第3回・フォーラム 仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える

第3回フォーラムは無事に終了いたしました.ご参加いただいた皆様,誠に有難うございました.

―浜辺の生きものからのメッセージ―

東日本大震災から1年8か月あまりが経過し,巨大津波で被災した仙台湾岸域では,安全・安心の確保や経済再生を実現すべく,大規模な復旧・復興工事が急ピッチで進められています.一方,ふるさとの浜辺環境の主役である多様な動植物も,著しい痛手から立ち直ろうと懸命に生き,いのちを繋ごうとしているようにみえます.

3回目となる今回のフォーラムでは,まず,仙台湾岸域の自然環境を見つめてきた市民団体・研究者の皆さんから,「生きもの,その生活環境(ハビタット),人間活動の現状」について報告いただきます.次に,参加者一同で,「未来世代に伝えるべき海岸域のすがた,その実現に向けた復旧・復興事業や私たち自身の支援のあり方」について,情報や意見,アイディアを交換したいと思います.減災・防災,環境保全,地域づくりに関心をお持ちの皆さんのご来場をお待ち申し上げております.

日時:2012年12月16日(日) 13:00~17:00 (開場 12:30)

場所東北学院大学土樋キャンパス 8号館・押川記念ホール

次第

1. 開会挨拶

2. 開催趣旨説明 (13:05~13:10)

平吹喜彦(東北学院大学)

3. 話題提供I (13:10~14:20)

(1) 砂浜海岸エコトーンの景観・構造・ダイナミクス

富田瑞樹(東京情報大学)・平吹喜彦(東北学院大学)・菅野洋((株)宮城環境保全研究所)・趙憶・原慶太郎(東京情報大学)

(2) 干潟・湿地の底生動物とその復元状況 ~蒲生干潟を中心に~

熊谷佳二・中嶋順一(蒲生を守る会・仙台湾の水鳥を守る会)

(3) 宮城県の沿岸部における震災後の野生植物の現状

滝口政彦・杉山多喜子・下山祐樹(宮城植物の会)

小休憩 (14:20~14:30)

話題提供II (14:30~15:50)

(4) 砂浜海岸エコトーンの環境激変と鳥類

a 蒲生干潟における鳥類の生息状況

上村左知子・佐場野裕(蒲生を守る会)

b 仙台湾沿岸残存林における猛禽類の生息状況

平泉秀樹(ラムネット J)

(5) 砂浜海岸で生きのびた虫たちのその後

郷右近勝夫(東北学院大学)・五十嵐由里・斎藤勝雄・高橋雄一(宮城昆虫地理研究会)

(6) 地域復興と海岸環境修復策のあり方を考える

宮城豊彦(東北学院大学)

4. 懇談(ポスター・写真・パンフレット等の展示)・休憩 (15:50~16:10)

5. 討論・総括 (16:10~16:55)

モデレーター:原慶太郎(東京情報大学)・熊谷佳二(蒲生を守る会)

コメンテーター:原正利(植生学会震災復興プエロジェクトチーム)・津田智(日本生態学会生態系管理委員会)

6. 閉会挨拶

主催:「フォーラム 仙台湾/海岸エコトーンの復興を考える」実行委員会,東北学院大学,東京情報大学

後援:南蒲生/砂浜海岸エコトーンモニタリングネットワーク,蒲生を守る会,宮城植物の会,仙台湾の水鳥を守る会,日本雁を保護する会,日本景観生態学会,日本生態学会生態系管理委員会,自然環境復元学会,認定NPO法人自然環境復元協会,東北学院大学災害ボランティアステーション

参加無料事前申し込み不要

● 土樋キャンパスは,「JR仙台駅」から徒歩20分,「地下鉄 五橋駅または愛宕橋駅」から徒歩5分,「バス停 仙台市立病院」から徒歩5分.キャンパス内に駐車できません.

※このフォーラムは,私立大学戦略的研究基盤形成支援事業S1103002(東北学院大学)・S0801024(東京情報大学),平成24年度震災に関わる学長研究助成金(東北学院大学),科学研究費基盤(C)24510332の支援を受けて実施するものである.

※広報用チラシは以下のリンクから表示できます.ダウンロードする場合は右端の矢印をクリックして下さい.