学園長、教員、外部ゲスト審査員を加えたメンバーによる厳正な審査のもと、優秀な作品がコースごとに選出されました。
今年度のHMC AWARDジュエリー部門は優秀作品多数により、グランプリ1作品・準グランプリ3作品が受賞となりました。
ジュエリー部門 ゲスト審査員
シューズ・バッグ部門 ゲスト審査員
ご協賛いただいた企業独自の観点から優秀な作品が選出されました。
ジュエリー部門 審査員
シューズ・バッグ部門 審査員
形として捉えることができない「光の揺らぎ」を映し出すという発想がまず素敵ですが、構造的にもとても美しく、細部にまで繊細に作り込まれた非常に完成度の高い作品です。光の反射を利用して綺麗な揺るぎをつくりだしており、金属同士が奏でる音も心地よかった。光り輝く世界でこの作品を胸元につけると、きっと楽しくなって気分が高揚し、スキップしたくなるだろうな。そんなことを感じさせてくれました。
環境破壊により高温になった海中で、その身を守るため様々な色に変化する珊瑚。そんな珊瑚の誕生から終わりまでを段階に分けて表現し、作品として見事に昇華させています。珊瑚の複雑な形状と淡い色を金属やワックスで表現した技術力、そして細部にまでいき届いた表現力の高さもしっかり見てとれました。珊瑚がもつ力強さと儚さが見事に同居し、一体となることで、より見る者を惹きつける作品になりました。
割れたクッキーやビスケットをモチーフにしたジュエリーですが、純粋に見た目がとても可愛らしく、細部まで丁寧に作られていました。不完全とされているものをオリジナリティとして捉えることで、ユニークな魅力溢れる作品になっています。パッケージも素晴らしく、そのままお店に置かれていても問題のないクオリティ。今回は2種類でしたが、お菓子屋さんのように色々と並んでいても面白いだろうなと思いました。
とても華やかで目を引くリンゴのブローチ。一目見た時は、写真かと思ったほどリアルに表現されています。絵の具のマットな質感と真鍮の輝きのコントラストがとても美しく、見ていて楽しい気持ちになってきます。かじった後を表現したそれぞれ異なるフォルムも個性的で面白いです。様々な品種のリンゴが一同に置かれた様は展示物としても力強く、数ある作品のなかにあっても埋もれることなく際立っていました。
カルティエ ジャパン
プレジデント & CEO 宮地 純 様シンプルな美しさの中に、作者の丁寧な技術と思い入れを感じました。ブレスレットなどの直接肌に触れるファンクションにおいて、裏側や金具の仕上げが時には表側よりも難しく、時間を要することも多々あります。その点においても、しなやかな仕上がりと着け心地が素晴らしいと思いました。留め具の部分に関して、よりファンクショナリティと美しさの両方を追求されることに是非チャレンジしてみてください。”緻密に計算され洗練されたフォルムのシンプルさこそが、ハイジュエリーの真髄”という作者の言葉に共感しました。
ファーストシューズといえば、赤ちゃんがよちよち歩きを始めた1歳頃から履き始めるのが一般的ですが、こちらはそれより前から履くことを想定した全く新しいシューズ。ご自身の保育士としての経験を基に、学校での学びを融合させて見事に作りあげました。発育の過程を研究したうえで備えた機能性に加え、安全な素材の選定にも気が配られています。子供への愛情も感じられる、グランプリに相応しい見事な作品です。
HMC AWARD 2022 SPECIAL PRIZE
Shoes Toyko×リシュモンジャパン株式会社作品を見た時の率直な第一印象は「なんだろう、これは?」でした。もちろん靴ではあるのですが、見るほどに好奇心がくすぐられ、作品の説明を聞くことで好奇心は感動へと変わりました。子供たちが「想像」したことを、作者が「創造」する。そして、靴を履く人のみならず、デザインをした子供たちにも感動や高揚感を与えられる。そのコンセプトが素晴らしい。作品自体の完成度が高いことも、説得力に繋がっています。
学園長、教員、外部ゲスト審査員を加えたメンバーによる厳正な審査のもと、優秀な作品が選出されました。
ご協賛いただいた企業独自の観点から優秀な作品が選出されました。
TCD AWARD ゲスト審査員
企業賞 審査員
部屋に置く、飾るというコンセプトもさることながら、人に「乗ってみたい」と思わせるところも一番の美点だと思います。檜を使ったフレームはどんな乗り味なのだろうと想像せずにはいられません。ダウンチューブとチェーンステーに使用することで、強度が損なわれないよう計算されている点もいいなと思いました。年が経つごとについた汚れや傷が味になり、檜の経年変化も愛着へと変わっていくことでしょう。
今回のテーマ「可能性」を最も感じさせてくれた作品です。フォークもハブもスポークもない自転車をどのように駆動し、操舵するのか。きっと試行錯誤しながら知恵を絞ったと思います。実走は難しいながら、一応の機能は満たしていることにも驚きました。今後この自転車がどのように発展していくのかは分かりません。ですが、既成概念に囚われない、こういう自由な発想とチャレンジこそが未来を切り開いていくのです。
TCD AWARD 2022 SPECIAL PRIZE
Cycle Toyko×トレックジャパン株式会社作品を選ぶにあたり、我々の企業理念でもある3つの要素を基準にしました。「世界を変える力があるか」「人生を謳歌できるような楽しい作品か」「トレックのロゴをつけて世に送りだしたいか」。この作品はそれらを満たすだけでなく、自転車の創造性や無限の可能性も感じさせてくれました。カラーリングも含めた造形美、独創性、クリエイティビティとどれをとっても素晴らしい。私たちに驚きと感動をもたらしてくれました。