2022年ADS申請資料内容
(1)学校の特色
まもなく創立100周年を迎える洗足学園は敬虔なクリスチャンであった前田若尾によって設立されました。
「謙虚にして慈愛に満ちた心情を養い、気品高く、かつ実行力に富む有為な人物の育成」を建学の精神とし、「理想は高遠に、実行は卑近に」を実践標語に掲げ、幼稚園児から大学院生までが学ぶ総合学園です。
本学は時代の変化に柔軟に対応し、教育への大きな挑戦を続けてきました。根底にある「奉仕」の心、「自立」し、夢の実現に「挑戦」することが本学園の中心的な理念となっています。
【本校が活用するAppleの製品とサービス】
児童:iPad & Apple Pencil
教員: MacBook Air & iPad & Apple Pencil /Apple Teacher
Apple TV /Apple School Manager/Managed Apple ID/クラスルーム/スクールワーク
(2)ビジョン
社会に奉仕貢献できる人材、すなわち「社会のリーダーの育成」が本校の目指すゴールです。そのために、リーダーに必要な5つの資質、これからの社会のリーダーに必要な4つの能力を明確にして共有し、急速に変化する世界の中でリーダーとして活躍する人材の礎を築くというビジョンを掲げて教育活動をおこなっております。教員は特定の授業だけではなく常にビジョンを意識しながら児童と接しています。また、実践にあたっては「発想を柔軟に、従来の方法にとらわれない」ことも重視しています。
ビジョンが共有された教員チームにより、変化に迅速に対応しています。
(3)学習
本校ではiPadの活用が学校の中に根付き、特別なことではなくなりました。「社会のリーダーの育成」のための準備されたカリキュラムのもと、児童は学ぶことを楽しみ主体的に学習しています。また児童は自らの選択によってiPadを自分の学びに活用しています。
◾️「やってみたい」を実現するICT活用
子どもたちは、さまざまな事象に興味関心を持って学んでいます。その学びを深めるために各自がICTを効果的に利用しています。
◾️自分のスタイルでiPadを使う児童
iPadをどの場面でどのように使うのかを決めるのは児童です。自分が学びやすいように設定して利用しています。
◾️発信する児童
児童は学んだことを発信し、フィードバックをもらうことで自分の学びに自信を持ち学び続けます。
◾️生活の中での活用
児童は委員会活動や係活動、自分自身の予定の管理など、生活をより豊かにするためにもiPadを使っています。
◾️どこにいても学べる環境
学校でも家庭でもオンラインでつながって学習を継続させています。
◾️学び続け新しい教育を創造する教員
教員が学び続けられる仕組みの中でスキルアップを図るだけではなく、授業のあり方について再定義しています。
◾️教室の変化
児童の学習スタイルの変化に合わせ、普通教室の仕様を変更しました。
(4)成果
児童(年2回)、保護者、教員(年1回)を対象にアンケート調査を継続して実施し、児童がICTを活用した学びを通して、社会のリーダーに必要な4つの能力を育成することができているかを調べています。学年・学校全体の傾向をもとに教員間で議論する場を設定することで、全教員が同じ認識で教育の改善を図るだけではなく、一人一人の児童の状況を教員間で共有し、個々の児童へのフォローにも活用しています。
(5)今後のプラン
テクノロジーが学校生活の中に根付いた今、次の課題は、さらに児童の主体性を尊重した学習を進めることであると考えています。そして、児童がそれぞれの学びを認め合い、高められるよう導くことです。そのために、現在、評価方法の見直しをおこなっています。
また、既存の学校にはない、児童の願いを実現するための空間、児童の好奇心を引き出す空間を準備する計画です。ICTを活用し学びにイノベーションを起こした学校として、引き続き本校での取り組みを広く公開していきます。