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スポーツイベント

Flow Planning of Spectators to Tokyo Olympic Main Stadium with Utilization of Shinjuku Gyoen Park - Evaluation Using Trip Assignment Model of Spectators Based on Time-expanded Network -

東京オリンピック・メインスタジアムへの観戦客に対する新宿御苑を活用した動線計画ー時間拡大ネットワークを用いた徒歩流動モデルによる評価ー

本研究では,東京オリンピック・メインスタジアムへの観戦客の入場に際し,新宿御苑を活用した動線計画の提案を行い,時間拡大ネットワークに基づいた徒歩流動モデルにより計画の妥当性について評価しています.まず,既存研究や先行事例から動線計画と入場管理の調査を行っています.そして,徒歩流動モデルとして,新宿駅の各路線のホームから御苑を経由し,メイン会場までの平面ネットワークを設定し,所要時間と待機時間をコストとして表現した時間拡大ネットワークを構築した上で,容量制約付き最小費用流問題により観戦客の配分を行うモデルを構築します.本モデルを用いることで,駅構内や御苑内に滞留する人数を把握することができます.さらに,セキュリティチェックのゲート数やゲート通過時間等の影響を分析し,御苑内のセキュリティチェックに必要な設備や面積の検討を行うこともできます.その結果,今回想定した観戦客の移動需要(約25,000人)と条件設定に対して,円滑な入場を行うために必要なゲートの数と面積を見積もることができました.

本研究は日本都市計画学会より年間優秀論文賞(2017年)を受賞しました.

図1.御苑平面ネットワーク

図2.御苑時間拡大ネットワーク

Modeling the Effects of Shuttle Bus System on Visitors' Traffic Flow to the Tokyo Bay Zone During the 2020 Tokyo Olympics and Paralympics

東京ベイゾーンへのオリンピック観戦客の輸送を想定した直通バスの数理モデル

本研究では,2020年に開催が予定されている東京オリンピック・パラリンピックにおける東京ベイゾーンへの観戦客輸送を想定した直通バスの数理モデルを提案しています.首都圏鉄道網の主要駅から会場周辺へ向かう直通バスを想定し,東京ベイゾーンへ向かう電車の混雑を緩和する効果について検討しました.具体的には,首都圏鉄道網の電車の運行を表現する時空間ネットワークを構築し,これに直通バスを表現するリンクを追加してモデルを拡張しています.そして,ある一日の競技スケジュールを選び,観戦客が会場まで,通勤・通学客の流れを加味した上で経路選択を行うと仮定し,直通バス導入後の観戦客の流れの変化を計算しました.分析結果から,直通バスを設定することは,ゆりかもめの新橋駅を発車する電車の混雑緩和に寄与することが確認されました.

卒業研究テーマの例

  • オリンピック・レーンによる都心高速道路の混雑予測
  • 東京オリンピック開催に伴う臨海地区路線の混雑予測
  • バスケットボールにおける選手の位置と試合への影響
  • 千葉ロッテマリーンズにおける補強戦略の評価と提案