OPT九州2025馬出
基礎から学ぶ顕微鏡光学系実習
〜きいて、みて、さわって!原理から学ぶ光学顕微鏡〜
(募集終了しました)
(募集終了しました)
イメージング技術の進歩がめざましい昨今、従来では観察が難しい生体内の微細構造や分子動態の観察、微小環境測定など様々なことが可能になりました。しかし、これらのイメージング技術を研究に適用する場合、そもそも顕微鏡についてきちんと理解していないと思わぬ落とし穴に落ちてしまうことになりかねません。本トレーニングコースではただ顕微鏡を使えるようになるのではなく、なぜ顕微鏡を通して微細な構造を観察できるのか、その原理について座学できいて、顕微鏡光学系をみて、次に「自らさわって顕微鏡光学系を組み立てる実習」を通して学習していくことを目標としています。
今回の座学はオンデマンド講義(2024年基礎生物学研究所で実施したOPT講義の録画視聴)、組立実習は現地(九大馬出)で実機キット(上図)を組み立てる形式で実施します。
実習の雰囲気などお知りになりたい方は、「受講生の声(Voices)(2025伊都 受講生1、受講生2)」をご参照ください。また、サテライト実習の実施をお考えのイメージング施設関係者の皆さまには「サテライト開催について」をご覧いただければと思います。
開催日程:2025年9月29日(月)13:00 -30日 (火) 15:00
開催場所:九州大学 病院キャンパス(馬出):上記日程で現地実習 (講義は9/28までにオンデマンド受講必須)
受講対象
九州大学に在籍する教員・ポスドク等の研究者・技術職員・院生・学生
イメージングに関わる施設業務に従事されている方
*講義・実習は日本語で行われます。日本語の能力が十分ある方を対象とします。
応募方法
上記の対象に合う方で受講を希望される方は、申し込みサイトに必要情報を記入ください。
締切は7/28、受講の可否は8/8までに連絡いたします。
注意:全日程の参加が必須です。(部分参加は不可といたします。)
また、実習前日までにオンデマンド受講を終えて下さい。
講義の合計時間は10時間程度ですので、早めに視聴をお願いします。
申し込み締め切り
2025年7月28日(月)(締め切りました)
たくさんのご応募をありがとうございました。定員以上の応募がありましたので選考させて頂き、8/8までにお知らせいたします。
募集人数
6名程度
なお、応募数が多い場合には、応募フォーム記載内容をもとに受講ニーズや学習意欲の高さ、技術・知識の波及効果などを考慮して選考いたします。予めご了承ください。
採否は8月8日(金)までにお知らせし、同時に講義視聴サイトに関する情報を送ります。
旅費支給・参加費
旅費支給はありません。参加費は無料です。
(なお、懇親会(2~3,000円程度)を企画しています。)
本コースの到達目標(オンデマンド座学受講+現地実習)
座学・講演はOPT2024(岡崎開催)の講義内容(録画)となります。採択後にメールにて視聴サイトをお知らせします。講義時間は約10時間ですので計画的に視聴下さい。なお、録画や他者へのリンク情報の共有は禁止します。また、市販テキスト「正しい結果を得るためのイメージング&画像解析実践テキスト」(別冊実験医学・羊土社)も学習に活用下さい(本書は、本実習座学担当者らで本コースをもとに編纂しているため対応箇所も探し易く効率よく学習できると思います)。
現地実習では実機の組立を行いながら光学系の成り立ちや原理を学びます。実習用のテキストでは「触って」「考える」課題を用意しています。
〈講義内容の詳細〉
光の波としての性質を理解する。
光学顕微鏡の構成部品の機能を特に以下の項目について理解し、正しく使うことができるようになる。
顕微鏡の分解能
クリティカル照明とケーラー照明
デジタル画像の特性
顕微鏡で使う検出器(各種カメラ、光電子増倍管)の特性
蛍光・蛍光イメージングの基礎を理解する。
蛍光
蛍光色素・タンパク質
蛍光顕微鏡の光学系
以下の発展的顕微鏡について、それぞれの特性や原理、用途を理解する。
共焦点レーザー顕微鏡
二光子顕微鏡
超解像顕微鏡
ライトシート顕微鏡
〈光学系組立実習内容の詳細〉
焦点距離と倍率の関係
無限遠補正光学系のメリット
撮像素子と拡大率およびスケールの関係
透過照明法(クリティカル照明とケーラー照明)
開口数と分解能の関係
広視野蛍光顕微鏡の光学系
落射照明系(広視野:ケーラー照明と、共焦点等のスポット励起:クリティカル照明)
主催
九州大学 医学研究院附属 ヒト疾患モデル研究センター 教育・研究支援センター
ABiS(科学研究費助成事業 学術変革領域研究(学術研究支援基盤形成)「先端バイオイメージング支援プラットフォーム」)
共催
ソーラボジャパン株式会社、基礎生物学研究所・超階層生物学センター、生理学研究所、生命創成探究センター(ExCELLS)、学術変革領域研究「散乱透視学」、学術変革領域研究「ジオラマ行動力学」
協力
九州大学大学院 農学研究院 研究教育支援センター、沖縄科学技術大学院大学 (OIST)
大友 康平 <順天堂大学/生命創成探究センター/生理学研究所>ABiS
勝木 健雄 <ソーラボジャパン株式会社>
亀井 保博 <基礎生物学研究所>TSB/ABiS/散乱透視学
甲本 真也 <基礎生物学研究所/沖縄科学技術大学院大学(OIST)>ABiS
坂本 丞 <生命創成探究センター/生理学研究所>散乱透視学
谷口 篤史 <北海道大学>ジオラマ行動力学
堤 元佐 <生命創成探究センター/生理学研究所>ABiS(現 防衛医科大学校)
野中 茂紀 <生命創成探究センター/基礎生物学研究所>ABiS
<サテライト会場スタッフ>
高見 重美 <九州大学 医学研究院附属ヒト疾患モデル研究センター 教育・研究支援センター> (本会実施責任者)
奥川 友紀 <九州大学大学院 農学研究院 研究教育支援センター>
遠藤 詢介 <九州大学大学院 農学研究院 研究教育支援センター>
尼子 未知 <九州大学 医学研究院附属ヒト疾患モデル研究センター 教育・研究支援センター>
清田 恵美 <九州大学 医学研究院附属ヒト疾患モデル研究センター 教育・研究支援センター>
森 加奈恵 <佐賀大学 総合分析実験センター>
亀井 保博 <基礎生物学研究所>TSB/ABiS
甲本 真也 <基礎生物学研究所/沖縄科学技術大学院大学(OIST)>ABiS
<協力スタッフ(OPT運営事務局)>
斎田 美佐子 <基礎生物学研究所 バイオイメージング解析室>
高木 知世 <基礎生物学研究所 バイオイメージング解析室>
市川 千秋 <基礎生物学研究所 超階層生物学共同利用推進室>
浅尾 桃子 <基礎生物学研究所 超階層生物学共同利用推進室>
記録 現地スタッフ:7名、応募者:14名・受講生:8名
(OPT全体に関する事)
OPT運営事務局(基礎生物学研究所・超階層生物学センター・バイオイメージング解析室)
opt_office[at]nibb.ac.jp ※[at]を@に置き換えてください。
(申込フォームおよび直前・当日の連絡先)
九州大学医学研究院附属ヒト疾患モデル研究センター 教育・研究支援センター
092-642-6602(担当:高見)
kikicenter [at] med.kyushu-u.ac.jp ※[at]を@に置き換えてください。
お問い合せの際に、他コースとの区別のために必ず「OPT九州2025馬出」を含むタイトルとして下さい。