宮城県仙台市宮城野区にあります.
生物調査を行っているプロット(モニタリングサイト)は新浜地区にあります.
地名の由来には「蒲が生育する湿地帯」という一説があるそうです.
生きものの生息・生育環境が連続的に変化する場所を言います.
南蒲生には海と陸,さらには河川も田んぼあって,その環境はとても多様になっています.
そのため,いろいろな生きものが暮らす貴重な場所のひとつです(ブログもぜひ!).
東日本大震災の大津波で,こうした環境は大きく変化したように見えます.
被災直後の2011年6月から地形,水環境,生物(植物,昆虫,鳥類,ほ乳類,底生生物)の調査を続けています.
設定した広大なモニタリングサイトでの継続調査の結果,現在では海岸エコトーンに暮らしていた植物や昆虫が自然に回復している様子もうかがえます.
関係機関の理解を得て,これからも調査を続けていく予定です.
津波によってどんな変化が起こったのか,そしてその後,どのように生態系が再生していくのか,ていねいに調べるためです.
こわれ方や再生のようすを知ることで,今後,「よりよい状態の生態系」を再生・管理するために,人間がどのように関わっていくべきかを考える材料を手に入れることができます.
得られた情報を復興のまちづくりに活用していくことをめざしています.
この貴重な場所をぜひみなさんに紹介したいのですが,残念ながらまだ現地での観察会などはおこなわれていません.ガレキ処理,防潮堤の工事,海岸林の盛り土など復興事業が進んでおり,現在の状況では観察会参加者の安全が確保できないためです.
安全面をクリアした後,これから企画していく予定です!
共同の研究・調査を歓迎します!
また,調査やウェブ管理を支援いただけるボランティアも募集しています.
詳しくは管理人までご連絡ください.
なにより,がんばれって言ってもらえるだけでもうれしいです.
応援お願いします!