AFSは異文化学習の機会を提供する世界的な教育団体です。
活動の起源は第一次・第二次世界大戦中に傷病兵の救護輸送をしたボランティア組織American Field Service(アメリカ野戦奉仕団)にあります。
AFSの加盟国は約60か国、交流国は100か国以上に及び、理念に共感し活動を共にするボランティアとともに、多様な文化・価値観の人々と「共に生きることを学ぶ」活動を継続しています。
AFSは世界大戦中に傷病兵の救護輸送に携わったアメリカのボランティア組織American Field Service(アメリカ野戦奉仕団)の活動を起源に持ちます。1936年に団長となったスティーブン・ガラッティが、1947年にこの活動を平和を目指した現在の異文化交流の活動へと変換させ、今日のAFS活動の礎を築きました。
AFSは世界60か国のパートナー組織がネットワークで結ばれているグローバル・コミュニティです。米国ニューヨーク市にあるAFS国際本部は、全AFS留学生の安全管理をはじめ、パートナー間の協力や連携を円滑にするためのさまざまな調整を行うと同時に、全パートナーが守るべき国際ガイドラインを設けています。また、新しくAFSに参加した国の育成や既存の組織を維持するための活動も行っています。パートナー間以外のプログラムも含めると、交流国は約100か国にのぼります。
日本におけるAFS活動は1954年に8人の高校生をアメリカに派遣したことから始まり、特定の政治・宗教に偏らない民間の非営利組織として全国各地で草の根の交流活動を続けてきました。その功績が認められ、2004年に文部科学省より「国際交流功労者文部科学省大臣表彰」を受け、2011年に公益財団法人の認定を受けました。 現在、ローカルで交流活動を担う支部・学生部は約70にのぼります。
AFSの活動を支えるのは、世界5万人以上のボランティアです。異文化体験を通して視野を広げたAFS帰国生やその保護者、留学生を自らの家庭に受入れ心を通わせたホストファミリー、その他多くの賛同者がそれぞれの知識と経験を生かしながら、異文化理解を推進する活動を無償で行っています。また、AFSで留学生を受け入れるホストファミリーも、すべて金銭を受け取らないボランティアの家庭です。
AFSは長年にわたり、より公正で平和な社会を目指して「文化間に橋を架ける」活動を行ってきました。その教育的意義が認められ、2015年にUNESCOのオフィシャルパートナー(consultative status)に認定されました。