宮城県南三陸町及善蒲鉾店は27日、東日本大震災後の初めての商品を製造しました。震災前に何種類も製造していた中のひとつ「南三陸名産笹かまぼこ」です。
南三陸町は人口1万7000人で、ワカメ、ホヤ、ウニ、タコなどの、水産業が盛んな町でした。志津川ダコ、秋ザケの養殖などもやっていたそうです。ところが、3月11日に震災で、工場も自宅も津波で流され、大打撃を受けました。
あれから約半年経とうとしています。専務で6代目の及川善弥さんに27日に松本でお会いして、お話をお聞きすることができました。そのお話はまた後日ご紹介させてください。
その前に、9月に工場を再開させたいと願っている及川さんから、震災後に初めて作ったと言うかまぼこを頂きました。本来ならば三陸産のキンキを使うのだそうですが、今回は手に入らず、北米の上質のスケソウダラを使って作ったと言う笹かまぼこでした。
ちょうど28日から大阪に行く用事があったために、自宅用とお土産用に、かまぼこを求めました。これがそれです。一つだけ味見しました。歯ごたえといい、 風味といい、申し分のないものです。しかし、ここまでこぎ着けた努力を考えると、口に入れたその瞬間、味よりも何よりも、じーんと来てしまいました。
みなさん、ぜひ応援してください。松本に来た経緯などを含めて、またお知らせできると思います。
及善蒲鉾店:宮城県本吉郡南三陸町志津川字南町28
http://www.oizen.co.jp/