10. 用語集の利用 目次
10. 用語集の利用
用語集は単語とその定義を一覧としてまとめたものです。通常、学生への用語説明のため、教師が学生に向けて作成することが一般的ですが、Moodleの用語集は、教師が一方的に作成するというだけではなく、学生も編集作業に参加することができます。Moodleでは以下の2種類の用語集が用意されています。
メイン用語集では直接エントリの編集はもちろんのこと、サブ用語集からエントリのエクスポートが可能なため、サブ用語集に参加者全員でエントリを追加した後、その中から優れたものをメイン用語集にエクスポートしてコースの代表となる用語集を作成することも可能です。なお、メイン用語集はコースに1つしか設置することができませんので、設置する場合はコースの一番上のトピック(あらかじめニュースフォーラムが設置されているトピック)に配置するとよいでしょう。
また、手軽に誰もが編集できる用語集を設置したい場合は、メイン用語集の代わりにサブ用語集を1つだけ設置するとよいでしょう。
10.1 用語集の作成
編集モードの開始後、「活動またはリソースを追加する」をクリックして表示される利用可能な活動・リソース一覧から「用語集」を選択してクリックします。
ここでは主な設定項目である「一般」「エントリ」「アピアランス」について説明します。その他、評価に関する項目があります。用語集の活動を評価に含める場合はこちらも設定してください。
「一般」の設定
用語集の「名称」や「説明」を記入します。用語集タイプのデフォルトは「サブ用語集」です。サブ用語集で作成したエントリをエクスポートして利用できる「メイン用語集」もありますが、こちらはコースに1つしか設置できません(前頁参照)。
「エントリ」の設定
エントリは、用語集に追加される各項目を表します。「エントリを自動的にリンクする」を有効にすると、コース中にエントリと同一の語句が出てきた場合に自動的にリンクされます。ここでの設定に加えて、エントリ作成の際も同様の設定が必要になることに注意してください。
「アピアランス」の設定
表示フォーマットの「フル-著者なし」では、「用語」「定義」に加えて「最終更新日時」が表示されます。また添付ファイルはリンクとして表示されます。「フル-著者なし」では著者名は表示されませんが、著者名の表示も必要な場合は「フル-著者あり」を選択します。
他にもエントリの「用語」「定義」にあたる部分に「質問」「答え」の見出しを追加した「FAQ」や用語をリンクとして一覧表示した「エントリリスト」などがあります。
ひととおり設定したら、画面最下部の「保存してコースに戻る」を選択して設定を保存します。
10.2 用語集の利用
カテゴリの追加
カテゴリの追加には、アピアランスの設定でデフォルト値以外を設定します。(ここでは「フル・著作あり」を選んでいます。)
エントリは「アルファベット順」や「日時順」などで分類されますが、その他の分類を行いたい場合は、あらかじめ分類するためのカテゴリを作成しておく必要があります(「カテゴリ順」にて分類されます)。
カテゴリを作成するには、まずコースに設置した用語集のアイコンをクリックして用語集を開き、
「A.カテゴリ順」タブを選択して
「B.カテゴリ編集する」を選択します。
「C.カテゴリを追加する」をクリックしてカテゴリの追加画面へと進んだ後、追加するカテゴリの「名称」を記入して「変更を保存する」と、
「D.画面に追加したカテゴリ」が表示されます。
エントリの追加
コースに設置した用語集を開くと、画面にはこれまでに追加したエントリが表示されます。用語を追加する場合は
A.「エントリを追加する」を選択します。
B.設定画面では「用語」とその「定義」を記入します。なお、アルファベット順のインデックスを使用したい場合は、用語欄には半角英数字で入力してください。
C.カテゴリを設定している場合は、カテゴリの選択をします。
D.有効にすると、コース中にエントリと同一の語句が出てきた場合に、自動的にリンクされます。
E.アルファベット順で表示した場合、日本語で記述したエントリは「特別」に分類され、インデックスは利用できません。必要に応じて、用語を分類するためのカテゴリの選択や説明を補足するファイルの添付も可能です。
エントリのインポート・エクスポート
インポート・エクスポートを利用することで、他の用語集との連携を図ることができます。用語集を選択して用語一覧のページを表示すると、画面左に「エントリをインポートする」と「エクスポート」が表示されています。これらを利用してエントリのインポート・エクスポートを行います。
エントリのエクスポート
エントリをエクスポートするには、「エントリのエクスポート」を選択して「エントリをファイルにエクスポートする」をクリックします。すると、用語集に含まれるエントリをXMLファイルとして保存することができます。
エントリのインポート
エントリをインポートするには、「エントリのインポート」を選択して、「A.インポートするファイル」で 読み込むXMLファイルの選択、「B.インポート先」で「現在の用語集」もしくは「新しい用語集」から選択します。「C.カテゴリをインポートする」でカテゴリの有無を設定します。
インポート先の用語集を「新しい用語集」とした場合は、一番上のトピック(ニュースフォーラムのあるところ)にインポートデータを含む新しい用語集が作成されます。
10.3 サブ用語集とメイン用語集の連携
Moodleの用語集では、サブ用語集に含まれるエントリをメイン用語集へエクスポートすることができます。これにより、学生とともに編集したサブ用語集から優れたエントリをコースの代表となるメイン用語集に反映させることができます。なお、メイン用語集でもカテゴリの分類を利用したい場合は、あらかじめサブ用語集と同じカテゴリを用意する必要があります。
サブ用語集からメイン用語集へのエクスポート
サブ用語集において、エントリ右下の「下向き矢印」の「メイン用語集へエクスポートする」アイコンをクリックすると、そのエントリをメイン用語集にエクスポートすることができます。このアイコンは、メイン用語集がコースに設置されている場合のみ表示されます。
メイン用語集にエクスポートされたエントリは、メイン用語集からのみ編集することができ、サブ用語集では編集や削除はできません。ただし、メイン用語集から削除する(削除方法は下記を参照)と、再びサブ用語集にて編集・削除できるようになります。
メイン用語集からエントリの削除
メイン用語集において、エントリ右下の「ゴミ箱」のアイコンをクリックすると、そのエントリをメイン用語集から削除することができます。