Post: Nov. 9, 2018
今年のゴールデンウィークは大学院時代の中国人の友人の結婚式に出席するために上海から南へ2時間ほど行ったところにある南通という市に行ってきました。
中国のキャッシュレス事情は最近よく噂にききますが、やはり上海や南通で現金を使っている人をまったく見かけませんでした。
また、タクシーもUberに似た中国製のアプリを使わなければ呼ぶことができず、流しで走っているタクシーもアプリを使用していない人には止まってくれないというような状況でした。現地の中国人にとっては、携帯一つでなんでもできてしまうような世界なので、便利なのでしょうが、携帯の電波が入らない外国人である私にとってはかなり不便さを感じました。
さらに、カラオケにいっても、デンモクなるものは置いておらず、携帯のアプリで操作、そしてお会計をしなければならないということになっていました。
また、驚いたのは結婚式で結婚した友人にご祝儀を送るときもスマホアプリ(Wechat)を通してお金を渡していたことです。私以外の参加者はみんなスマホアプリを通じてお金のやり取りをするので、誰にいつご祝儀を友人に渡してよいのか分からず、結局結婚する友人に直接ご祝儀を渡しました。日本の結婚式ではありえない光景ですね。
しかし、日本以上にICT社会が進んでいて非常に便利な世の中になっているようなのですが、この配車アプリを巡って最近中国ではいくつか問題が起こっているようで、特に今年の5月にはこのアプリで呼び出したタクシーに乗ったCAが殺害されるという事件も起こっているようです。
中国、配車アプリ「滴滴出行」CA殺人事件の怪 | クーリエ・ジャポン
https://courrier.jp/news/archives/121842/?from=singlemessage&isappinstalled=0
携帯アプリを通じてのシェアリングエコノミーの発展は生活を非常に便利にしているようなのですが、その反面、共有された個人情報をどう保護するかということも重要になってきているようです。今回の記事の事件は、共有された顧客情報が犯罪に悪用されたという事例でもあります。
今後、日本にもUberなどのシャアリングエコノミーが参入して、タクシーの価格が下がってほしいものですが、このあたりの法整備や個人情報保護の制度の拡充が必要になってきそうです。あと既得権益層の抵抗も障壁でしょう。
余談ですが、中国の結婚式はなかなか日本の結婚式と異なる余興が行われるようで、披露宴の最中に現金を客席に司会者がばらまいたり(動画参照)、ぬいぐるみを投げたり、なかなか新鮮な光景を味わえました。結婚式会場も日本みたいな慎ましさは皆無で、必要以上に派手な装飾がなされていました。参加者は200人以上は超える大きな式でしたが、中国ではこの人数が参加するのは普通なことのようです。
中国の結婚式は、昼の部と夜の部の2部構成になっていて、参加者は全員両方ともでることになっています。一日かけて結婚式が行われたので、ここで書いたこと以外にもいろいろと面白いことがあったので、また今後のブログで紹介できたらよいと思います。