生物科:鈴木 琢弥
【授業のねらい】
「自然に触れ、自然に興味をもつ」
「自らテーマを設定し、調査・研究を行う」
「調査結果から自然環境について考察する」
ボルネオ島のキナバル公園内には、地上約40mの高さに位置する吊り橋があり、ジャングルの階層構造や動植物の観察を行うことができます。
貴重な自然が残されている一方で、ボルネオ島では大規模なプランテーション(アブラヤシ)により、貴重な自然が破壊されています。それと引き換えに日本をはじめ多くの国々がアブラヤシを利用して豊かな生活を送っています。貴重な自然を保護しなければいけないことは多くの人が理解していますが、実際に自然の中に身を置き、壮大な自然を体感し、その自然を守るにはどうしたら良いか考える機会は少ないと思います。また、熱帯多雨林の中で活動したとき、何が素晴らしいのか、日本の自然と何が異なるのかを感じるためには身の回りの自然についても知っておく必要があります。そのため、このコースでは基本的に自然の中で活動することが多いです。自然の中に身を置き、自然をじっくり観察することで、その自然環境について様々なことが分かってきます。
活動の中から得たものを整理し、最終的には自然保護について自分なりの考えをもつことを目的としています。
ボルネオのジャングルには驚くほど多種多様な生物が生息しています。
現地では活動のほとんどをジャングルの中で行います。体力と自然観察力が必要ですが、国内での自然観察を通してそれらを養っていきましょう!
ボルネオで自然観察を行うには、まず自然観察のスキルを身に着ける必要があります。1学期は国内で自然観察を複数回行い、自然観察のスキルを身に着けるとともに、自然観察の結果からどのようなことが分かるのかを学んでいきます。
主に、小金井市の武蔵野公園でパークレンジャーの方々から自然観察方法を教えていただきます。そのため、授業の半分近くは校外で行います!
自然観察とは何か、分かった上で各自が調査・研究テーマを決め、計画書を作成し、それに沿って調査・研究していきます。
2学期は国内で行った自然調査の結果の整理を行い、ボルネオでどのようなことを行っていくか計画を立てます。日本の自然環境とボルネオの自然環境が比較できるような調査計画を練っていきます。
動物観察のスキルを身に着けるために、多摩動物公園にも行きます。また、NPOの方の講義や高尾山散策なども計画しています。
自分の調査・研究した内容をまとめ、ポスター作成をしていきます。