私は技術補佐員としてアブラナ科の自家不和合性を研究しており、花器官のパラフィン切片を使った形態観察やin situ hybridizationなど、顕微鏡を使った実験を行ってきました。しかし、独学と勘に頼って顕微鏡操作を行ってきたため、原理や光学系のなりたち、光の性質に対する理解が足りないと常々感じていました。特に近年、共焦点顕微鏡での蛍光観察を行うようになってからは、自分の撮像方法は本当に正しいのか、逡巡することもありました。そんな中、実際に顕微鏡を組み立てながら基礎と原理を学べる本講座を同僚から教えてもらい、思いきって応募した結果、幸運にも受講することができました。
オンデマンド講義では、多くの専門の先生方の講義を通して、光の性質と回折限界や、光学デバイスの基礎、サンプル調整法まで、広く学習することが出来ました。参考書として推薦されていた「正しい結果を得るためのイメージング&画像解析実践テキスト」(羊土社)を研究室で購入していたため受講しながら読みましたが、より分かりやすく理解が深まりました。
宇都宮大学オプティクス研究教育センターでの実習では、ソーラボジャパン(株)様製のキットを組み立てながら、光学系の基礎を実体験をもって学ぶことができました。私は今まで物理を勉強しておらず、理解しながら実習できるか不安でしたが、宇都宮大学工学部のTAの方々や、講師の先生方が手厚くサポートして下さって、ひとつひとつの疑問をクリアにすることができました。
今までの知識の点と点がつながり、ひとつの線になるような貴重な学びの2日間を過ごすことが出来ました。これから顕微鏡を活用される方や、既に活用しているけど何となく不安がある方に、広くおすすめしたい講座だと感じました。
実習の合間には、他の受講生の方から研究内容を含めて様々なバックグラウンドのお話を伺うことができました。同時開催の第1回宇都宮大学オプティクスバイオデザインプログラムシンポジウムにも参加させて頂き、宇都宮大学の先生方の研究発表を聴講することができ、イメージングの実際についても知見を深めることができました。新しい現象を見るためには技術を作ること、そして技術開発のためには異分野交流を恐れずに、という児玉先生のお話、とても刺激になりました。
OPT関東2026宇都宮の開催責任者である宇都宮大学の玉田先生、スタッフとしてサポート下さった宮川先生・坪山先生はじめ多くの先生方、ノウハウを惜しみなく提供下さった基生研の亀井先生・野中先生、 献身的なサポートを下さったTA及びスタッフの皆様方、交流下さった受講生の皆様方、本当にありがとうございました。得た知識を研究室に還元できるよう、より学びを深めていきたいです。
写真1 実習の様子(鈴木さん提供)
写真2
世話人(亀井)追記
感想文と写真をありがとうございました。積極的に質問されている姿勢が良かったです。将来的には東北大学での開催も視野に入れて頂ければと思います。