第一回フォーラムは無事に終了いたしました. ご参加いただいた皆様,誠に有難うございました.
2011年3月11日に発生した大地震と大津波は、東北から北関東に至る東日本一帯に、未曾有の被害をもたらした。碧く輝く海、子どもらの歓声がこだまする水辺、多様な生き物が躍動する干潟、緑濃い樹陰が連なる海岸林、そして爽やかな風がわたる田園の変貌は、あまりにも痛々しい。 本フォーラムでは、こうした「浅海から浜辺、防潮堤、湿地、海岸林、そして農耕地に至るエリア」を「海岸エコトーン(海と陸が交錯する推移帯)」とみなし、仙台湾に沿った砂浜海岸領域を事例としながら、「今時の悲しみを二度と繰り返さないための復興」を基本理念とした意見交換を行う。 フォーラムの前半では、「そもそも海岸エコトーンとは、いかなる場なのか?・・・・・ そこでは、どのような自然や文化、人為改変が展開されてきたのか?」、「干潟や海岸林は、災害低減や環境緩和、地域の暮らしにとって、どれほど有益なのか?」、「被災地全体とカップリングした海岸エコトーンの復興に向けて、今後どのような工夫やしくみが求められるのか?」、それぞれ短時間ながら、8つの観点から話題を提供いただく。 後半では、それをもとに参加者一同で大いに議論し、そして課題やアイデア、熱意、希望を分かち合いたい。
日 時: 2011年6月4日(土) 13:30~16:30
※開会時間が13:00から13:30に変更となりました.ご注意ください.
場 所: 仙台国際センター 1階 小会議室1 tel: 022-265-2450 http://www.sira.or.jp/icenter/
次 第:
1. 開催主旨説明 宮城豊彦
2. 話題提供
(1) 砂浜の形成史と近年の地形変化 松本秀明
(2) 海岸エコトーンにおける人間活動史 大山弘子
(3) 潟湖・干潟の生態と攪乱耐性 鈴木孝男
(4) 海岸エコトーンの植生構造 菅野 洋・富田瑞樹
(5) 大津波に対する海岸林の応答 宮城豊彦・齋藤綾子
(6) 田園・農業からみた海岸エコトーン -防潮林の機能と効果- 神宮字寛・加藤 徹
(7) 災害廃棄物の土壌資源化による有効活用 中野裕司
(8) 地域主体の復興を支える市民活動 -人知を超えた災害を、人智で超えよう!- 惠小百合
3. 意見交換 指定討論者のコメント・参加者間で討論
4. 総括 原慶太郎・平吹喜彦
主 催:「フォーラム 仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える」実行委員会 共 催: 東北学院大学、東京情報大学、自然環境復元協会・学会
昼食を済ませてご来場下さい. 震災によりレストランは休業中です.
仙台市営バス・タクシーをご利用下さい. 駐車スペース不足が予想されます.