第2回フォーラムは無事に終了いたしました.ご参加いただいた皆様,誠に有難うございました.
私たちの心が真っ白になってしまった2011年3月11日.そして, 新たなふるさとの再生・創出を信じて, 手探りで活動を続けてきた10か月 ・・・・・ 巨大津波に洗われた仙台湾岸の砂浜海岸域は, 肌寒い春から大雨・猛暑の夏, 台風に見舞われた秋をへて, どのように変化したのでしょう?このフォーラムでは, 仙台市宮城野区新浜「南蒲生/砂浜海岸エコトーンモニタリングサイト」で観察された生き物の損傷と再生の様子を, この「海と陸,河川が織りなす境界領域(海岸エコトーン)」特有の多様な土地環境(立地)の実態とともに紹介します.そして, この報告を踏まえて,‘生かされた’私たちが構築すべき「深い悲しみを二度と繰り返さないための復興」, 「地域の自然特性に順応した,持続可能なふるさと」とはどのようなものなのか, またその実現に向けてどういった取り組みが必要となるのか, 参集者一同で話し合い,アイデアや課題を共有したいと思います.市民, 行政・NPO関係者の方々はじめ,地域と復興を支える皆さんのご来場をお待ち申し上げております.
日時: 2012年1月21日(土)13:00~16:30 (開場 12:30)
場所: 東北学院大学土樋キャンパス 8号館・押川記念ホール
次第:
1.開催主旨説明
2.話題提供
(1) 復興を支援する‘海岸エコトーン’の視座,そして仙台湾南蒲生モニタリング
平吹喜彦(東北学院大学・教養学部)
(2) 仙台湾砂浜海岸エコトーンにおける大震災前後の微地形変化
斎藤綾子((株)宮城環境保全研究所)
(3) 南蒲生モニタリングサイトにおける植生多様性と巨大津波の影響
菅野洋((株)宮城環境保全研究所)
(4) 南蒲生モニタリングサイトにおける海岸林の現状 -大規模攪乱からの再生可能性-
富田瑞樹・鴇田朋允(東京情報大学・総合情報学部)
(5) 巨大津波後の仙台湾砂浜海岸エコトーンの虫たちのゆくえ
郷右近勝夫(東北学院大学・工学部)・五十嵐由里・斎藤勝雄・高橋雄一(宮城昆虫地理研究会)
(6) 巨大津波が海岸林の鳥類相に与えた影響
杉野目斉(日本鳥類標識協会)
(7) 巨大津波による海岸林の破壊と襲来波高の関係,そして復興計画へ
宮城豊彦・森谷綾香(東北学院大学・教養学部)
(8) 南蒲生モニタリングサイトから砂浜海岸エコトーンの景観再生へ
原慶太郎(東京情報大学・総合情報学部)
3.意見交換
4.総括
主催:
「フォーラム 仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える」実行委員会,東北学院大学,東京情報大学
後援:
日本景観生態学会,自然環境復元学会・協会,東北学院大学災害ボランティアステーション
● 参加無料,事前申し込み不要.
● 土樋キャンパスは,「JR仙台駅」から徒歩20分,「地下鉄 五橋駅または愛宕橋駅」から徒歩5分,「バス停 仙台市立病院」から徒歩5分.キャンパス内に駐車できません.
このフォーラムは,私立大学戦略的研究基盤形成支援事業S1103002(東北学院大学)・S0801024(東京情報大学)の支援を受けて実施するものである.