00. Moodleの基本機能とログイン
目次
Moodle とは
Moodle(ムードル)は、Learning Management System(LMS)と呼ばれる授業用Webページを作成するためのソフトウェアです。授業外におけるWeb上での学生の自発的な学習や、教員と学生とのコミュニケーションを促し、対面授業を補完する有用なツールの一つとして世界中の教育機関を中心に利用されています。またMoodleはオープンソースのソフトウェアであり、有志により日々改良が加えられています。
Moodleは、講義ごとに割り振られたコース内に講義資料やその他さまざまな教材を用意することにより、学生に予習・復習を行うための学習環境を提供します。Moodleの画面構成と基本操作、主な機能について説明します。
この他にもいろいろな機能がありますが、本マニュアルではMoodleの基本的な使い方について解説します。
千葉大学Moodleへは下記のURLよりアクセスできます。
https://moodle.gs.chiba-u.jp/moodle/
0.1 千葉大学Moodleへのログイン
千葉大学Moodleの利用は、千葉大学における学生・教職員・研究員など、情報基盤システムのID(利用者番号)が発行されていることが条件となります。
ユーザ名とパスワード
千葉大学Moodleのアカウント管理には、千葉大学情報戦略機構(CUDTEC)が管理する千葉大学統合認証システムを利用しています。
あらかじめ情報基盤システムのIDである利用者番号(教育用端末を利用する際のID)とパスワードをご用意ください。
ブラウザで
https://moodle.gs.chiba-u.jp/moodle/
にアクセスします。
画面右上の「ログイン」をクリックしてログイン画面を開きます。
「利用者番号」と「統合認証パスワード」を入力して「ログイン」をクリックします。
言語設定(日本語/英語)
ログイン前のHome画面、ログイン画面、アイコンメニュー内にはMoodleで使用する言語を日本語もしくは英語に切り換える「言語設定」メニューがあります。
ユーザ情報の登録
初めてMoodleで利用するアカウントでは、ログイン時にプロファイルの編集画面が表示されます。
「姓」「名」「所属を選択する」を入力し、「プロファイルを更新する」をクリックして情報を登録してください。
ここで登録した姓名はコース内の参加者リストに表示されます。また、Last name, First nameを登録した場合は、リスト内に日本語の姓名と併記されます。
(1)姓・名の入力 ※必須入力
大学に届け出ている姓・名を入力してください。後日、姓・名が変更になった場合はMoodleサポート(moodle-support☆chiba-u.jp)までお知らせください(☆は半角@に変えてください)。
(2)所属の選択
プルダウンメニューから所属を選択してください。複数のアカウントをお持ちの方は、ログインした利用者番号を配布した部局を選択してください。
教職員の登録メールアドレスについて
千葉大学Moodleを利用するにあたって、システム通知や他のユーザからのメッセージは、ご利用中の千葉大学の統合メールアドレス (…@chiba-u.jpや…@faculty.chiba-u.jpなど)で確認することができます。
moodleから送付されるメールアドレスを変更することはできません。別のメールアドレスでも受信したい場合は、千葉大学Webメールシステムのご自身のページで転送設定を行ってください。
※学生は入学年度によって登録メールアドレスが異なります。こちらのページで確認してください。
0.2 Moodleの主な機能
Moodleには次のような機能があります。
資料の公開・ダウンロード
講義で使用したスライドや配布した資料をアップロードすることができます。
PDFファイル、Wordファイル、PowerPointファイルといったさまざまなファイル形式の資料を掲示でき、学生はその資料をダウンロードすることが出来ます。
動画の公開(SCORM)
Moodleに動画をアップロードし、Moodle上で学生に閲覧させる機能です。
HLS動画管理サイトでSCORMパッケージを作成し利用することにより、学生の動画視聴履歴を確認することができます。
課題の提示
Moodleではレポート課題の提示からレポートの受領までを簡単に行えるため、レポートの一元管理にも活用できます。
Moodleではレポートの提出状況を一覧画面で確認することはもちろん、レポートの提出期限を設定することもできます。また提出されたレポートにコメントをつけて返却するなどのフィードバックを行うことも可能です。
小テスト
小テストは、Moodle上で小テストを実施し、採点することが可能な機能です。
自動採点により瞬時に解答状況の把握が可能なため、授業前に小テストの結果を確認した上で授業では正答率の低い問題について詳細な解説を行うといった利用も可能です。
「多肢選択問題」「〇/×問題」「組み合わせ問題」「Cloze(穴埋め問題)」など、様々な種類の問題を作成できます。
フィードバック(アンケート)
フィードバックは、Moodle上でフィードバックを作成し、受講者からの意見や情報を収集することができる機能です。
多肢選択や長文回答など、質問のタイプもさまざまです。
作成したフィードバックをテンプレートにして他のコースにインポートし利用することができるので、授業コースの評価アンケートなど、同じ内容のアンケートを複数のコースで実施する場合にも便利です。
フォーラム(アナウンス)
フォーラムでは、授業に関係する事柄についての疑問や、自身の意見を表現する相互学習の場を提供することができます。
教員だけでなく学生も投稿でき、複数の学生が1つのテーマについて意見や感想を書き込むことにより、学生間の交流も図れます。
すべてのコースの冒頭に用意されている「アナウンスメント」への投稿は、コースの登録者全員へメールで送信されま。
Wiki
Wikiは、Web上にドキュメントを作成するためのツール機能です。クラス全体でドキュメントを一緒に編集できる「共同Wiki」や、各学生が自分と教師だけに表示される「個人Wiki」を作成できます。
0.3 Moodleの画面構成
Moodleには自分が登録されているコースや課題提出スケジュール等を一括で閲覧できる「ダッシュボード」や授業を作成・実行するための「コース」画面などがあります。
Home画面
Moodleのホーム画面です。
Moodleに未ログインのままアクセスしたときに表示されます。またヘッダメニューのHomeをクリックしても表示されます。
Home画面には「お知らせ」や「メンテナンス情報」等の通知が掲載されます。また未ログインでも閲覧可能な各種操作マニュアル等も掲載されています。
コース画面
授業コースの画面です。(画像はコース作成後の初期画面)
この中に授業に必要な資料や動画、課題、小テストなどを登録します。
ヘッダーメニュー
ヘッダーメニューは、Moodle内全画面共通で「Home」「ダッシュボード」「マイコース」「すべてのコース」「利用マニュアル」「リンク」が表示されます。
また、教師ロール等に登録され編集権限を持っているコース画面では、「編集モード」切替ボタンが表示されます。
a. 通知:コース内の活動に動きがあったときに表示されます。未読の通知があるときは、アイコンの横に赤数字が表示されます。
通知する情報は「通知プレファレンス」から変更可能です。
ログイン通知など、メールに送信されるシステム通知も、ここから設定の変更ができます。
b. メッセージ:コースの担当教員や参加者同士でメッセージの送受信ができます。未読のメッセージがあるときはアイコンの横に赤数字が表示されます。
「通知プレファレンス」をONにすると、受信したメッセージをメールで受け取ることができます。
c. ユーザメニュー:プロファイルの編集、担当コースの評定一覧の表示などを選択可能です。
教師ロールとして登録されているコース内でユーザメニューを開くと「ロールを切り替える…」が表示されます。ロールを切り替えることで、見え方の違いを確認することができます。
また、ログアウトもここから行うことができます。
d.編集モードの開始/終了を行うためのボタンです。編集モードに移ることで、コースに様々なコンテンツを追加することができます。
ブロックドロワ(開閉式のブロックメニュー)
画面右上に表示されるタブをクリックすると、開閉式のブロックメニュー(ブロックドロワ)が表示されます。
Homeページのブロックドロワには、カレンダーや管理者からのお知らせ、登録されているコースの一覧などが表示されます。また、教師ロールで登録されているコース画面では、表示する情報をブロック毎に選択・並べ替えが可能です。
ブロックドロワに表示される項目は、メイン画面に何が表示されているかにより変わります。
コースインデックス(コースページ内のスライドメニュー)
コース画面左上に表示されるタブをクリックすると、コースインデックスが表示されます。
0.4 ダッシュボード
ログインをすると「ダッシュボード」が開きます。
ダッシュボードのメイン画面には、最近アクセスされたコース、タイムライン、コース概要、カレンダーが表示されます。
また、ダッシュボードの「ブロックドロワ」には、最新アナウンスメント、直近イベント、コースカテゴリが掲載されます。
a. 最近アクセスされたコース:直近にアクセスしたコースが一覧で表示されます。
b. タイムライン:小テストや課題の提出などアクションを必要とする活動が表示されます。また、 日時や期限で絞り込み表示ができます。
c. コース概要:登録済みのコースを表示します。コースを選択すると、授業情報や教材にアクセスすることができます。表示するコースの条件や切替方法は、下記の「c. コース概要(マイコース)」(1)(2)(3)を参考にしてください。
d. カレンダー:課題、小テストの締め切り、その他のイベントを表示します。
e. 最新アナウンスメント:メンテナンス情報など、管理者からのお知らせ等が表示されます。
f. 直近イベント:カレンダーに登録されたイベントを要約して表示します。
g. マイコース:登録されているコースが表示されます。
タイムライン
ダッシュボードの「タイムライン」には、教師が設定した課題の提出期限などのスケジュールが表示されます。
表示する対象は締め切りまでの期限などで切り替えられます。
コース概要(マイコース)
コース概要は、ログインしたアカウントで参加しているコースが表示されます。フィルターを使って、表示するコースを切り替えることができます。また、コース概要はメニューの「マイコース」を選択したときにも開きます。
千葉大学Moodleでは、すべてのコースの初期設定として、開講期間をコースの作成日から当該年度末までで作成しています 。開講期間(コース開始日、コース終了日)は変更しないでください。
(1)コースの切替フィルタ
すべて:表示を削除されたコースを除き、登録されたすべてのコースを表示します。
2024年度:2024年度のコースを表示します。
未来:開講前のコースを表示します。
過去:開講期間終了後のコースを表示します。
星付き:星付きに設定したコースを表示します。
表示削除済み:「表示から削除」したコースを表示します。
(2)コースリストの表示形式を切り替える
コース概要内のコースの表示形式をカード形式またはリスト形式に切り替えます。
(3)星付き、表示削除済みの設定
カードもしくはリストの右下のマークをクリックし選択します。
このコースに星を付ける:コース名の先頭に★マークが表示され、「星付き」コースとして設定されます。
表示から削除する:コース開講の有無にかかわらず非表示になり「表示削除済み」にのみ表示されます。表示削除済みのリストから「表示をリストアする」を選択すると通常の表示に戻ります。
0.5 すべてのコース(コース検索)
コースは階層化されたカテゴリ内に用意されています。
カテゴリー名をクリックすると、そのカテゴリーに登録されている授業コースが一覧で表示されます。また、① セレクトボックスでカテゴリーを切り替えることも可能です。
② コースを検索する欄に「コース名称」または「授業コード」を入力して虫めがねのアイコンをクリックするとコースを検索できます。