YURIKA KISHI / 岸 由梨加
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ippo
[ Derby shoes ]Steer leather, Horse leather, Natural rubber soleー自身への靴ー 自身に作り履く事で、失敗と改善を身体で覚えていく。「分からない」が沢山だからこそ、一から基礎を見直し、目の前の一歩を積み重ねていく。「作る時も使う時も気持ちいい」を大切に。そんな思いで作った一足です。不特定の誰かでなく、あなたの履きたいを作る為のはじまりの一歩です。
ー作る時も使う時も気持ちいい靴ー①まず、足に気持ちよくフィットさせる為に、足計測を行いマイラスト（木型）を制作します。これが靴の土台になります。
②通常、革の血筋（ちすじ）や傷のある部位は見た目故に避けられる事が一般的です。ですが、牧畜経験を経て、それらは「一頭一頭の生きた証であり、自然体で美しい」と思うようになり、今回使用しました。人間の経験に個人差があるように、動物達にも個人差があります。革から沢山の背景が見えてくるのを是非感じてみてください。
③Design.Closing.Making.自分を映すデザインラインの輪郭をなぞるようにステッチングを施します。
縫製の際に出た床革（とこがわ）は、通常破棄されますが、中物（なかもの）に入れ使用感を試します。アウトソールは、自身が愛用している環境にも優しいRELTEX社の天然ラバーを使います。
自身へのはじまりの靴。自然体な革と自身の青さが織り混ざり、悔しくも愛しくもあります。ippoを積み重ね、あなたのippoと交わる時を楽しみに、歩んでいきます。
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