OPT受講者の声 (vol. 4) 2024.9.19記
九州大学 医学研究院附属 教育・研究支援センター ・技術職員
清田 恵美
(オンデマンド座学+実習2024.9.10-11 九州大学にて受講) 受講者の声に戻る
OPT九州2024伊都に参加して
私は技術職員として共通機器室で働いており、DNAシーケンサーやクリオスタットなどを担当しています。顕微鏡の担当ではないのですが、留学生に担当機器以外の操作説明を英語で行う機会があるため顕微鏡の原理についても学びたいと思い、今回OPTに参加させていただきました。
実習前に視聴するオンデマンド講義には、顕微鏡の種類や観察法だけでなく、光の性質やレンズによる結像、開口数・倍率・分解能など公式など、顕微鏡に関わる多岐におよぶ基礎的項目について専門家の先生方のわかりやすい講義が集約されています。内容の深さとわかりやすさに感激しました。英語での説明のために微分干渉と位相差の違いについて説明書を読もうとして挫折したことがありますが、今なら留学生の方にも説明できそうです。
オンデマンド講義の録画を視聴して少し賢くなった気でいましたが、実習に参加して実際に手を動かしてみて、自分の理解が不十分であったことを痛感しました。実習で使用する機材は、職場にある顕微鏡よりはずっと単純な作りなのですが、それでもレンズの種類が増えると頭が追い付かなくなりました。この実習の良いところは、最初から解答を与えずにヒントを出して、自分で考えて理解する時間を与えてもらえるところで、スタッフの方々も程よい距離感でサポートしてくださいました。講義の内容を実機と比較しながら復習するよい機会となりましたし、他の受講者の方々が積極的に質問されていたおかげでより理解を深めることができました。
また、休憩時間や懇親会では他の受講者の方々の研究内容についての話を聞くことができ、研究者の方がどのようなことをされて、どのようなことを求められているのかを知る貴重な機会ともなりました。スタッフの方々の入念なご準備と手厚いサポートのおかげで、とても和やかで有意義な時間を過ごさせていただきました。
今回の講義・実習で学ばせていただいた原理や知識は、イメージングだけでなく他の装置にも通じるところがありますので、英語でのサポートだけでなく自分の担当機器のサポートにも活かせるよう努力したいと思います。原理を知ることは迅速なトラブル対応につながりますので、今後は専任のスタッフが不在の際にあたふたせずに、少しでも対応できることが増えたら嬉しく思います。
これからイメージングを始める方、機器の対応をされる技術職員の方にぜひOPTをご紹介したいです。
写真 実習の様子[右が清田さん](写真は主催者の資料)
世話人(亀井)追記:ユーザーから顕微鏡についての質問があれば是非解説してくださいね。来年度OPT九州を馬出で開催(予定)する時の戦力として期待しています。
また、今回の実施責任者の奥川さんの感想もあります。