセスはそれぞれです。

 

「絵本で育てる思いやり」は思いやりにかんする理論と15年以上の実践の歩みです。

 

「子どもに10歳の壁はあるか?」は、10歳に焦点を当てつつも、子どもの視点に立って考えてみることを多くの大人に求めたい気持からまとめました。

 

そして、「子どもの感情表現ワークブック」は、子どもの感情の発達についての理論と具体的に育てるかかわりかたをワーク形式にまとめています。

 

いろいろ、感想やご意見をいただければ

勉強になりますので、よろしくお願いします。

 

 

 

7月4日(月)

アメリカ独立記念日です。

夜の9時から近くの公園で花火大会が催されました。どこの国でも同じですね。みんなぞろぞろ家から出て、空を仰ぎながら、「たまやー」とは言ってませんでしたが、美の祭典を楽しみました。

 

7月2日(土)

実は数日前まで、マンチェスター大学での学会に出かけていました。ロンドン大学でいじめ研究で有名なスミス先生とお話できたり、マンチェスターではシンポジウムの話題提供者となり、法政大での高校対象の取り組みについて話してきました。ここで私が吸収できたことは、やはり、自分の取り組みが本当に役立っているかを常に厳しく確かめる目と、まわりの人が

どのように受け止めているかという聴く耳を失わないことです。まだまだ修行途中なので、学ぶことが多いです。

 

さて、アカデミックな話題ではないのですが、ロンドンのホテルとマンチェスターのホテル事情について書かせてください。まず、ロンドンのホテルは、期待したせいもあるかもしれませんが狭く、トランクも開けることのできないスペースで、お負けにトイレがロックされていました。トイレのカギが壊れているので、部屋を変えてもらえますか?とお願いしたら、針金で鍵穴をコジコジとこじあけて「これで使えますよ!」と…。古いものを使えるまで使うということの大切さをかみしめたロンドンでした。

 

変わってマンチェスターに移動し、今度はどんな部屋だろうとそーっとドアを開けると、目の前に廊下が…。「なんだこれ?」と全開すると、なんと2LDKのマンションのような広さが、私ひとりに。同じくらいの値段だったのに、ロンドンとの違いにびっくりでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月4日(土)

今日は、珍しくというか、3月末からこちらに来ていますが、初めての本格的な雨の日です。午後はくもりだったので、久しぶりに自転車で遠出にチャレンジしようかと思いましたが、途中で雨粒が大きくなったので、すぐに

弱気になり、戻りました。こちらでは、バスの前に2台だけのせることができるのですが、のせるために、自分が自転車を持ち上げる自信がなく一度もためしたことがありません。だいたい、計画的にのせようとしてもすでに

2台のせてあると、のせられないので運で決まることでもあり、日本ではなかなか考えられないアイデアです。

 

その後、近くの喫茶店にへろへろとたどりつき、モカジャバのコーヒーで、心を癒して、おとなしく家にいる一日でした。先日、アメリカの人に、日本の無常やわびさびについて、説明しようともがいた経験をしましたが、天気によって人間は影響されていることも多いように感じます。

 

5月13日 

朝は曇っていても、昼になると、ピシッと音がするような青空が広がります。夏のような青空なのに空気は秋のように寒いことも多く、半そでの大学生もいる中で、カシミアの薄手のニットを着込んでいる自分を意識して、年のせいか…、と思ったりします。

昼は、大学の真ん中に位置する塔の近くにある、Unicersity Center(通称、U-cen)でご飯を食べることが多くなりました。さまざまなサラダを自分の好きなだけ選んでトレーにとれることと、毎日の日替わりのスープが見知らぬ名前で出ているので、チャレンジしたくなるからです。朝から、学校心理士のカンファランス、近くの小学校でのPower of Playというプログラムのミーティング、そして、博士課程の大学院生の研究会に出ると、かなり脳みそを動かした気分になります(英語脳に変えなければという意識がそうさせるのでしょう)。

5月21日から、同じカリフォルニア州のフレズノで開かれる研究集会に参加する予定です。PBS(Positive Behavior Support)の大事な研究会なので、しっかり学んで来ようと思います。また、帰ってきたら、情報を公開したいと思います。

5月6日

6日 サンタバーバラに来てから、1か月以上が過ぎました。

いまだ、1回も雨の日がなく、寒い日や霧のような日はありますが、穏やかな天気に恵まれています。今日は、UCSBの近くの

小学校で休み時間に行われているプログラムに参加しました。長い休み時間に、いじめなどのトラブルが起こりやすいということで、トレーニングを受けた学部生が子どもたちの遊びをときに構造化し、社会性を促すプログラムです。ここでは、女の子も男の子もサッカーとバスケットが人気があるようで、私も少し参加しましたが、日頃の運動不足がたたって、すぐ息が上がってしまいました。

 

<これまでのブログ>

3月28日から、カリフォルニア大学サンタバーバラ校に在外研究に来ています。3月11日の大地震の影響もあり、慌ただしいなかの渡米になりました。本当に、今回大きな被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。ここカリフォルニアでも、毎日日本の様子が取り上げられ、ストアなどでは多くの方々が、寄付箱で支援を募られています。

青い空、強い日差しのもと、キャンパスが海岸に続く、サンタバーバラ校の、Department of Counseling, Clinic, and School Psychologyに、研究室をいただき、来週から本格的に研究を始めようと思っています。

今週は、生活の立ち上げに必要な、住居の契約、テレビや電話、インターネットの開設、銀行口座の開設などに時間がかかり、ようやく最低限のことがわかりはじめてきたところです。新しい文化に、英語力の問題もあり、試行錯誤の毎日です(笑)。

今日も、いきなり、電話が使えなくなり、わけがわからないでいました。電話会社の人に来てもらって、わかったことは、電話器をつないでいたコンセントが日本から持ってきた延長コードで、それとの不具合で充電ができずに使えなくなったということでした。

新しい銀行のキャッシュカードもなぜかATMでお金を引き出すことができず、これも問い合わせたところ、システムのミスで、1日の引き出し金額の最高が「0ドル」にしてあったとのこと!!(それは、無理だ。)

という具合で、気長にいくことが必要そうです。

ですが、食べ物は、いろいろなマーケットが近いことと、ベトナム料理、中国料理、ハワイ料理の店があり、日本に近い食べ物が得られることがわかりました。驚いたのは、ハワイ料理で、「MUSUBI」と

あるのですが、おむすびのことで、すしのにぎりの形をしていて、それにバーベキューソースのチキンが乗っていて、乗りでまいてあります!(写真)これは、なかなかの味でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2月27日

もうすぐ、「絵本で育てる思いやり」という論文が完成です。子どもの思いやりを絵本で育てようと

思い立ってもう15年の年月が過ぎようとしています。本当に、心やさしくなる絵本にたくさんめぐりあいました。でも、このプログラムは、そうした絵本をただ読めばいいというのではありません。主人公だけではない、登場人物すべてに心を馳せて、いろいろな立場の人や動物の気持ちを想像し、そして行動できる力をはぐくんでいくプログラムを紹介しているのです。

なかなか、大人でも難しく、思いやっているようでも勝手なおしつけだったり、気がまわってなかったり、むつかしいことですが、人の気持ちにふれたとき、やはりうれしいので、子どもたちにも

互いに思いが通じるような経験をたくさん重ねてほしいですよね。もし、この本にご関心があれば

献本できるかもしれませんので、ご連絡ください(制限がありますので、確約はできません)。

 

2月19日

2月も半分を過ぎてしまいました。昨日は、長野県佐久にあります臼田高等学校に伺い、道徳教育実践研究事業の報告会に参加いたしました。http://www.nagano-c.ed.jp/usuda-hs/熱心な取り組みをされて2年、学校全体でソーシャルスキルトレーニングを取り入れていただいた経過報告と反省の会でした。

何が素晴らしいかといいますと、先生方のチームワークとチャレンジ精神、そして少しでも学校を良くしようという思いが一致団結しているところです。研究者側が指導案「案」をつくり、先生方が模擬授業をやってみて、改善案をつくり、それをまた大学側が確認していくというルーチンワークがうまくできあがったということが継続を導いてくれたと思います。来年度もまた、パワーアップして継続していきます!

ところで、私はHPは継続していきますが、4月から、カリフォルニア大学サンタバーバラ校で1年間在外研究となりました。苦労しましたが、VISAもとれ、4月からの住居も決まりつつあります。小さいころから洋画が大好きで、ハリウッドを訪れることに憧れていました。そのあこがれが、現実になったのは、大学3年のときでした。カリフォルニアのアゴウラでの1か月のホームステイでしたが、夢のような1か月だったことを思い出します。その後も、アメリカには仕事で何度か、そして1996-1997年は東海岸のボストンで10カ月を過ごしましたが、また、カリフォルニアで住むことができるのはうれしいです。

ジマーソン先生のもとで、いじめなどの予防教育や、感情のトレーニングを強化したソーシャルスキル教育や思いやり教育の構築にできるだけ時間を費やしたいと思います。

 

さて、3月5日は、VLF&SSTの研究会をしたいと思います。詳細は、お知らせのところにのせますので、何かありましたら、

ご連絡ください。

 

 

 

2月10日

 

2月の拡大研究会は、1週間後

15日(火) 18:30~20:30/ BT1104 です。

 

今回は法政心理学科1期生の江川くんと、OGの松島さんに仕事のお話をしていただきます。

 

★江川幸太郎さん:多摩総合精神保健福祉センター(都職員)

「精神科リハビリテーション探訪~精神障害者の自立って?~」

 

★松島明日香さん:東洋大学教務部経営学部教務課

「大学職員の仕事~教務課は何をしているのか~」

 

学部生,大学院生のみなさんにとって、貴重なお話が聞けると思います。是非、参加して下さい。

 

2月5日

The Social Networkの映画を観てきました。2003年の一人のハーバード大学生の悪ふざけからはじまった巨大な人のネットワークのお話。いろいろな人と親密になりたいという欲求は、人間の欲としてつきない。そして、今や、どこにいても、どんなときでも、まるで池に石を落しただけで、あらゆる方向に波紋が広がるようにネットがつくられる可能性を私たちはもてるようになったわけです。しかし、それとはうらはらに、現実の生活では、本当に身近な人とも心が交流できないこともあるわけで、「人」と「人」との心のディスタンスは横へと広がることはできても、心の奥に深く届けることが難しいことがさらに印象づけられました。リアルな生活の充実を、最近の若者は「リア充」というそうな。リアルとバーチャルの境が混沌としてきた今、どういうことを充足と感じるのか、…。ぜひ、見に行ってください。

2月2日

今年は、日めくりカレンダーをもらったので、それを朝一番にめくることをルーチンワークにしたいと思っています。ところが、それができたことが、ほほ1日もなく、常に、2,3日単位で忘れてしまっている状況で、、「おっと、また忘れている」という感じで、めくっています。

今日は、なんとか忘れずにめくったら、今日の格言は「水は逆さまに流れず」でした。

なるほど、無理はするなという意味か、いやはや、なるようになる、という意味かなどと受取りながら、スケジュール帳をみると、気づいていなかったのですが、ここにもその週の格言の英語バージョンが載っていました。今日は、Fascinate and be fascinated(魅せて魅せられよう)とありました。

よしっつ、今日は、無理なことをせず、魅力ということを念頭において働こう!!と思っているしだいですが、あーもう、仕事に出なければ…。

 

1月25日

最近、ちょっとパソコンの文字やスクロールを長時間見るのがきつくなってきましたが(笑)、どうしても、仕事にはPCが必要ですね。機器に弱い割には、新しい製品やめずらしいものに好奇心が強いので、「先生、使ってるんですね?!」と驚かれるのですが、すでにスマートフォンを使っています。iPhoneを使っているわけですが、今回すばる舎で出版していた「ウチの子、最近、手に負えない!」がiPhone、iPadで販売開始となりました。良かったら、ご一読ください。特に、子育てに自信をなくしている方や、これから楽しく育児したいと思っている方、拙著ながら元気が出るように書いています。

▼サイト(App Store)

http://itunes.apple.com/jp/app/id415447396?mt=8

さて、この4月から、在外研究の予定です。行き先などまた詳細は後日に書きたいと思いますが、

研究はもちろん続行します。昨年度から今年度にかけて、子どもたちの健康や適応を促すための開発および予防教育のシステムについて、たくさんの先生方と議論したり、情報を交換してきました。今年は、効果のあるアプローチのベースになるエビデンスとして、基礎的な研究を実施するとともに継続している実践をさらに実りあるものにしたいと思います。在外研究の機会を生かして、

海外の研究者から刺激を受けたいと思っています。

 

行事としては、

・1月24日は、修士課程の口頭発表会です。

・1月29日は、大学院の試験です。

 ・2月1-2日 卒論発表会

・2月15日 拡大研究会 (臨床の仕事や大学の事務の仕事について)

 

講師として、

1月26日 白鳩幼稚園にうかがいます。幼児の保護者のみなさんと交流できるのが楽しみです。

 2月4日 蓮根第二小学校にうかがいます。「学びあう心の育成」というテーマです。先生方とお会いするのが楽しみです。

さて、論文の紹介です。

 

2月には、「絵本で思いやりを育てる」といった題目で紀要が出版される予定です。

3月には、「中学生の部活動における顧問のリーダーシップが部活動満足感および学校適応に及ぼす影響について」が刊行される予定です。

 

カウンセリング研究 第42巻第4号 301-311

「攻撃行動が高い男子高校生に対する支援ーソーシャルスキルトレーニングとコンサルテーシ

ョンを中心に」が、掲載されました。法政大学大学院ライフスキル教育研究所の所員の原田恵

理子さんとの共著です。興味のある方は、ぜひ読んでください。

 

 

 

 

 

 

【報告事項】2010年の終わったことです。

 

7月2日 群馬県総合教育センターでの「特別支援教育コーディネーター指導者養成研

修」の講師をつとめました。テーマは、「ソーシャルスキルトレーニングの理論と実際」に

ついてです。小学校、中学校、高等学校の先生方にご協力いただいて、あらためてソー

シャルスキルについて考えました。センターの先生には、お世話になりました!

   

・6月21日から

家庭裁判所調査官要請課程合同研修に参加。「発達心理学」講義の2回が終わりました。

発達の視点を知ることによる「人間」観の広がり、さまざまな問題を抱える人の見立てと対応

の違いを話しました。さらに、社会性や道徳性の発達にかかわる有名理論、最近の理論を紹介

し、発達を促すためにどのような点を配慮したらよいかを考える視点になれば幸いです。

 

 ・6月20日 WPPSI-III標準化調査・テスターl研修会プログラム(予約した人のみ)

ご参加いただきましてありがとうございました。

 http://www.nichibun.co.jp/kobetsu/tester/wppsi_iii.htm

   70名以上の方が参加して、1日の研修を終えました。有意義なご質問もいただき、まだ時間

はかかりそうですが、子どもたちの発達をアセスメントするうえで役立つ検査を作成していき

たいと思います。

 

・6月17日 品川区教育委員会主催

平成22年度第1回家庭教育講演会 荏原文化センター・大ホール

「子どもと上手に向き合うには~親子のコミュニケーションスキルを育てる」

について講師をつとめました。子どもの理解のしかたについて、例をあげながら、

みなさんと一緒に考えながら、進めることができました。熱心に聴いていただいて

感謝しておりますが、少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

 

・「図で理解する発達ー新しい発達心理学への招待ー」(福村出版)が 4 月 15 日に発刊します!図、写真をふんだんに取り入れ、古典的な研究から最先端の研究までをそろえた素敵な本になったと自負いたします。

 

・「教育と医学」(慶応義塾大学出版会)で4月号で、下記について書きました。タイトルは、「話し下手な子どもの自己表現を支援する」-聞き上手を育て、し下手をなくそう」話すのが苦手だと感じる人は多いけど、聞くのが下手だと思う人は意外と少ないと思いませんか。みんなが聞き上手になれば、話すことに苦手意識を持つ人も減るのではという提案です。そして、「話す」「聞く」ではなく、「伝える」「聴く」のコミュニケーションをきずきませんか、という問いかけをしました。ぜひ、意見や感想をお聞かせください。

 

● 日本教育心理学会の自主シンポジウム企画が採択されました。

詳しくは「お知らせ」をご覧ください。

● 日本心理学会のワークショップで、タイトル「心理的健康教育・予防教育実施における学校のアセスメント」に、参加する予定です。詳細は、「お知らせ」をご覧ください。

 

 

 

● 年末最後のスマスマで、道徳が取り上げられました!

21 日(月)の 10:29 からフジテレビの「道徳×SMAP」に出演しました。

【 日本版 WPPSI-III 標準化調査・協力者募集のお知らせ】 

幼児用のウエクスラー検査である WPPSI (Wechsler Preschool and Primary Scale of Intelligence) の改訂版の標準化調査協力者を募集しています。

より良い検査をつくっていくためには、多くの方々のご協力が必要です。新しい調査の開発にかかわってみたい、あるいは、早く新しいWPPSIの検査を求められている方々の中で、ぜひご協力いただければ幸いです。検査の作成の過程で、子どもたちのさまざまな育ちを知ることができますし、検査それ自体の意義について学ぶことができるとも思います。

どうぞ、臨床心理士、臨床発達心理士など、臨床関係の資格をお持ちの方は、ご協力いただければ嬉しいです。具体的にご協力いただきたい募集要項、お申込み、お問合せについての詳細は、下記の日本文化科学社ホームページをご覧ください。

http://www.nichibun.co.jp/kobetsu/tester/wppsi_iii.html

どうぞよろしくお願いいたします。

 

【10 代を育てるソーシャルスキル教育の本を刊行】

みんなで協力して行ってきたソーシャルスキル教育の本が出版されました!北樹出版から、「10 代を育てるソーシャルスキル教育」です。みなさんと何年もかけてつくりあげてきただけに、感慨ひとしおです。興味のある方は、ぜひ読んでコメントをいただければと思います。自分の気持ちや考えを伝えるスキル、感情をコントロールするスキル、自尊心を育てるスキルなど、思春期に伸ばしてほしいソーシャルスキルについて指導案やそのまま使えるワークも載せています。

道徳×SMAPというタイトル:SMAPの草なぎ剛と香取慎吾の2人への道徳力テスト。様々なシチュエーションの中、道徳的判断を問う質問が投げかけられます。学術的な説明が時間の関係で十分に説明できていないので、後で、このサイトで説明できれば、と思っています。しかも、収録では、「ソーシャルスキル」として道徳的に断るという練習もしたのですが、放送では全カットでした。編集によって生き残るのはなかなか難しい世界なのだと経験できました。

 

★ 私が伝えたいことは、「思いやりがなにか」、「思いやれる行動をするにはどうすればよいか」という視点で、肝心なところは、やはり内面の「こころ」にあるのは、いうまでもありません。

 

★ 私が、担当したのは「公平ってなに」というテーマでしたが、分配的公正 (distributive justice) Damon, W. の理論をもとに説明しました。Piaget、Kohlbergの研究をもとに独自の研究で明らかにされた結果です。利己的な欲求から、絶対的平等を良しとする段階、そして、貢献度や能力などに応じる分配を公平とする分配、さらには、より多くの人の立場を考えて量的な妥協を考えながら分配される段階をへて、最終的には、さまざまな人の欲求や平等性を考えながら、必要性などの慈悲で倫理的な判断をくだせる思いやりの発達段階へと成長することが理想です。

「道徳性心理学」(北樹出版)、「幼児児童における分配の公正さの研究」(風間書房)をご一読ください。

 

● 「臨床心理学30章」 (日本文化科学社) が増刷されました

ここでは、「ソーシャルスキルトレーニングとサイコドラマ」「質問紙法」を書いています。学部生対象には、幅広く臨床心理学をとらえられると思います。

● 高校でのソーシャルスキル教育の公開授業への参加

長野県臼田高等学校でのソーシャルスキル教育の 6 セッションが先週、終了しました。公開授業 (「計画を立てるソーシャルスキル」) の後、今後の反省会も実施され、高等学校と大学の連携や、生徒さん達の参加へのモチベーションをさらに高め、どのようなセッションを組み立てていけばよいかなどの活発な話し合いもできました。高等学校でのこうしたソーシャルスキルの取り組みについて興味がある先生方は、また 2 月に研究会を開催しますので、ご参加ください。詳細がまた後日お知らせします。

 

● 別冊PHPの1月号「のびのび子育て:心の強い子、やさしい子」

「あなたの育て方は、子どもを強くする?弱くする?」のチェックテストを載せました! よかったら、どうぞ。心の強さ・やさしさの下位概念として、向社会性、楽観性、合理性、チャレンジ性の 4 つを取り上げてみました。

● 子どものトラブルをいっきに解決!絵本で育てるソーシャルスキル

保護者へのかかわり方ポイント付きの本を刊行 (明治図書)

「絵本」って、子どもたちを物語の世界にひきこむ魔法の力をもっているようですね。物語の中で、さまざまな登場人物とめぐり合いながら、いろいろな異なる視点に立って、問題解決や対人葛藤を考えていく力を育むことができるよう、詳しく指導案と解説、絵本の紹介を載せています。

さらには、保護者の方への、電話での対応など、具体的なソーシャルスキルも紹介しています。 

 ● 「児童心理 5 月号」 (金子書房) が刊行

特集として「感情表現の上手な子を育てる」です。その中で、「気持ちを上手に表現するためにーソーシャルスキル教育からー」を書きました。どのように気持ちを表現する能力や理解が発達していくのかについても説明しています。

お知らせ:ゴンザレス先生が、今年の7月来実してポジティヴ ビヘイベアー インターベンションという全米に広がりつつある教育介入法のセミナーをしてくれるそうです。もう少し詳細がわかりましたら、またお知らせしますね!

 

 

◎11月15日は中高一貫の学校に講師として、親子のコミュニケーションについて離しました。多様なことを学べるカリキュラムのもとに、先生方と保護者の皆様の雰囲気が温かくて、とても素敵な時間を過ごしました。

◎11月11−12日は、博多での乳幼児教育学会に参加しました。大学院生や卒業生との共同研究を発表しました。保護者向けのペアレントトレーニングや保育者むけの保護者対応のスキルなどの修得について成果を発表しました。保護者が、日々の暮らしの中で子どもと楽しんで生活して行けるように応援したいです。ゼミ生の発表は堂々としていて、赤ちゃんを抱いての奮闘ぶりでした。

今でも小学校低学年の子どもにとっては、ポケモンは大人気なことを甥の行動から知った。重いのに分厚いモンスター事典を持ち歩いて、寝るときには、こそっと枕の下にしのばせていた。「とられんように、枕の下にいれてん・・」という大事な秘密を大阪弁で教えてくれました。誰もとらないんだけどね。

 

 

◎11月4日は浜松教育センターで教員免許講習の講師にまいりました。先生方自身が仕事にやりがいをもち、子どもをやる気にさせ学校を楽しい場にされるために、発達心理の知識は役立つと思っています。自分がいるところを和やかで楽しくしたいとみんなが思えば少しずつ環境も変わって行き、子ども達の心も豊かになると信じています。

仕事前にもみなさんに宣言したとおり、帰り道、浜松が誇る「うな重」食しました。美味しい!!

◎10月30日は町田での乳幼児講座に行きました。子ども達をじっくり観察して、心の育ちを発見して楽しみましょうという趣旨です。乳幼児に焦点を当てて、頑張って子育てしている親御さんにエールを送るべく頑張りました。お母さん、お父さん頑張りましょう!

◎10月27日は、静岡県の由比で幼稚園で研修会です。幼稚園の先生方がお忙しいのに、仕事を終えて18時半から20時半まで聴いていただきました。静岡は私の故郷の一つではありますが、「みんな温かい」。子どものちょっとしたエピソードが遅めの夕飯のときにも話題に上がりました。子ども達の感情表現が豊かになり、大人が子ども達の気持ちをもっと汲み取りつつ、一方で、ちょっとしたことでへこたれない力を養うにはどうしたらよいか考えました。

◎10月7−9日の日本教育心理学会では、学会企画のシンポジウムで心理危機への予防について指定討論の機会をいただきました。また、ネットいじめの対策について自主シンポジウムの指定討論もしました。学会では、さまざまな人たちの研究を直接勉強できるので刺激になりました。また、夜はしっかり名古屋めしを堪能しました!

◎10月6日に、東京家庭裁判所の方で、10歳頃の学童期の子供達の発達についてアクティヴラーニングの方法でお伝えしました。少しでもお役に立てれば幸いです。

◎10月4日に小学校の先生方に向けて「ソーシャルスキルトレーニング」についてお話ししました。新たな覚えなければならない方法ではなく、すでに先生方がされている授業の中に、その構造が入っていること、但し、意識して構成することがより効果があることについて具体的にお話ししました。

◎9月29日に小学校での「温かい声かけのスキル」を2年生対象に実施しました。お友達が困っている時に、心配の声、励ましの声、共感の声をかけるにはどうしたら良いか考えました。大丈夫? 頑張ろう! すごいよ。といった声かけの大切さを説明し、モデルを見せ、ペアでリハーサルし、フィードバックをしました。その後、2週間の設定で、温かい声をかけたり、かけられたりしたら、壁に貼った掲示にシールを貼ったり、カラーボールをペットボトルに入れたりしています。日によっては127個も入ったりしているようです。クラスの雰囲気が温かくなることが期待されます。

◎人とのコミュニケーションは本当に難しいことですね。好意をもって接しているつもりでも、陰ではまったく違うことを考えている人もいます。互いに信頼しあうことは並大抵のことではないことが日頃の生活においてもわかります。しかし、個人的な情報を外部の人にたやすく書いてしまうことはモラルとして互いに傷つけるもとですね。どうすれば互いをよくわかりあえるのか、どの年齢でも難しい問題ですが、win-winの健康な関係が築けるよう努力したいと思います。

◎9月25日は、千葉県の家庭裁判所での仕事でした。今週新聞で、子どもの面会日に父親が子どもと無理心中してしまうという事件を知りました。親は子どもを自分で育てたいという気持ちはわかりますが、子どもがどういうことを考え、どのように感じており、どうやって一人立ちしていくのか、もっと知ってほしいとつくづく思います。

◎9月20−22日は、日本心理学会で自尊心をテーマに指定討論の役をいただきました。子どもたちが「自分はだめだ」と思わずに、「自分って結構イケルよね」と思えるようにどう支えるか!。自分を尊ぶ心は、他人と比較せずに得られるものなのかどうかが鍵です。他人と比較して競争だけに走るのはよろしくないでしょうが、他人の偉さを知ることが、自分のやれてることの発見につながる気もして、自他の区別の関連は難しいところです。関心のある先生方と、打ち上げもして、さんま丼、地鶏丼などを久留米で食することができました。雄大な筑後川を目にし、ブリヂストンの創始者石橋正二郎さんの人生を学ぶことができ、久留米絣の手触りを楽しめて、マインドフルネス的にも、充実した学会になりました。

◎9月16−17日は、筑波大学で学校心理学会に参加しました。特別講演の山口香さんの講演、おもしろかった!柔道のオリンピック経験者で、テレビでのコメンテーターもされ、以前の女子柔道の体罰事件においてもひるまず意見を言われていただけに、お話に芯がありました。それぞれのスポーツに心を育てる機が違うという視点は気がつかなかったです。たとえば、ゴルフはセルフジャッジが求められるということで、空振りを「練習スイング」とカウントするかどうかというオーセンティックな面を試されるとか、ラグビーのように前にゴールがあるのにかかわらず、パスは、自分の後ろに出さなければいけないなど、社会の縮図経験の練習になるなど、見方が秀逸でした!いずれにせよ、緊張する場に自ら自分の身を置き、自分の弱さと対峙して乗り越えて行くことが人生という言葉に、元気をもらいました。

◎9月15日は、町田の生活学習センターで子供の心理について話しました。小学生の保護者のための心理講座ということで、この頃の子ども達の心の発達がいかに興味深いかについて話しました。小学生はすごいなぁ、と感じることができると、子育てしていてもイライラしたり怒ってばっかりというよりは、育てがいや日々の生活に楽しさを感じること間違いなし、です。来月は、幼児の心理についてです。

◎9月5日は、中学校に思春期のコミュニケーションについて話ました。どうしても頑張りやのお母さんは、子どものためと思って先回りして食事をつくってやったり、塾の話しをしてやったりと先行投資。すると親は子どもが「うん、頑張る!」と反応してくれると期待しがち。子どもは、どんどん周りから早く早くと責められる感じで、良い返事をしないことが。すると、互いにイライラすることに。。。こういった状況をどう打開するか、という話しです。

◎8月23日(水)−25日(金)は、伊豆高原にゼミ合宿行いました。

学部生がしおりをつくったり、体育館でのゲームネタを考えてくれたり、懇親会の準備など、すべて一生懸命準備してくれました。大学院生が気遣ってアイスクリームをみんなの分用意してくれたり、4年生が声がけをしてくれるなど思いやりが随所にみられる合宿でした。卒業生も参加してくれて、ケガや事故なく、無事今年も楽しく充実して過ごせたので、ほっとしました。また、3日間お天気で、感謝です。

◎8月4日(金)は、全国養護教諭連絡協議会で「しなやかさとやさしさを育てる支援のあり方ー心の予防教育で免疫力を高めませんか」について話しました。浅草が会場でしたが、みなさん熱心に聞いてくださいました。免疫力アップのためのスキルもっと勉強しますね。

◎8月7日(月)−9日(水)は、大学院の集中講義で「学校カウンセリング演習」を講義、実習しました。院生のみんなの熱心な参加で、3日間いろいろなことを考えることができました。傾聴は難しいですが、大事にしたい姿勢ですね。

◎8月10日(木)は、滋賀県小•中学校等教育研究会特別支援教育部会研究発表会で、「相手の気持ちを理解することー共感的理解の発達を特別支援教育と道徳教育に活かすー」で、滋賀県甲西文化ホールに参りました。10年ぶりにまた招いてくださいました。本当にこのテーマは難しいことではありますが、理解することの大切さを心から信じることがまずは大事ですよね。

◎8月19(土)−20日(日)は、学校心理士会で、西宮市に行きました。cチーム学校の大切さとまた現実の難しさについて考えました。来年度都内で実施する国際学校心理学会の準備のための会議にも参加しました。情報交換会が六甲山で開催され、六甲おろしを久しぶりに聴きました😃

◎8月21日(月)は法政大学のオープンキャンパスでストレスからやる気を導き出す心理学について話します。キーワードは、レジリエンスでストレスを緩和しましょう!という模擬授業をしました。学科説明会の途中でスライドがフリーズしてちょっと残念ですが、法政大の心理学科の良さを!一生懸命伝えました。

◎「考え、議論する道徳科授業の新しいアプローチ」(明治図書)で「ソーシャルスキルトレーニング」を紹介しています。道徳、モラルが意味することと、社会性、ソーシャルが意味することは必ずしも同じではないかもしれません。しかし、いずれもよりよく生きることであり、対立するものではありません。より善く、より良く、より健康に生きるために、子ども達が意味することを理解し実際に行動にうつすことが今求められています。ソーシャルスキルトレーニングがその伝え方を提供するもので、先生方にとってわかりやすいやり方なのです。実践知につながるものです。

◎7月にマンチェスターで開催される国際学校心理学会(International School Psychologists Association)で、下記のシンポジウム案が採択されました。子どもに及ぼす大人の影響力についていろいろな切り口からディスカッションしました。

Promoting child development and learning from infancy to adolescence: Mothers’ and teachers’ belief, attitude, knowledge, behavior, and practice

 来年の7月(24)25−28日には、東京でこの大会を開催するので東京の良さや内容についてアピールしてきました。

◎7月31日(月)には、教員免許講習で、子どもの発達と支援について話します。

◎8月3日(木)は、「不登校の理解と支援」について神奈川県総合教育センターでの教育相談コーディネーター養成講座で話します。

◎6月29日(木),30日(金)は、広島県高等学校保健会総会に講師として参りました。「青年期のしなやかさとやさしさを育てるかかわり」というテーマで、ワークを交えてお話ししました。山と海に恵まれた町で、呉の方言がとても耳にやさしく、先生方と一緒にご飯を食べ短いながら素敵な時間を過ごしました。街中で、空襲の中でも九死に一生を得られた方の話しを聞いたりと、過去の先人から学ぶことの大切さを再認識しました。「いま、ここで」の心の鎮まりを大事にしつつも、刹那的でなく、また諦観しているわけでもない、前向きな穏やかさ、まったりさを大事にしたいです。

◎6月26日(月)は、伊東にある野間自由幼稚園に行きました。広大な芝生の真ん中に、白くて丸い大きな石が、美術館のアートのようにおかれています。子ども達の感情や社会性がどのように育つのか、同時に、親自身の不安やイライラをどのようにコントロールしていくかについて考えました。親の愛は大きく、心配だからこそセイフティネットを張ってやりたいものです。ですが、いつかは自力で生きて行くためには、子どもが抱えている気持ちにまず寄り添い、子どもができる解決方法を教えてやる立ち位置をみつけたいものです。

◎6月17日(土)流山市流山おおたかセンターで、「子どもの10歳の壁とは何か」について話しました。子ども達のことを本当に大切に考えて、居場所造りに一生懸命な方々ばかりでした。それぞれがやれることを情熱をもってやれるといろいろなことができますね。「思い」が育つプロセスにひとときでもかかわれることができて楽しかったです。これからの子育てを応援して行きたいと思います。

◎6月16日(金)伊東市立幼稚園教育研究会主催の「しなやかさと思いやりの心を育むために」の研修に出かけました。青空に恵まれ、車窓を通して青い海や砂浜を久しぶりにみることができました。幼稚園や小学校での具体的なかかわりについて御伝えしました。公立と私立の垣根を越えて、また市町村の垣根を垣根とせずに交流されている様子はすばらしいですね。温かな目で子どもや保護者を支援している園の先生方ばかりでした。帰りは、伊東自慢の金目鯛の煮付けを食して帰りました。つぎは、伊東の素晴らしい環境を経験したく、日帰り温泉チャレンジしたいと思います(笑)。

◎6月10日(土)、大阪医科大学LDセンターで、「感情をコントロールする力を身につけるには」ー感情を育む、感情を表現する、感情をコントロールするーについてお話しました。ワークショップ方式で3時間の時間帯でしたが、みなさん活発に意見を交換していただきました。指導や教育にあたる方々のアクティヴラーニングへの慣れが大事だと思いました。病院に位置されるセンターの存在意義がさらに大きくなるように願っています。

◎5月27日(土)府中市生涯学習センターでの家庭教育学級講座に参りました(府中市文化スポーツ部生涯学習課学習推進係)。「子どもの心の発達とかかわりかた~しなやかさとやさしさを育てる」というてテーマでした。子どもの発達の姿を知ってもらえると、子育ての日々の楽しみができ、また困った状況が実は人の成長の証しであることも実感できるということをみなさんで考えました。

◎5月12日 関東管区警察学校でソーシャルスキルの理論と実践について講師を勤めました。少年の立ち直りに少しでもお役に立てるよう努めました。

◎NHKのすくすく子育て、でコミュニケーション力のテーマで出演しました。ちょっと自分の画像を自分で見るのは無理ですが、話していることがお役に立てれば嬉しいです。子育ては悩みがつきまといますが、おおらかが一番ですよ。http://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2017/170408.html

◎3月25日(土)15時半から17時半まで、発達心理学会のラウンドテーブルで、「多様な道徳の育成ープログラム活用ー」を発表しました。道徳を身につけることは大切なことはだれでもわかっていること、しかし、どうのようにすれば身につけられるかという方法については、エビデンスをいまだ共有できていません。大学生を対象に絵本を活用した思いやりプログラム、自立支援施設での更正に役立つソーシャルスキルトレーニングの活用、プログラムまでいかなくても学校の環境への工夫や、思いやりのある教材の存在が道徳の教育の支えになること、などが話題になりました。

◎3月24日に、発達心理学の本が刊行されました。

発達心理学: シリーズ心理学と仕事5 北大路書房です。

一生涯を様々な角度から研究するのが発達心理学ですが、生涯発達を6つの時期に分けて概観しています。家庭裁判所調査官,看護師,保育士,小中高教員,キャリアカウンセラー,万引きGメンなど,多岐にわたった21の仕事で活躍する人々の「現場の声」も掲載しています。国家資格として「公認心理師」が定められ,心理学と仕事とのつながりに関心が高まっていますが、心理学を活かした仕事を目指す高校生・大学生・社会人,そして,進路指導や心理学教育に携わる教育関係者に向けて,多彩な心理学ワールドを紹介しています。

◎「子どもの発達に関する知識が育児ストレスに及ぼす影響」の論文がもうすぐ刊行されました。子育ての知識がどれくらいあれば育児ストレスが緩和するのか興味深い結果が得られています。

◎3月16日(木)は、東京学芸大学附属中学校で、子ども達の自信を高めるためにはどうしたらよいかワークショップを行いました。子ども達が学ぶ楽しさを知り、失敗や気力が萎える経験をしつつも、自分で決め、達成した喜びを知ることは大切なことですね。

◎3月8日(水)は、発達科学研究教育センターの発表会にコメンテーターとして参加しました。若手の研究者のアイデアを知る楽しい機会になりました。

◎3月7日は、NHK「すくすく子育て」の収録に参加しました。若いご両親が抱える子ども達のコミュニケーションについての問題にアドバイスする役でした。子育ては楽しくやりがいある一方で、途方もなく先の長いことに思いがちです。子どもの発達をしって焦ることなく、子どものリソース(資源)を支え伸ばしていく存在になってあげるといいと思いました。絵本を活用して、思いやりをそだてていくコツについても話しました。

◎3月4日は、毎年開催している研究会を今年も開催しました。自分たちの振り返りの機会であり、共に頑張ってられる仲間と交流できる機会でした。研究会の内容は、“対人関係にかかわるスキル”の理論と実践方法を学ぶことでした。中学校、高等学校の先生方のご発表、教育委員会からのご発表、どのご発表も創意と情熱を感じるお話でした。なかでも

大人側がチームとなる同僚性や組織の連携がやはり重要なキー概念に思いました。

主なトピックは、今年も盛りだくさんでした!

(1)学校現場でソーシャルスキルトレーニング(SST)を当たり前に活用するため−成果と課題

(2)支援ニーズの高い高校生に対するSSTの実践

(3)適応指導室での不登校児童生徒へのソーシャルスキル教育の実践

(4)SSTとレジリエンス、実践モデルの紹介

(5)“ハピネス”に必要なスキルと育てるコツを求めて

ー苦労はバネにできるか、負の感情からポジティヴな感情に変換できるか。ピンチをチャンスにできるには、何が必要なのか。ー

■◎毎日新聞の17面のくらしナビ ライフスタイルのところで、

「はなれていても」という遠距離家族のことについて、記事のインタヴューに答えました。独り暮らしをはじめる大学生へのエールを送りました。

■◎1月20日は、山梨県総合教育センターで、「しなやか心の育成フォーラム」で講師をつとめました。しなやかさとやさしさを感情のマネジメント、レジリエンス、ソーシャルスキルという視点から捉えなおした考え方や、感情のマネジメントの大切さについて、アクティブ•ラーニングをつかいながら、お伝えしました。実は、すでに教員の皆さんが知らずにやってこられた教授法には、このような意味があったことを理論的に裏付け、具体的な見えるかたちで理解していただきました。

■12月8日−11日、ボストンのハーバード大学教育学研究科で開催される道徳教育学会に参加し発表しました。1995−1996年に在外研究でいた懐かしい場所で発表できるとあって貴重な機会でした。子ども達の感情のリテラシ(表現、理解、マネジメントなど)と共感性がどのように発達するのかについて口頭発表しました。また、子どもが感情を表情にどのように表現できるかについて大学院生とポスター発表もしました。スーパーヴァイザーのハーバード大学のセルマン先生と久しぶりにお会いし、先生の棚に私が編集した日本の書籍が置かれていることを嬉しく思いました。また、ただいま翻訳させていただいている、博士論文でお世話になったスタンフォード大学のデイモン先生とコールビー先生にもお会いでき、本にサインしていただけました。帰り際、風邪をひいてしまいましたが、充実した学会でした。

■12月5日、東京新聞で分配の公平さの発達について取り上げていただきました。私たちが人とうまくかかわれないときの根源に「ずるい」「不公平だ」という感情や認識がまとわりついています。親の愛情をめぐって、食べ物の分配、機会の分配、権利の分配、役割の分配、給与のしくみ、…‥領土の分配、すべてが人と比較してしまい、自分を多くしたいという気持ちがかかわっています。けんかしないから同じがいいんだ、お互い様という互恵の気持ちが大事だ、貢献度や能力に応じるほうがいいだろう、いや必要としている人のことを考えてやろう、といった私たちの考え方がしだいに、ただ徒にずるいと憤る気持ちをコントロールして、意味のある公平さについての考えを熟成してくれるのです。

■12月3日、長野県高等学校教育研究総会•大会で、「高等学校におけるソーシャルスキルトレーニングと高校•大学における現在の教育課題」について話しました。しなやかさ、やさしさ、そして学力の向上のための具体的な方法について御伝えしました。皆さんとお話しできて勉強になりました。

■11月21日(月)町田市教育委員会の「幼児の保護者向け講座」に出かけました。「子育てのゆくえ」についてお母様方にお話しました。子育ては大変ですが、素敵な宝物を授かりいかに親になっていくか、やりがいを伝えたいです。不安ありきの子育てでなく、楽しく豊かな子育てができるよう、子育てのコツを考えました。

■11月18日(金)八王子市保•幼•小子育て連絡協議会に参加しました。

幼稚園と保育所と小学校、そして行政とが連携され伝統的にこうした研修会を催されているということで大切な試みだと思いました。「子どもの心の発達と大人のかかわり〜10歳の壁•中1ギャップを見据えながら」というタイトルで話しました。感情の表出が小学校4、5年で特徴のること、下駄箱の靴を揃えるという行動が道徳的な心を如何に育む種となるかなどの質問をいただきました。

■10月21日 三ヶ日地区教育研究発表会で、子どもの発達と支援のかかわりについて話しをしました。授業を見学させていただき1年生から6年生までの算数の授業をみました。子ども達の、指をまっすぐに立てて「はいっ」という声は、大学ではなかなか見られないので突き刺すような学びの喜びをあらためて感じることができました。「ラッキーボード」「輝きボード」のアイデアが勉強になりました!

■10月20日、仙台での第65回仙台市学校保健研究大会(主催:仙台市学校保健会・仙台市教育委員会)で感情とレジリエンスについて話しをしました。保健の考え方は、予防ということに焦点を当てられている皆さんなので、危機予防としてトラウマ予防や緩和にフォーカスした具体的な取り組みについて関心をもっていただけたのではないかと思います。

■10月7日から10日まで高松での日本教育心理学会でシンポジウムやポスター発表をしました。いじめ予防のエビデンスを積み重ねるため、精力的な若手研究者と一緒に仕事いたしました。今回の学会では、出会いも多く、いろいろな方と意気投合できる幸せを感じました。

■10月1日,2日に名古屋大学で開催される学校心理学会で発表します。

小林朋子(静岡大学)・海野義晃(静岡県教育委員会)・渡辺弥生(法政大学)・西山久子(福岡 教育大学大学院) 学校危機を想定したシミュレーション研修に関する研究(2)-いじめ自殺を想定して-

本研究は,市町教育委員会指導主事を対象として,いじめ自殺を想定した事例を用いたシミュレーシ ョン研修を行っており、研修では,事例を数回に分けて時系列に出していき,その状況に応じて対応を考え てもらうようにしました。研修の結果,いじめ自殺への対応に対する不安を軽減することができるという効果を得ました。

■10月7日から10日まで、日本教育心理学会が高松で開催されます。

今回は、「エビデンスに基づくいじめ予防教育」の開発に向けて—中学生•高校生•大学生•教師を対象とした調査結果からーという自主シンポジウムの指定等論者になります。また、「児童生徒のコミュニケーション•トラブルの予防に向けて(3)ーSSTによるいじめの抑制に関する効果の検討ー」を発表します。最近は、いろいろなプログラムが開発されてきていて切磋琢磨して日本のいじめを予防していきたい!ですね。

■9月11日

ワークショップに参加しました。

SEL(社会性と情動の学習)に生かす認知行動療法(CBT)のスキル 主催 日本SEL研究会

日 時 :平成28年9月11日(日)午後13:00~17:00

場 所 :早稲田大学 早稲田キャンパス16号館107教室

南谷 則子(千葉大学;認知行動療法士、スクールカウンセラー)

「親支援プログラムから学ぶCBTスキル」

山本 利恵(大阪大学連合大学院小児発達学、発達心理士)

「オーストラリアのSELプログラム:レジリエンスを育む

YOU CAN DO IT」

お二人の実践から学ぶところがたくさんありました。エビデンスも紹介していただき、各プログラムの特徴を知ることができました。

■8月26日(金)

山形大学で行われる日本カウンセリング学会で、学校危機の予防で活用できるソーシャルスキルトレーニングのワークショップを開催しました。熱心な受講者の方ばかりで、私にとっても実りある研修会になりました。

■8月22日は、大学でのオープンキャンパスで模擬授業を実施しました。台風直撃の雨嵐のなかの授業でしたが、法政心理学科に関心を強くもっていただいている高校生や保護者の方々に集まっていただきました。未来のことを考えて情報を得ようという真摯な姿をみて、あらためて大学のメンバーとして身の引き締まる思いでしたし、オンキャンの準備にたくさんの学生がボランティアとして頑張っている様子をみることができました。

■8月10日から12日の3日間は、大学院の集中授業「学校カウンセリング演習」を行いました。個別支援、クラス支援、スクール支援の観点からカウンセリングの必要性や支援のあり方について講義しました。特別ゲストに中学校の先生をお招きし、取り組まれている実践についてもお話いただきました。

■8月9日に静岡市で人権教育についてワークショップを実施します。人権ファシリテーターを養成する講座です。たくさんの方々が集まられ、熱心に聴いてくださいました。さまざまな人の視点や感情を理解できるワークを取入れて、現場でできそうで、やれそうなプログラムを紹介しました。ぜひ、活用していただけると嬉しいです。

■8月5日(金)に盛岡市での岩手県学校保健研究会でいじめ予防について話しをしました。できそうで、やれそうなことから、まずは大人が自分の働く学校に誇りをもちポジティヴに思えるかが重要なことを確認しました。新緑が美しく、さんさ踊りの祭りの活気を感じました。

■8月2日(火)長野県上田市の発達相談センターで「幼児期から思春期までの子どもの発達と支援のコツ―しなやかさとやさしさを育てるため」について講演しました。みなさんとお話する時間があり、いろいろな意見を交換することができました。提案していたプログラムの効果があったとお聴きし、嬉しかったです。真田幸村が大河ドラマで取り上げられていて、できれば上田城後を散歩したかったですが、思い残しはつぎへのチャンスにつながりますから。

■7月19から25日まで International School Psychologists association(ISPA)に参加しました。今年はアムステルダムで開催されます。

20日は、リーダ—会議に参加。午後はレジリエンス(立ち直る力)を育てるプログラムを学びにワークショップに参加。21日は今後の日本の学校心理についてミーティングがあります。それを受けて22日にはプレジデントのシェーン先生とミーティング。最終日は学校危機予防のためにどのようなことができるのか海外のスクールサイコロジストとともに考えました。福岡教育大学の西山先生、お茶の水女子大学の伊藤亜矢子先生、さらにオランダで危機予防のスペシャリストのOlandaさんとシンポジウムをしました。私は、法政大学のゼミで編み出したソーシャルエモーショナルラーニングを紹介するとともに、感情教育について少提案しました。

Promoting School Crisis Prevention for Safe and Positive School Counselor/Teacher Training and Psycho-educational program Development.  International School Psychologists Association (Amsterdam)

■7月25日から29日まで 国際心理学会(横浜)でシンポジウム

東アジアでの学校危機予防の介入について、福岡教育大学の西山先生と、香港からのゲストスピーカーのレイモンドチャン先生と一緒にシンポジウムをします。ここでは、上記の内容にくわえて、子どもを理解するためのアセスメントのあり方を考えました。

29日の8時半から10時

•Designing School Crisis Prevention in East Asia.  Nishimura and Chan  International Congress of Psychology in Yokohama.

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Thematic Session

TS29-10 Educational and School Psychology

Friday, July 29, 08:30 – 10:00

Exhibition Hall E206

Designing School Crisis Prevention in East Asia

Organizer: Nishiyama, Hisako (Japan)

Difference in Recognition of School Crisis Prevention

by Positions, School Levels and Domains

Nishiyama, Hisako B (Japan)

The effect of a regional drug prevention project in Hong Kong

Mow Chiu Raymond, Chan (Hong Kong)

Designing School Crisis Prevention in East Asia:

Assessment and intervention for preventing bullying in Japanese schools

Watanabe, Yayoi (Japan)

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7月26日は博士3年生の藤野さんと社浦さんは下記のポスター発表をします。

Tuesday, July 26, 13:30 – 14:30 

Exhibition Hall Poster2 Emotion

PS26P-02-18 The effects of modeling on acquiring social and emotional skills for elementary school students 

Shaura, Ryuta (Japan); Watanabe, Yayoi

PS26P-02-20 Emotional Intensity in elementary school children

Fujino, Saori (Japan)

7月28日 10:30~11:30からは、東京情報大学の原田恵理子先生と私が、PS28A-09-22

Social skills training including education

on information technology ethics

のポスター発表を。

■7月15日(金)に東京都立の高等学校の生徒のみなさんに、立ち直る力、レジリエンスとはどんな力だろう、そして、どうやったらこの力を伸ばせるのかについて説明してきました。心理学でわかっているところをお伝えし、生徒のみなさんが「なるほど、やれる!」と思えるよう頑張りましたが、

600人の高校生の心をつかんで伝えることの難しさを体験しました。

映像から入るとよかったかもしれませんが、少しでも役に立てれば嬉しいです。

■7月3日(日)は、名古屋で「思春期の子どもの心とからだ健康セミナー」を実施しました。名古屋会議室プライムセントラルタワーで実施しました。小学校から高校までに勤めておられる先生方と、いろいろなワークをしました。少人数でのワークショップは、個々人の意見が聞けることやいくつもアクティヴラーニングができるので、楽しいです。

■7月2日(土) 大阪の天満研修センターで、養護教諭の先生方と思春期の危険行動(飲酒など)の予防と対策について研修しました。

子どもの発達や行動の理解をペアワークを中心に実施し、感情教育を感情メーターとリフレーミング、レジリエンス実践などのワークを行いました。最後は、自尊心を向上するためのソーシャルスキルトレーニングをグループで考えてもらいました。どれか実際に使ってみてください。大阪はやっぱりええなー。

■6月24日(金)は、平成28年度静岡県国公立幼稚園•子ども園PTA連絡協議会の『育てようと心とからだ』の大きなテーマのもとに参加してきました(静岡県男女共同参画センターあざれあ 250名)。私のテーマは、「”やさしさ”と”しなやかさ”を育むためにー子どもの社会性や感情の発達に基づいて」としました。園長先生方とPTAの方々が連携しようという目的のもと毎年開催されている研修会で、みなさんの子ども達を思う強い気持ちを感じました。ひな壇式の会場は、ワークが難しいですが、ペアやトリオになっていただいて、ロールプレイや意見の交換など積極的に協力していただきました。何かしら一助になれば幸いです。人が互いに連携すするときに大事なことは、相手に「関心」を向けられるかどうかです。対立しようとも、葛藤しようとも、互いに注意や関心をもつこと(コミットメント)があれば、自ずと連携ができる道筋はできると思います。

■6月18日(土)の筑波大学で開催される感情心理学会のシンポジウムに話題提供者として参加しました。テーマは、「子どもとのコミュニケーションと感情育成―感情研究のさらなる応用に向けて―」です。私の発表テーマは「感情リテラシーの発達をベースにした感情教育の具体的な実践」と子どもの発達段階に沿った感情の理解や表出の仕方を踏まえた上で、具体的な実践方法について紹介しました。ご一緒した大河原先生や山本晃先生のご発表はとても勉強になり、中村真先生からの指定討論からいただいた観点について多くの示唆を受けました。遠藤寛子先生の心遣いに感謝いたします。

■柏市教育委員会の研修を6月4日の土曜日に実施します。いじめ予防対策について、ワークショップ形式で実施します。具体的にどのようなことをすればよいかお伝えしました。会場には、法政大学大学院のかっての卒業生もいて、立派に教員になって働かれていることを知りました。嬉しい出会いでした。

■東京は、5月28日(土)「思春期の子どもの心とからだ健康セミナー」をワークショップ形式で実施しました。

■ 5月15日に、法政大学文学部心理学会総会(10周年大同窓会)が開催しました。300名以上の卒業生、在校生が集まりました。大盛会でした。既成の概念にとらわれず、どんどん同窓会を盛り上げていってほしいです。

■北海道大学で開催された第27回大会に参加してきました(4月29日から5月1日)。発表内容は、3件でした。厳しい寒さの中の発表でしたが、いろいろと意見をいただけて、有意義な時間になりました。

児童期における友人関係の感情表出とソーシャルスキルとの関連(田代琴美と)

現代高校生の思いやりの能力は向上しているかー役割取得能力の視点からー

(原田恵理子と)

児童期における感情リテラシーの発達と共感との関連(本村祐里佳と)

◎11月3日は、日本学校心理学会第52回研修会でした。「子どもの10歳の壁とは何かー支援するための発達の理解ー」について筑波大学の東京キャンパスで話しました。学校心理士のみなさんにはぜひ子どもの発達心理に関心をもっていただきたいです。ポイントは、成長するほど子どもは悩む!ということです。

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■J-WAVEラジオで、津田塾大の教授萱野稔人さんのBREAKTHROUGHの番組で、 「早期教育の必要性:10歳の壁とは何か?」というテーマでGUESTスピーカーをしました。六本木ヒルズの33階の景色はすばらしかったです。うまく伝わったかどうかわかりませんが、子育てを楽しんでもらいたいというメッセージを送りました。

■3月12日から20日海外研修

ネブラスカ大学オマハ校で、Faculty Developmentの海外研修を受けました。いかに、生徒が学びを意識し学ぶという活動に目覚めさせるような授業をしていくかについてあらためて意識する良い機会を得る事ができました。実際に授業をやってみてビデオで再度自分の姿をチェックするのはなかなか抵抗があるものですが、さらなるチェンジをこわがらず改善していくためには必要なことかもしれないですね。

■3月5日に毎年カジュアルにしている研究会を今年も開催しました。

<対人関係にかかわるスキル”を学ぶ会>

理論と実践方法を学び教育に支援にいかに活用するかを考える!

日程:2016年3月5日(土)

午前の部 発表(11:00~12:40) (発表者の敬称略)

11:00~12:00 小学校でのいじめ予防を意図したソーシャルスキルトレーニングの実践と成果報告 法政大学大学院生の高橋あいさんと日下拓真くんが、足立区の小学校での取り組みをビデオや指導案を詳しく紹介してわかりやすく説明しました。3つのカテゴリーに分けてのアセスメント、ゲーム型の社会性と感情のアセスメントの結果から成果を報告しました。

12:00~12:40 児童自立支援施設におけるソーシャルスキルトレーニングの可能性 香川県立斯道学園男子寮長の藤原 誠先生から、少年達の自分を客観的にみる目が育っていく様子を事例を通して伝えていただきました。ソーシャルスキルトレーニングの個別の取り組みについても詳しく紹介していただきました。

午後の部 ワークショップと発表(13:10~17:00)

13:10~13:50 学校危機予防の研修のあり方(+ポジティヴ感情に焦点を当てた実践) 静岡大学の小林朋子先生より、死亡事故が起きた場合の具体的な介入の方法と、実際にどのように予防して行ったら良いのかについて教えていただきました。

13:50~15:00グループワーク テーマ:イエール大学で用いられている感情教育のツールとその活用について法政大学大学院の藤野沙織さんと社浦竜太さんからワークショップを通して詳しい説明がありました。

15:00~15:30 療育におけるペアレントトレーニングの実践報 LITALICO総合幼児教室に勤める大川真知子先生から、親向けのソーシャルスキルトレーニングの内容と成果についての話しがありました。

15:30~16:10 ネットの問題とSNSのスキルの獲得,ネットモラル教育

東京情報大学の原田恵理子先生から、情報教育を含めたモラル教育の必要性が強調されました。

16:10~16:50  ソーシャルエモーショナルラーニングの活用と効果 法政大学の渡辺より、感覚を育て、注意の機能を強化していく必要性について説明しました。

■3月24日修了式/卒業式

社会に出て失敗することを恐れず、失敗して反省はすれども、元気よくまた立ち上がるレジリエンスを育ててほしいという話しをしました。4つの筋肉(マッスル):I am,I like, I can, Ihaveの視点から自分の素敵なところを見出して伸ばしていってほしいです。卒業おめでとう!

■3月3日は、ワコール本社で、10歳の女の子の心理について話しをしました。ワコールさんも、興味深いデータをたくさん持っておられ、10歳から11歳の親子関係、友達関係、身体の変化などがよくわかりました。

母と娘の関係がよりよいものになるようにするには、何が必要かを考える機会を得ました。

■3月2日は、埼玉少年友の会の研修で、浦和に行きました。

「子どもの10歳の壁とは何か」について、心理学で明らかになっていることをお話し、ご意見をいただきました。10歳前後の子ども達だけでなく、子どもの発達を知っていただくと人間のさまざまな能力がみえてきてかかわっていくことのやりがいが増すと思います。(浦和のパルコの上階は図書館やコミュニティになっており、ぜいたくな空間があって気に入りました。また、座りたいソファや椅子があり、美術品がかけられていて、居心地を考えようとしたことが伝わりました。)

■2月20日は、幼児教室Leafジュニア教室の皆さんに、子どもの発達と支援のあり方を話しに行きました。若々しいスタッフの皆様が具体的な問題意識をもって参加されていて、こちらもお役に立てるようフットワークをよくしていたいなと実感しました。

■2月9日からのNational Association of School Psychologistsに参加し、社会性と感情の発達を促す実践教育を中心に学びました。また、学校危機予防のフレームワークで有名なPREPaREのTrainin of TrainersのWS2であるCrisis Intervention & Recoveryの研修をようやく習得しました。昨年は、2日目に帰国しなければならなかったのですが、今年再度チャレンジし無事修了証をいただきました。学校危機をどのように予防し、危機が生じたときに対応し、また回復に向けてとるべき態度や具体的な考え方、行動について学びました。大事なことは、できる人に任せず、誰でも担当でき、担当した人がかならずこなせるような具体的な枠組みをつくることが大切に思いました。日本でも、同じ気持ちをもつ研究者や先生方と取り組んで行きたいと思います。

■1月29日(金) 13時半から16時半。山梨県立文学館で、「しなやかな心の育成フォーラム」で話しました。心が折れる、という体験を、だれでも人生にはたびたび味わうかもしれません。でも、ポキポキたやすく折れてしまったり、折れたままもとにもどれないようでは、さらに困った事態をよんでしまうことに。ストレスがあっても、七転び八起きのように、戻れるためには、どうすればよいのでしょうか。みなで「しなやかな心」について考え、子ども達とのかかわりかたを考えます。

■1月16日(土)14時から16時。青梅市民会館で、「子どもはいったい何を考えてるの?ー子どもの気持ちに寄り添うハッピーな子育て」というタイトルで話しをしました。児童期の子ども達の発達のおもしろさ、トラブルが多くなるのも成長の記し。子どもの反応にベストをもとめず、子どもが何を求めているのかイライラしないで、余裕をもって親の方がかかわれるようになると、子どもはきっと降参しし、頼りにしてくれるようになります。

■12月19日(土) に、浜松市教育会館で「子どもの気持ちや発達に寄り添った支援のあり方」をテーマに、西部の行政や学校の管理職の先生方と勉強しました。学校の「雰囲気」を明るく、前向きになることをとらえ、教職員自らが楽しい居心地の良い場所をつくることが、子ども達にとっても望ましいことや、子ども達の問題を性格のせいにしないで、知らないからできない、というシンプルな受け止め方をしたいこと。それによって、よりかみくだいた具体的な教え方ができること、幸せという感情をもてるよう感情教育を導入していく意義などについて話しました。少しでもお役に立てたなら幸せです。

■12月3日(木)に、いじめ予防プログラムのポストプログラムとして、ゲーム型社会的情動アセスメントZOO_U JAPANを小学校4年生に実施しました。2回目なのでスムーズにできました。

うちのゼミ全員総力を上げて、計画したソーシャルスキルトレーニングを小学校でのいじめ予防プログラムとして導入しています。第1回めの「聴くスキル」に続いて、第2回目は「あたたかい言葉をかけるスキル」です。小学校4年生はてれくさそうでしたが、お友達のいいところをいっぱい探し出し、声に出す事ができました。自分と比較して、よいところが探せない人もみかけられ、比較しないで、各人の素敵なところを見つけることが意外と簡単でないこともわかりました。ほめる言葉が少ないことも背景にあると考えられ、26日は「思いやりの気持ちと行動のスキル」の予定です。

■11月12日の木曜日、第2回め実施しました。

■11月30日に、東京韓国学校で、保護者の方を対象に、子どもの10才の壁"とは何か?に関する内容で話しました。生徒の成長と共に保護者も一緒に成長するためにどのようなことが大切かをお話ししました。子どもの発達を知ることで気持ちに寄り添える可能性ができること、また、親自身の気持ちのコントロールや対応のしかたこそが子どもに影響を与えることなどを一緒に考えることができました。校長先生やゼミの卒業生と一緒に講演のあとは、美味しい韓国料理を御ちそうになりました。

■11月28日は、日本乳幼児教育学会で大学院生と、保育士のソーシャルスキルとレジリエンスとの関係について発表してきました。ベテランの保育士の方が、新人の保育士よりもいずれも得点が高いことが明らかになりました。したがって、今後いかにベテランの保育士が、新人に自分たちが獲得してきたソーシャルスキルやレジリエンスを伝えていくかについて考えていくことが望まれます。ベテランが名人芸のようにならず、若い人にスキルを伝えて行けるようなプログラムが、保育士養成のプロセスに導入されるべきでしょう。その一つとして、ソーシャルスキルトレーニングが役立つ可能性が大です。

■11月26日に、小学校でのいじめ予防プログラム第3回セッションを実施しました。小学校4年生を対象に、「上手に気持ちを伝えるスキル」を教えます。相手の気持ちを思いやり、自分の気持ちを伝えるだけでなく、相手に役立つ提案ができるまでを伝えられるといいなぁ、と思っています。

■11月20日に「悩むわが子に元気を与えるコツ」をテーマに、思春期のお子様をもつ親御さんへ、思春期の特徴と子どもに元気を与えるコツについてお話しました。玉川総合支所健康づくり課でお世話になりました。思春期は、難しい時期と構えてしまいますが、悩みが多くなるのは、発達している証なのです。今迄問題と思わなかったことが、葛藤することになるのは、その背景にあることをいろいろ想像できるようになるからです。気持ちに寄り添う関わりができると、小学生よりも成長してることをかみしめることができます。

■1月16日 青梅市教育委員会主催とNPO法人青梅こども未来共催で、「子どもはいったい何を考えているの?〜子どもの気持ちに寄り添うハッピーな子育て〜」をテーマに講演します。

■ABCラジオが11・8戦後70年特別ドラマ放送

父親の戦争体験が、戦後70年特別ドラマ「南号作戦最後の輸送船 東城丸」が11月8日午後9時に放送となりました。南号作戦とは、大平戦争末期、シンガポールから日本へ粗末なタンカーでガソリンを運ぶ「生き抜く使命を持った特攻」で、多くの民間人が携わり命を落とした事実があります。この輸送作戦に18歳で従事し、航海の様子を手記にしていた父親の渡辺豊彦の取材をもとに制作されました。出演は波岡一喜、和田正人、名高達男のほか、津川雅彦も特別出演。ナレーターは山本陽子さんです。良かったら、多くの方に聴いていただいていたなら幸せです。

■11月16日に「 ライラと不安がなくなるハッピ-な子育ての秘訣 」をテーマに、巣鴨にある幼稚園で講演いたしました。親御さん対象です。まずは、親御さん自身が自分の気持ちをうまく調整できるようコツをお伝えしようと思いました。ここの幼稚園は園長先生が、本当に丁寧に親御さんの相談や話しを聴いてくださる幼稚園です。それでも、子育ては悩みがつきないもの。子どもの心の発達のおもしろさ、かかわるときのコツ、親御さん自身の気持ちのコントロールのしかたなどについてお伝えしました。

■11月2日の月曜日、15時から大阪弁護士会館で、子どもの感情や社会性はどのように育まれていくか〜発達段階に応じた法教育の実現に向けて、の研修会に講師で参加しました。子どもの発達に寄り添うかかわりかたについて話す予定です。弁護士の皆さんが、正義や公正などを小学生から高校生までを対象に法教育をされるとのこと。子どもの発達を理解して、抽象的な概念をどのように実感できるように理解できるように説明すればよいか、また、授業の技術としてどのような工夫ができるかについて話しました。少しでもお役に立てれば幸いです。また、特別支援の子ども達にも法教育の可能性が多分にあることを学びました。

■新教科 「道徳はこうしたら面白い」(図書文化)の、第1章の「新教科「道徳」で活かせるソーシャルスキルトレーニング」を執筆しました。道徳が教科になることには異論が多いかもしれませんが、とにかく道徳を子どもに教えることは、自分が生きていくこと、他人と共存していくこと、自然や命を大切にすることを教えることであり、大切なことです。お仕着せの内容ではなく、子どもが道徳を学ぶことに関心をもち、主体的に考えて行けるように導く時間にしましょう。子どもに教えるアプローチとして、効果の検証されているソーシャルスキルトレーニングや思いやりを育てるVLF実践を活用してみてください。

■法政大学文学部紀要第71号に、「児童期における対人葛藤場面での対人交渉方略と対人文脈—友人、親、教師との関係からー」が掲載されました。関心のある方には抜き刷りをお送りします。子どもが友達とやりとりするうえで抱く葛藤場面において、どのような解決方法をもっているかを横断的に検討したものです。また友達との約束が、もし先生や親の約束と重なったら。。どっちを優先するかなど、児童期の対人文脈の影響についても示唆できる知見が述べられています。

■10月23日に、香川県の児童自立支援施設で、職員のみなさんと子ども達の発達やソーシャルスキルトレーニングについて考えました。自立支援の名前のように、私たちはどのような環境で育とうとも、やがては社会に出て自立できることが期待されています。自立とは孤独ではなく、他者の助けをかりながらも、自分でやっていこうとする意欲をもち、やれるスキルを獲得していくことからはじまります。そのうえで、自分も誰かの支えになれるという効力感をもつことができれば、幸せな気持ちも感じられるようになるでしょう。どのように自立支援ができるか、その一助になる可能性のある対応についてお伝えし、質疑応答に時間をいただきました。○効果をなんらかのデータからも読み取ることによって、職員の意欲につながること。○一つの目標がいくつものスキルから成り立つ場合があるので、それをシンプルに考えること、○個別、クラス、スクール全体の視点から並行してアプローチができること、○ペアレントトレーニングも入れていける可能性があること、○感情教育の必要性、などを共有いたしました。私も学ぶことが多く、お役に立てるようよりいっそう支援の具体的な方法について考えて行きたいと思います。

■10月9日は、千寿青葉中・千寿桜小・千寿双葉小開かれた学校づくり協議会 講演会で「いじめ予防の心構え」~思いやりやソーシャルスキルを育てる~ について話しました。いじめはなくならない、などと悠長に対岸でつぶやくのはやめて、なくすことができると行動することが大事だと思います。親御さんの不安よくわかります。不安ではなく、子ども達の発達を知っていただいて希望のある子育てをしていただきたいです。いじめの早期介入(リスクマネジメント)や、いじめへの対応(クライシスマネジメント)は大事ですが、なによりも、学校と本当に連携して子どもがあたたかいと感じられるコミュニティを現実にしていく予防や、子ども達のソーシャルスキル、思いやり、感情のマネジメント能力を向上させるエンパワーメントを養っていくことが大事です。

■9月27日は、子どものためのあいちAAC研究所主催(名古屋)で「子どものソーシャルスキルと健やかな感情を育む」のワークショップを実施しました。これは、ここ数年毎年お世話になっていますが、午前と午後の長時間なので、理論だけでなく実践も交えますので、皆さんとわきあいあいでアイデアをシェアできました。先月、イェール大学の学長のピーターサーロベイ先生ともお会いでき、感情知能センターのスタッフの方々から新しいアプローチを学び、勉強したことも少し御伝えできたと思います。

■9月22日23日は、日本心理学会第79回大会(名古屋)で、「学校危機を予防するための支援体制づくり」についてシンポジウムを行いました。とにかく少しでも、学校危機を減らしたい! という話題提供者の熱意から、シンポジウムを企画しました。教師による危機意識の温度差について、学校内で起きたさまざまな危機から、どのように予防して行ったら良いかの具体案の提供。また、それをもとに構内研究でシナリオを用いたシミュレーション型の研修の実施、そして、こうした一連の予防策や支援策をどのようなフレームワークやカリキュラムのもとでやったらよいかについて話し合いました。

また、ポスターでは、教職の授業のなかで、まずソーシャルスキルトレーニングを導入し、未来の教員のソーシャルスキルを育成するだけでなく授業でソーシャルスキルトレーニングを実施できる力量を育てるテーマについて話題を提供しました。

■9月12日

今日は、日本SEL(Social and Emotional learning)研究会に参加しました。

なぜ、SELが必要なのかについて再考する機会をいただきましたし、レジリエンスプログラムやフレンズのプログラムの様子を学ぶ事ができて、貴重な時間を過ごしました。子ども達の発達を支援しようという共通した思いをもつかたと交流するのは、やはりシェアできるものが多くてよいですね。

■9月6日は、法と教育学会(早稲田大学)の「子どもの法意識•法知識と法教育」で、指定等論者で参加しました。ちょっと門外漢のプレッシャーがありますが、心理学の観点から法教育に貢献できるよう努めました。興味深い授業やアンケート、また法についての考え方などを学ぶことができました。教育することの目標はなにか。効果をどのように測定するのか、といったことがやはり課題になると思いました。

■30日から2泊3日で、ゼミ合宿をつくばで実施しました。1日目は、つくばグランドホテルの会議を貸し切って、到着から夜9時過ぎ迄、20人ほどの研究発表会を実施しました。一人一人自分の研究について発表し、すべての発表に各々がコメントできるよう全員参加の研究会です。2日目は、大学院生の発表やソーシャルスキルトレーニング(「あたたかい言葉掛けのスキル」)を実施し、私たち自身が相手を傷つけない話し方を再認識しました。そして午後は、バトミントン、バスケ、バレー、ハンカチ落としを4時間以上にわたって体育館で行いました。全員フル参加で、私バスケは、何十年ぶりだったのですが、フォームはともかく3ゴールできました💦。おかげで、今は、手にはバレーのサーブの後、ひざには、ころんだのか打ち身のあとが。年齢から考えるとなかなか消えないのかもしれません。。。そのあとは、懇親会でゲームをし、3日目は筑波神社に散歩して、解散しました。無事にけがも事故もなく、すてきな合宿になりました。ゼミのみなさん計画ありがとう。ホテルの皆様ありがとうございました。

■【専門家に聞いてみた!こんなときどうする?子どもの行動】

子どもが困っているときに、親がどのように対応したら良いか、わかりやすくクイズ形式で構成されています。

http://www.meiko-community.jp/voice/communication/child-behavior.html

http://www.meiko-community.jp/voice/communication/child-behavior_vol2.html

■「健全な学校風土をめざすユニヴァーサルな学校予防教育—免疫力を高めるソーシャル•スキル•トレーニングとソーシャル•エモーショナル•ラーニング」教育心理学年報 8/25、Vol.54,126-141. で、いじめなどの学校危機予防の予防や介入方法についてレヴューしました。

■朝日小学生新聞で不登校の子ども達や保護者の方にメッセージを届けたく、記事に協力しました。辛さや苦しさを、しぶとくのんびりでも前向きに踏み出すエネルギーに転換できるといいのだけれど。

■学校カウンセリング演習という大学院の集中講義を実施しました。自己分析をして、自分の価値観のレンズを知り、相手に耳を傾ける基本を受講生と再認識しました。個別のカウンセリングだけではなく、クラスワイドに効果のある構成的グループエンカウンター、思いやり育成プログラム、ソーシャルエモーショナルラーニングを伝えました。

■日本教育心理学会(26日から新潟県で開催される)で下記の自主シンポジウムとポスター発表をしました。今回は2つの指定討論の機会をいただきましたが、話題提供の先生方やフロアーの先生方に御役に立てる視点を見つけることに集中しました。素敵な研究発表にふれることができ、有意義な楽しい時間をいただきました。

(1)大学生のキャリア教育としての社会的能力育成

(2)学校における新しい援助サービスの創造

(3)青年期における感謝概念の発達と学校適応の関連について

(4)SSTに参加した教職課程の学生は何を学ぶのか

■8月19日 藤沢市教育文化センター教育課題研修講座

毎年白浜養護学校でお世話になっています。ソーシャルエモーショナルラーニングという新しい支援の仕方をお話したつもりでしたが、もう少しゆっくり御伝えしたかったです。子ども達の支援のありかたになにかお役に立てたらと思う気持ちでいっぱいでした。

■8月17日 逗子市教育講演会 14時から16時半

「子どもたちの豊かな感情を育む環境づくり」

逗子文化プラザホールで行いました。いろいろな方とお話したり、ご意見をもらえて、勉強になりました。なかなか用意した資料を話しきる時間がなく、早口になってしまいましたが、ご容赦を。

■8月9日から15日までニューヨークとニューヘヴンに出張してきました。目的は、イェール大学の感情知能センター(Center for Emotional Intelligence)を訪問してソーシャルエモーショナルラーニングを.学ぶことでした。ちょっとまだ消化できないほど、いろいろな考え方を学ぶことができたので、少しずつみなさんとシェアできたらよいなぁと考えています。学長のサーロヴェイ先生ともお会いすることができ、大きな刺激を受けました。

下記は、ニューヨークから電車で片道2時間ほどのコネティカット州のニューヘヴンにあるセンターです。かわいらしい建物のなかで、さまざまな国からの研究者が仲良く研究されていました。ここで学んだことの一部を、今週の逗子市と藤沢市の研修に、盛り込んで、日本の教育に活かせる部分を共有できたら、と思います。

下左は、メトロポリタン美術館での彫刻ですが、表情がさまざまに掘られており、美術品を感情の視点から学ぶことができました。下右は、Yale Center of Emotional Intelligenceです。

■8月8日 日本教育新聞社主催 養護教師のための思春期の危機予防

今日から、大阪へ移動します。今回は、少人数のワークショップですが、養護の先生方とあらたな出会いができることが楽しみです。子ども達の健康を維持することは本当に大切なことですが、この時期は、独りよがりで、寂しさに打ち勝てず自分を見失い、誘惑に負けやすい時期でもあります。そんな「心」を理解したうえで、どのように健康になるためのスキルを学ばせるか!そこが課題です。

■8月6日 足立区教員研修 小学校でいじめ予防を徹底するため、先生方と研修会を開きました。学校危機予防の枠組みをつくるととtもに、いじめの土壌をつくらないために、ソーシャルエモーショナルラーニングを先生方と一緒に実施予定。子ども達の伸びを知るために、Zoo-Uを活用します。「聴くスキル」「いろいろな気持ちに気づくスキル」「あたたかい言葉をかけるスキル」を先生と大学院生がコラボしていきます。

■7月18日−19日 日本学校心理学会参加(大阪教育大学)

今回は、アメリカのスクールサイコロジストが学ぶように求められている学校の危機予防のしくみについて紹介します。他国の良いところは学び、また自国の良さを改めて知ることは大事なことだと思います。台湾、フィンランドなどのしくみもわかり、あらためて、日本独自のしくみを充実できるよう頑張りたいと思いました。

■7月11日

長岡市教育委員会子育て支援部企画の研修で、幼児教育を中心にされている教職員の皆様や保護者の方々子どもの発達に応じた支援についての話しをしました。特に、子育てや子どもに教えることの楽しさを感じられるように、一見子ども達が起こすトラブルが実は子どもの成長の証であるといった具体的なお話をしました。

■7月4日

品川区の延山小学校で、市民の皆様向けに、子どもが納得できる伝え方にについて話します。コミュニケーションの最重要点として、「応答すること」について皆さんで考えました。市民科のバリエーションの広さを知ることができたほか、子ども達の積極的な活動を見学できました。校長先生の熱い思いにもふれることができました。

■6月26日

中学校と高校の一貫校の学習会に参加しました。子どもを良くするには、学校という建物も含めた環境が大切なことを強調しました。自分の働く職場や建物を擬人化したときに、職場が笑っているようにみえるか、泣いているようにみけるかは、子ども達の心に大きく影響します。具体的にできるところから、楽しく、元気な学校にしていくことを確認できました。

■8月8日 養護教諭対象研修会「養護教諭のための思春期の子どもの心のからだと健康セミナー」で、大阪に行く予定です。天満研修センターで思春期の危険行動を予防するための支援の仕方を、具体的に伝えるためワークショップをします。

 日 時    2015年8月8日(土)13時~16時30分(予定)

● 主 催 日本教育新聞社 ● 共 催 ビール酒造組合

● 会 場   天満研修センター会議室(〒530-0034大阪市北区錦町2-21)

JR「大阪駅」から大阪環状線外回りでひと駅「天満駅」より徒歩2分

● 対 象 養護教諭、学校教育関係者 ● 定 員 30名(定員となり次第締め切ります)

問い合わせ

申込書

思春期の心とからだ健康セミナー事務局 担当:齊藤美早

TEL 03-5510-7800 FAX 03-5510-7802(日本教育新聞社内 平日10時~17時)

思春期の心とからだ健康セミナー事務局係行 FAX:03-5510-7802   メール:plan@kyoiku-press.co.jp

■6月25日

「話しがこじれたときの会話術」(When stories crash : Addressing Conflict with Narrative Mediation)を書かれたサンディエゴ州立大学のGerald Monk先生と、翻訳したカリフォルニア州のスクールサイコロジストの池田真依子さんとお会いしました。池田先生には、アメリカのスクールサイコロジストの仕事を、RTI(個別の対応を重視した)の3層のしくみと、PBIS(学校全体からのフレームワーク)を視野においた、具体的なサイコロジストの取り組みについて話していただきました。アメリカは、スペシャリスト同士の連携を目的にしており、専門性の高さを認め合う点では素晴らしいですが、互いに権利意識が高い事からの訴訟の問題などが大変なようです。日本のジェネラリストの多層性をイメージする構造について考えさせられました。ジェラルドさんのNarrative Mediationは、まだ理解が十分にできていませんが、それぞれの言い分の中にも、いくつかの解決に結びつけられる可能性をひめた言動があるといった二重傾聴などの視点が興味深かったです。

■6月18日

足立区の辰沼小学校に大学院生や学部生と訪問しました。校長先生のいじめに対する取り組みについて説明を聞き、子ども達自身の集会などに参加しました。大人以上に子どもにとっていじめは、恐ろしいものですが、それを予防する以上に、子ども達が思いやりを大切にし、楽しい学校づくりをめざしている姿に感じ入りました。法政大チームも役に立てるよう頑張りたいです。

■6月14日

大阪医科大学LDセンター研修開発部 「ソーシャルスキルをはぐくむ」

感情を育てることが難しい子ども達とかかわっておられる保護者や先生方に、どれくらい役立つ話しができたか、わかりませんが、人と人とは「応答性」と「関心」をもつことが基盤であることは間違いないはず。多くの手管にふるまわされず、目の前の人に関心をもち、応答することに人間的なかかわりを感じる「瞬間」があると思います。

■6月13日感情心理学会第23回大会

児童期の社会性と感情

乳児期の感情を実験研究で検証するアプローチ、インタヴューを縦断的に重ねながら緻密に子どもとのやり取りを観察するアプローチ、心理学の背景につながる哲学や教育学者の思想の大切さ、短いながら多くを学ぶ時間をいただきました。

■6月8日と22日

武蔵野はらっぱさん講習会

子育ては、大変なことの連続ですが、それは、有る意味、生きることを実感する日々。子ども達の欲求は生きて学ぶことへの強い意志の表れ。親になることは、きれいごとではなく、丸ごとぶつかっていく気力が必要ですが、、是非発達の醍醐味を味わってもらいたい。

■6月5日

高等学校におけるソーシャルスキルトレーニングの授業づくりについて

岐阜県立華陽フロンティア高等学校

先生方が真剣に、高校生のことを思い、自校を思いやりを培い、あたたかい風土にさらに変えて行こうという思いが伝わりました。人とかかかわることにしんどさを強く感じる生徒達が、少しでも人とかかわることで、自分を知り、仲間の大切さを経験できるよう、この考え方が少しでも役立つといいな、と思います。

■5月22日

少年サポーターひろしま開所記念講演会

広島の少年警察のサポータや警察の方々とお会いして、子ども達のことを話し合う機会を得ました。縮景園でちょうど展示されていた絵画のところで、「ありのままの風景」を真剣に気持ちを込めてみる、「ありのまま」の風景の中に「新しい感動の風景」を見ることができるとあり、人間関係でも同じだな、と実感しました。

■5月18日

は、私立幼稚園の園長先生対象の講演会に参加する予定です。

東京都私立幼稚園教育研修会「子どもの心の発達とかかわりかたー10歳の壁は果たしてあるのか」 アルカディア市ヶ谷

■8月17日 逗子市教育講演会

■8月19日 藤沢市教育委員会

■8月26−28日 日本教育心理学会(新潟)

■9月6日 法と教育学会

■9月22−24日 日本心理学会(名古屋)

■9月27日 子どものためのあいちAAC

■10月9日 足立区教員研修

■10月22−23日 香川県研修

■11月2日

■11月16日

■11月20日

■Positive Behavioral Interventions and Supportsと法政大学ライフスキル教育研究所は連携しています。http://www.pbiscaltac.org ここから学びたいことは、いかに子ども達個々の気持ちに寄り添い、大切なメッセージを心に届けるかという目標に対して、具体的なアプローチができるかです。

■洋雑誌の編集という仕事

School Psychology Quarterly (APA)

International Journal of School & Educational Psychology(ISPA)の

エディターをしています。日本のみなさんどんどん投稿してください。ピアレビューは、自分の勉強になります。本当に英語は大変。

地道にコツコツ。。

■個別式検査WPPSI-III標準化 ライフワークになっていますが、

http://www.nichibun.co.jp/kobetsu/tester/wppsi_iii.html 実の有る検査になるように、頑張っています。それにしても、子ども達の能力の発達は素晴らしいし、おもしろい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(雑感)

このコロナ禍での「鬼滅の刃」の大ヒット。この内容は、まさに「思いやり」と「レジリエンス」のテーマを彷彿させるものがある。全ての人が、モラルに生きようとする。誰かのためを思って行動する。人の思いやりは、大人でも好きな非t路や親しい人だけのために、なりがちであるが、この主人公は相手が「鬼」であろうともそこに一厘の情け以上のものを感じる。こうした感情が「匂い」によって象徴される点も興味深い。このソーシャルディスタンスの中、大人たちも、こうした世界に「繋がり」を求め「前向きにいきたい」という気持ちを投影してるのかもしれない。ただし、子どもの発達に応じては、見せ方が大切。ペアレントガイダンスが必要。

8月26日 藤沢市特別支援学校での講師

・8月23日 法政大学教員免許更新講師

8月19日 田中教育研究所講演

8月6日 全国養護教諭連絡協議会 第23回研修会

心の免疫力の育成について、養護教諭の先生方を対象に話をしました。みなさん生き生きとされてい

て、楽しい仕事でした。

8月5日 日本学校心理学会の教育講演の動画を撮りました。「感情力の発達と支援のあり方@ソーシ

ャルスキルトレーニングの活用」ということで、神経伝達物質や脳の点からも新しい知見を加えまし

た。

8月3日 川崎市教育文化会館で、3−5歳の子どもさんと保護者の方々への講師

子どもたちが走り回る中で話をするのは至難の技ですが、子どもの様子も観察できてお親子の関わ

りも目の当たりにするので学びの時間でもありました。

7月30日 東京都立光明学園で、「SST」の研修

オンラインでしたが、先生方の雰囲気があったかいのがわかりました。画面越しで様子が見られる

のはこうした研修で大切なことですね。

今日は神奈川県の教育相談コーディネーター養成研修講座の講師を務めて参りました。

初めての場所での、講座でした。不登校の研修として役立つ話ができたことを願っています。

・2021年6月30日 学文社から「新道徳教育全集 第2巻 諸外国の道徳教育の動向と展望」 日本道徳教育学会全集編集委員会編著で、刊行されました。その中の第26章のSEL(社会性と感情の学習)を執筆しました。

・2021年5月27日 光村図書の創刊号「道徳科通信」で、連載をいただきました。「知って役立つ発達心理学」

コミュニケーションがうまくいかないのは話下手だと思い込んでいる人が多いが、実は、原因は「共同注意」のちから

を伸ばせば、俄然うまくいく! 必見。

・「positive capitalization」 私たちが何か話題を出した時、それをよく聞いて、「そうなんだよねー」と積極的に話題を盛り上げてくれる人、またより楽しい雰囲気に盛り上がる反応をすることを指します。これって、本当に大切だと思います。学部生がたくさんの論文の中から見つけてくれた論文の中で知りました。

・2021年3月31日刊行です。 対人援助職のための発達心理学(北樹出版)からです。すごいたくさんの執筆者の方々に

お世話になりましたが、ぜひ、人と関わるお仕事を考えている方やされている方は、手にとってみてください。

2021年。まだまだ大変な世の中ですが、予測できず、事態がよくわからなくても踏ん張る力、ネガティブケイパビリティを学びました。この寛容の精神で、最新の研究をご紹介しつつ、日常生活に役立つ実践を開発し、色々な方々とコラボレーションして展開していきたいと思います。マイブームは、昨年と同様に「ワクワク感」をひきだすこと。失敗を恐れずに、失敗から立ち上がる勇気や思いやりを育てるアプローチについて学んでいきたい。

KADOKAWAさんから12月に刊行されます。

子ども自身が読んで、自分の心のピンチを解決できるよう心理学をわかりやすく解説しています。

子どもたちの気持ちを豊かにする

作品へのご感想

やさしくわかる きもちのえほん きもちってなあに?

渡辺弥生 監修/すがわらけいこ 絵/WILLこども知育研究所 編著

金の星社より、2月13日に発売